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実母と縁を切れば良いか悩んでいる

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高校2年の春に父が持病で亡くなりました。僅かな保険金で大学へ出してもらいました。
その後就職し、職場の寮に入りましたが、実家に母1人と言うこともあり、僅かながらの仕送りを実家に毎月していました。
私が社会人になって2年目。母親が左遷され減給になり、経済的に困窮し出しました。それからと言っていいほど、私への暴言が、とても酷くなりました。
片親で大学に出してやった!買ってやった車のお金と学費を今すぐ返してくれたら親子の縁を切ってやる!そのお金があれば今頃老後まで楽に暮らせた。あんたみたいな子なんで産んだんだろう?もっと親思いの優しい子が良かった!等々…
母も継母に育てられたりと、複雑な家庭環境で育ったので頼るところが一人娘の私しかいないのもわかるのですが、仕送りをしても、当たり前のことだ!○○ちゃんの家はもっと家にお金を入れている!!と言われ続けさすがに私もこれほどまでの暴言を毎回言われ続けると正直辛いのです。受け止めてあげるべきなのだと思ってはいるものの、いっそうのこと、縁を切れるものなら切ってしまいたいとさえ、最近は思い始めています。
今後どのように実母と関われば良いでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

適度な距離を取りつつの支援を

こんにちは、初めまして。

まず、ご質問の情報だけでは、ご家族の内情がよくわからないことを最初にお断りしておきます。

第一によく分からないのは、あなたが「社会人になって2年目」のころのことです。

その頃、お母さんは40代から50代だと推測されますが、「左遷され減給になり、経済的に困窮」されたそうですね。あなたは独立し、お母さんの一人暮らし分の衣食住であるならば、いきなり「困窮」するだろうかと思ったのです。労働している限り、住居を変える、節約するなどすれば、必ずしも「困窮」して「暴言」を吐くという流れにはならないと思うのですが。

第二に、あなたがどれくらいお母さんのサポートをしているか、が分かりません。

「仕送りをしても、当たり前のことだ!○○ちゃんの家はもっと家にお金を入れている」とお母さんはいわれているそうですね。これは第一のところと関係するのですが、「困窮」を「仕送り」でも補うことが出来ていないからお母さんは怒っているのでしょうか。

「片親で大学に出してやった!」「買ってやった車のお金」というところからは、あなたが以前に経済的にお母さんの援助を少なからず受けていたことが伺えます。お母さんは、あなたの援助がもっと貰える、やっと楽になれると期待していたのに裏切られたと思っているのでしょうか。これもやはり、その「困窮」の程度と性質、あなたの「仕送り」の多寡が客観的には判断できないので、お母さんとあなたの主張にどれだけ妥当性があるのかが言えません。

妥当性があるかないかで、お母さんの発言が「暴言」なのか、それとも行き過ぎた言葉ではあるけれども窮状を訴える発言なのかの判断が分かれます。

高齢になると抑制された感情が出やすくなるとも考えられます。
また、「実家に母1人」という一人暮らしの寂しさもない混ぜになっている、と思われます。

ただ、そうはいってもきつい言葉を聞き続けるのは辛いでしょうから、お母さんの健康と経済的支援がどれくらいできるかを検討されながら、適度な距離(電話で必要なことの伝達のみなど)を取るのが第三者から見れば妥当かなと感じました。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

返信ありがとうございます。
仕送りの額は毎月最低三万、多い時で五万でした。ボーナス付きには10万の仕送りです。
私が社会人1年目の頃はまだ仕事も左遷されておりませんでしたので、後々聞いた話だと私の手取りの給料より月の収入がトータルで多かったとのことです。その分を貯金するわけでもなく全て使い放題でした。その時貯金していれば、少しでも減給になった際の足しになったのでは?と思います。
左遷された年は前年の税金が引かれるため生活費として残る分が僅かだと嘆いておりました。といっても、遺族年金もありますし、私の少しながらの仕送りもあります…いろいろと疑問点はありますが、適度な距離を保って行こうと思います。ありがとうございました。

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