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人生の課題とは???

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31歳になりました。

結婚してたのが功を奏したのか、30歳になってからは…しがらみが 無くなり上手く人生で辛かった部分の気持ちの整理ができた箇所もあります。

それと同時に…積み重ねた結果や経験で「生きづらさ」を感じる面も多々あります。罪悪感でいっぱいになったり…周りを見渡すと自分が惨めになります。

「生きる」ってなんなのでしょうか?
辛いことが多いほど「生きてる」ということなのでしょうか?
私の「生きる役目」とは何なのでしょうか?
この世からいなくなるときの最後は、周りからの評価を気にして「罪悪感や嫌悪感」でいっぱいになりそうです。

女の平均寿命で計算すると31歳の私は人生の半分も通過してません。
今後の予定はわからないですが子供もいません。

これから何を意識すれば人生が実りあるものになるのか?
最後に「幸福な思い」を思い出しながら人生の幕を閉じることができるのか?

仏教のことは知らないことが多いです。これからの人生を「生きるということ」「人生の課題」を、仏教的な観点から教えてください。

宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生かされて「生きる」

こんにちは、初めまして。

「生きる」ってなんなのでしょうか、とお尋ねです。
結論から言えば、生かされて「生きる」ことを知る、これが「生きる」ということだと思います。

生かされて、とは具体的には様々なご縁のお陰で、という意味です。

人間(私自身を含めて)は、極めて自己中心的な視点で生活をしている、と仏教では教えられます。誰にも迷惑をかけておらず、自分一人で自分のおかげで命永らえているかのような錯覚に陥っているのです(「生きづらさ」を感じる時、それは謙虚に自分中心の視点が先行していないか、を省みる必要性があるでしょう)。

しかし、言わずもがな生活は、様々な人の仕事、お世話で成り立っています。
衣・食・住、近所の人、役所の人、警察官等々、直接間接を問わず、色々な人のおかげです。これに加えて、私は仏様のお陰と思って生活しております。

「生きる」ということ自体、そんなに大上段に構えることではないと思います。
日常お陰様の命を粛々と大切にする。生かされて「生きる」。そこには、感謝と感動が自ずと付随するものだと思います。

「平均寿命で計算すると」「人生の半分も通過してません」、とあります。
そういう計算もあるかもしれませんが、それはあくまで平均です。
予定であって、未定です。
いつどこで、終わるかわからない。
けれど、今お陰様で賜った命を大切にしたい、そこには感謝と感動が自ずと付随するものだと思います。

「これから何を意識すれば人生が実りあるものになる」とあります。
これは、今既に述べたとおりです。
生かされて「生きる」。
そこに、感謝と感動が自ずと付随します。

今幸せであるから、後にも幸せになれます。
そのことは、あなたの文章を借りれば、「最後に幸福な思いを思い出しながら人生の幕を閉じることができる」と私は思います。

私の「生きる役目」、と問うておられます。
先に述べたように、人は既に縁の中にいます。
あなたは、家族の中で子であり、仕事場に行けば仕事人であり、地域の中では一住民であり・・・、すでに「役目」はあるでしょう。その時その時の「役目」を果たす。縁の中で、お陰様で生かされていることを知る。

難しいテーマのように見えて、実に単純なことだと思います。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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気づくこと

拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。

生きづらさ、生きるとはなにかお悩みになっているのですね。

まず仏教では、「苦」にたいして、どう対処するかということが説かれています。

宗派によって教義や解釈が違いますが、ざっくり申し上げますと

「まず思い通りにしたい気持ちが苦しみの原因です。そして思い通りにしたい気持ちを捨てたり、受け入れたりすることができれば、苦しみにたいして対処できるようになります。」

そしてその苦しみの原因の煩悩を捨てたり、受け流す為にするのが修行や精進になります。

そして苦しみを捨てることができたり、受け流すことができると、色々なことに気づくことができ、「生きるとは」という問いの答えに気づくことができると思います。

仏教を実践すると、今までとは違った見え方に変化していきます。価値観の変化になりますかね。

あと仏教の実践は、毎日1分からでも実践ができます。毎日少しでも行うことが大事です。

他愛もない日常がとても有り難く素晴らしい日と感じることができたり、他人と比べる無意味さに気づいたり、生かされていることに気づいたりと自分自身の心がどんどん進化していくことで豊かな実りある人生をおくることができます。

しかし物や人やお金によって心を満たそうとすると、心がどんどん疲弊していき、永遠に乾きが満たされず、どんどん苦しみの沼にはまっていきます。

彩春さんもぜひ豊かな心育む人生を歩むことができれば、きっと生きづらさを解消することができ、生きる意味も知ることができると思いますよ。

またお悩みごとがありましたら、私でもhasunohaでもご相談お待ちしております。

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