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自分勝手な中絶

回答数回答 3
有り難し有り難し 34

私はいまの彼と知り合って間もない頃に、避難の失敗で妊娠をしました。
最初の気持ちとしては、嬉しいはなく、困惑でした。
けれどそれを彼に伝えると、結婚・出産しようと言ってくれ、私も一度はそう決意したものの、知り合って数ヶ月だったため、本当に彼と生涯を共にできるのか、すぐに不安になって、結果的には中絶をしてしまいました。
今振り返るとマタニティブルーと、まだ彼との関係性が不十分でないことから、彼も私の性格(ネガティブ)を理解しきれておらず、最後は2人とも産むべきか分からなくなってしまって、中絶になりました。

もうすぐ一年になりますが、後悔ばかりです。彼とは結婚を視野にお付き合いしているので、なおさら産めばよかった..と思いますし、またいつか授かりたいと思うのですが、その時にこんなに可愛い我が子を殺した..と思ってしまうのでは、と考えると不安です(とりあえず今すぐということではないので考えないようにしていますが)。

中絶という人として最低な行為をしており、水子供養もしましたが、赤ちゃんに対しても彼に対しても罪悪感でいっぱいで、前向きになれません。
時が解決するどころか、どんどん後悔が大きくなると思うと、本当に憂鬱です。
彼が好きなので生きていたいですが、頭からずーっと離れず、囚われていて苦しいです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それはお辛いことでしょう。

ただ
その当時のあなたの判断は
仕方が無かったことと思います。
今のような関係性が築けるかどうか
分からなかったのですから。

そういう状況になることも全て含めて
授かったいのちなんだと思います。
今はあなた方を見守っている仏さまに成っています。
その小さな仏さまにしっかり謝意を申し上げてください。

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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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無慚愧は人とせず

ねこさんのご相談を読ませていただきました。

中絶をしてしまった赤ちゃんへの罪悪感に苦しんでおられるのですね。

例えば、もしも、その罪悪感を消して、スッキリと気持ちを切り替えられる人間になれるとしたら、ねこさんはなりたいですか?

…なりたいというのなら、ねこさんは中絶を選んだ過去の自分よりもっとずっと罪深いと思います。苦しいけれども、それは受け入れるべき苦しさです。逃げれば逃げるほど苦しくなります。

「心に重悔を生じて慚愧(ざんき)を懐けり。」という経典の言葉があります。
取り返しのつかない後悔と罪悪感の中から起こる、たった一つの良心。それを慚愧(ざんき)と言います。その慚愧を抱いたならば、それこそがあなたを救う道しるべであると経典に説かれています。

「無慚愧は人とせず」。慚愧の心を見失えば人としての心を見失います。慚愧は人を害した自分を深く恥じ、戒める心です。その心があってこそ、深い愛情となり、人に対する思いやりとなるのです。

愛する人を害すれば、自分の心が傷つきます。それは同時に愛していないものを傷つけても何も感じない自分でもあります。本当に恐ろしいのは、痛みを感じない心でありましょう。

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有り難し
おきもち

1979年名古屋市生まれ。 真宗大谷派の僧侶です。
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ご質問読ませていただきました。
とても辛いことだと思います。
ただ、誰にでも過ちはあるのです。私達は未熟で愚かな人間なのですから。
でも、そんな愚かな私達にもできることがあります。
それは、同じ過ちを何度も繰り返さないこと。
そして、過ぎ去った過去に囚われず、まだ来ない未来に怯えずに、今現在をしっかり見て生きることが大切。
水子供養もされているのですからきっと沢山のご先祖様や仏様があなた達の代わりにその子を助けて導いてくれています。どうか安心してくださいね。
そして、彼氏と前向きに仲良くお過ごしくださいね。そして妊娠しても安心して産むことができる環境を作ってくださいね。そして今後お子さんを身篭ったら今度は育ててあげてくださいね。
中絶したお子さんはあなた達を悲しませる為にこの世に来たのでは無く、あなた達をより成長させるためにこの世に来たのだと思いますよ。
その期待に応えてあげてくださいね。
お子さんがご先祖様や仏様に導かれますように。合掌

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

コメントありがとうございました。

正直毎日とても辛く、一秒も頭からそのことが離れない状況で仕事もやめてしまいました。
それでも彼とは将来を考えています。

時間が経つほど辛さが増してきて、いまどうしたら良いかはわかりませんが、いまはひたすら耐えるべきかと思っています。

水子へは感謝の気持ちを伝え続けたいと思います。

ありがとうございました。

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