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母の死

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

7月19日に母が66歳で天国へ旅立ちました。
10年前に乳がんを患い、それとは別に3年前に大腸がんを患いました。
大腸がんは、肝臓や肺へ転移してしまい、1年半ほど抗がん剤治療を行いましたが劇的な効果はなく、抗がん剤を辞めて3ヶ月ほどで天国へ旅立ってしまいました。
亡くなる1週間前から会話などが出来なくなり、最後数日は寝たきりの状態でした。
父とお嫁さんと私で世話をし、最後は自宅で看取ることができました。
最後1週間は母のそばにずっといることができました。
母が亡くなって数週間はバタバタしていたこともあり、実感が湧かず、悲しむことが少なかったのですが、最近になり悲しみがどんどんと膨らんで行くのを感じています。
日々の生活の中で母を思い出し、
私は母に最後ちゃんと恩返しが出来たのか。
自分なりに頑張って母の世話をしたつもりだが、母はどう思っていたのか。
親孝行出来たのか。
そんなことを考えては泣いてしまいます。

父は母にべったりで、何をする時も2人一緒に行動する夫婦でした。
そのため、父の精神的なショックは大きいです。
1人になってしまった父は、食欲がなく夜も眠れないようです。
心配なのでなるべく実家に帰るようにしているのですが、そんな父の姿を見ていると切なくなってしまいます。しかし、なんと声をかけていいのかわかりません。
こういう時、父になんと声を掛けたらいいのでしょうか?
そして私たちは母を失った悲しみを乗り越えることができるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これからもずっと

拝読させて頂きました。
大切なお母様が天国に旅立たれてあなたもお父様も深い悲しみやさみしさや後悔にさいなまれていらっしゃることでしょう。その悲しみのほどは全てはわかりませんけどもあなたやお父様のお気持ちを心よりお察しします。

お母様が親しい方々やご先祖様方々に優しく迎えられて一切の迷いや苦しみから救われて心から安らかになりますよう仏様にお願いさせて頂きます。なむあみだぶつ

お母様は必ず仏様がお救いなさって下さいます、そして親しい方々やご先祖様方々にあたたかく迎えられて心から安心なさるでしょう。そしてご先祖様方々と一緒に仲良く円満にご成仏なさり、これからもご先祖様方々と一緒にあなたやお父様やご家族の皆様をいつもいつも優しく見守り続けて下さいます。

お母様とあなたやお父様とのご縁は切れることはありません、これからもずっとそのご縁は深まり続けていくのです。
お母様はいつでもあなたやお父様のことを支え励ましていて下さり、片時も忘れることはありません。

あなたやお父様のその悲しみは消えることはないでしょうけどもさみしい時や辛い時には心からお母様に手を合わせてあなたやお父様のそのお気持ちをお母様にありのままお伝えなさって下さいね。お母様はいつでもあなたやお父様のその思いをありのまま受けとめて下さいます。

いつの日かお父様もあなたもその天寿を全うなさる時が参りますが、その時には必ずお母様やご先祖様方々が速やか優しくお迎えなさって下さいます。そして共に喜び合うことでしょう。

一昨年私も母を実家にて看取りました。亡くなっていくその時には母には沢山の方々が母の前に現れて優しく迎えてくれているのをもうろうとした意識の中で教えてくれました。私には見えませんでしたが母にははっきりと両親や夫や親しい方々が見えていたのです。
ですからきっとあなたのお母様も沢山の方々が迎えて下さり、皆さんと一緒に仲良く円満にお過ごしなさっていらっしゃると思います。

あなたもお父様もこれからもずっとお母様に守られて導かれて生きていくのですからね。
あなたもお父様もこれからもずっとお母様に守られて、皆さんと一緒に仲良く心豊かに幸せに生き抜いていかれますようにと切にお母様やご先祖様方々にお祈りさせて頂きます。
またぜひあなたのお気持ちやお父様のお気持ちもお聞かせ下さいね。

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脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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そのお気持ちを分かち合ってみては?

今抱えている気持ちを
正直にお父さまに話してみませんか?

夫の立場と子どもの立場とでは
悲しみ方も違うかもしれませんが
他者の悲しみを知り
自分の悲しみを知ってもらうことは
確かにグリーフケアにつながります。

忌明けもまだ済んでおらず
今はただ悲しみの真っただ中だと思います。

でも確かなのは
お母さまが仏さまに成ったということ。
それを本当に信じられるようになれば
悲しさより尊さを感じるようになるでしょう。

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 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
コメントをいただきありがとうございます。

母の死をいまだに受け入れられず、
遠くへ行ってしまった気がしていますが、
母がそばにいると感じられる日が来るまで待とうと思います。
そう思える日が来れば、
心穏やかな日を過ごせる気がします。
ありがとうございました。

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