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精一杯生きることの定義

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有り難し有り難し 21

「今を精一杯」、「目の前のことに全力で」、「明日死ぬと思って」生きるということについて、私はここ数年よく考えています。

しかしながらそれがどういうことなのか、未だによくわかりません。また、自分の人生における一瞬一瞬をこのような生き方で過ごせているかどうかは、誰が・どのタイミングで・どんな基準を以て判断(規定?)するものなのでしょうか。逆に全力で生きて「いない」というのは、どのような状態なのでしょうか。

ちなみに私は全力を出している「つもり」になっていたことに後から気がついたり、当時は頑張れていないと思っていたが後から振り返ると精神的に追い詰められ相当無理をしていた、ということがあります(後者は少ないですが)。

一瞬一瞬を全力で生きることが重要らしいということは、過去の問答を拝見して少しわかってきたものの、そもそも全力で生きるとは何なのかについては、類似の問答に行き当たりませんでした。
どうかご教示ください。よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【アップデート】更新作業の日々

"精一杯生きることの定義"
じつに善い質問、誠にありがとうございます。
しかしながら、これには一般的な定義など無いのでは?

もし、この先あなたが何らかの結論に至ったとしても、やはりその後の状況の変化に応じて日々修正を加え、アップデートしていく必要のあるものだと思います。

大切なのは、何が精一杯生きていることになるのか、今自分は精一杯生きているのだろうか、という<問い>を持ち続ける事ではないかと私は思います。ですから、あなたの日々の葛藤は、すこぶる健全な営みだとも言えるでしょう。

お互いに、日々精進していきましょうね。

<追記>
"周りの状況の変化に気づかなければならないということ"
これはちょっと違うかなー。
私のお伝えしたかった状況の変化とは、<あなたの段階>の話。
例えば、小学生の時に、足し算引き算ができるようになると、九九や割り算の習得に取り掛かってきたはずです。それを元に、中学生になれば文字式や方程式、関数、平方根…と順番に段階を踏んできたでしょう?でも時々、分数の通分や約分のやり方を忘れては小学校の勉強を復習した経験はありませんか?足し算や引き算ができたからといって、すべてを会得した気になっていてはいけない。これと同じように、あなたの意識も次第に高まっていくものなんだから、あなたの段階に合わせて課題も変化していくよ、という話。

hasunoha.tenrakuin@gmail.com

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一瞬を感謝しながら生きること

拝読させて頂きました。
今を一生懸命に生きることはそれぞれ生きる人一人一人によって違いがあるかと思います。
私なりに思うことは
先程私は美味しいご飯を頂きとても有り難く感じました。

そのご飯は昨日お檀家さんが仏様やご先祖様方々にあげて下さいとお持ち頂いた今年取れた新米でした、その取れたての新米を別のご縁ある方におすそわけさせて頂いたところ、その方は栗ごはんを炊いてお返しに今日の夕方持ってきて下さった温かいご飯でした。

その栗ごはんを別のお供え頂きましたお漬物と一緒に頂きましたらこの上なく美味しかったです。
家族みんなで一緒に頂きましたから尚更美味しく頂きました。

これはお檀家様の仏様やご先祖様方々を思うお気持ちがとても込められていますし、いつもいつも仏様やご先祖様方々が私達をあたたかく見守っていて下さり育んで下さっていらっしゃる証です。

そのことに素直に有り難いかけがえのないことと感謝することができること、それが素直に一生懸命に生きることにつながるように思います。

私達はあまたの神仏や方々やものごとに恵まれて育まれて守られています。そのことに素直に感謝しながら一日一日そしていっとき一時を、一瞬一瞬を生きることがとても尊い大切なことかと思います。

お答えになっているか定かではありませんけどもあなたがこれからも沢山の恵みを受けながら心豊かにお健やかにご成長なさり、充実して毎日を一生懸命に生き抜いていかれますようにと切にあなたのご先祖様方々にお祈りさせて頂きます。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma様、転落院様
ご教示いただき誠にありがとうございます。お坊さんと会話すること自体この度が人生初で、嬉しかったです。毎日を精一杯生きることは、自ら考え、実践し、時に修正し、それらを継続していくことで成されていくものなのですね。

Azuma様のお話に(心の温かさと栗ご飯の美味しそうさの二重の意味で)とてもほっこりしました。恵みに感謝し回ってきた善意を他に回していくことを素敵に思いました。

転落院様には更に難しい宿題を頂きました。自らの生き方を状況の変化に応じて修正するということは、周りの状況の変化に気づかなければならないということで、それが私には苦手であります。

実は私は悩みを抱えており、それに先立ちこの質問をさせていただきました。まずはお二方のご教示を胸にしばらく生きてみて、なお悩むようならまた投稿させていただきたいと存じます。この度は誠にありがとうございました。

転落院様
私の誤解を正していただき、ありがとうございます。日々の精進、頑張っていきたいと思います。

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