実家を売却した事を激しく後悔してます。
はじめまして。
よろしくお願いいたします。
私は一人っ子で両親の愛情を全てもらって育てられましたが、3年前に立て続けに亡くなりました。
私は25年前に結婚して実家から徒歩10分のマンションを購入し、夫、24歳の娘、19歳の息子と4人で暮らしています。
実家が空き家になって3年の間に、売却して欲しいというお話しをたくさん頂きましたが、全てお断りしてきました。
そんな時、実家に空き巣が入りガラスが割られ室内も荒らされました。
また、築50年近くたつので、老朽化により隣近所へもし迷惑を掛けたらという心配も常にありました。
そんな時、今年の6月に信頼出来る不動産屋さんから売却のお話しを頂き、考えた末に売却する決心をしました。
8月までには売買契約も終わり、荷物の撤去も完了しました。
少しホッとしていたのですが、先日実家を取り壊すいう連絡をもらってから、私の心は一転しました。
もう実家はないんだと思ったら、途端に平常心ではいられなくなり、寂しさと虚しさ、両親に申し訳ないという罪悪感に苛まれました。
それ以来、私にはふるさとがないという事実に心がえぐられるようになります。
辛くて寂しくて何をしても楽しくありません。
自分のした事なのに悔やんでも悔やみきれないのです。
こんなに苦しいなら、いっその事全財産を使い果たして買い戻そうかとも思いましたが、家族には反対されました。
家族は私の気を紛らわすためにドライブや食事に連れて行ってくれますが、私の気持ちは一向に晴れません。
これから先もこんな気持ちのまま生きていくのは辛すぎます。
私はどうしたら良いのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
決断したことに後悔しないことです。
ご自分の頭の中では理解しているはずなのに後悔してしまう。
「後悔先に立たず」の如く悩んでも仕方ありません。
実家としての家は無くなったかもしれませんが、そこで両親と暮らしたことは事実です。今は良き思い出として心の中に留めておけばいいのです。
又、ルキナさんの想いは誰にも理解されません。理解しようにも限界があります。そのことも頭に入れておく必要があります。
もし、そのまま建物があってもどんどんと朽ちていきます。もし災害や、火災など、不慮の事故の原因となれば、結果的には早く手放せば良かったと後悔するでしょう。
いずれにしても、形あるのもは変化する滅していくというのは、この世の自然な成り行きです。それを諸行無常と言いますが、効果的に判断するのも人間の智慧です。今回は、その決断をしたということですから、後悔でなくこれで良かったと思うことで、両親への想いも変わり、あらためて感謝してください。
そう意味では決断は良かったのです。
人生の鉄則
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
ご実家を手放したことを後悔しお悩みになっているのですね。
人は、常に出会いと別れと共に生きていると思います。
入学式があれば卒業式があるように、いつか別れるときが必ずあります。
そんなときに別れを後悔するのではなく、「別れから何を学ぶか」、「別れることで得たことは何か」を考えることだと思います。
例えば「いつか別れがくるからこそ、今この瞬間を大事に生きよう」とか
「老朽化によって近隣住民に迷惑をかける前に売却できたことで近隣住民に迷惑をかけずに済んだ」などなど
色々と学び得ることがあると思います。そしてこの学びを活かすことが今までの実家に対しての感謝の現れになると思います。
ご実家がなくても、心の中の思い出が消えるわけではありません。
過去を活かし、今を大事に生きてみてはどうでしょうか。
またお悩みごとがありましたら、私でもhasunohaでもご相談お待ちしております。
質問者からのお礼
この度は回答して頂きありがとうございました。
私のような悩みに直ぐに回答して頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
諸行無常というお言葉が胸に響きました。
形あるものは変化していずれ滅する…本当にその通りですね。
毎日後悔の念に苛まれても、いずれ自分もいなくなるのですから、今を大事に生きなければと思いました。
両親と暮らした日々は、私が生きているかぎり忘れる事はありません。
愛情持って育まれた事に感謝して、この先の人生を楽しく暮らしていかなければと思います。
本当にありがとうございました。