人の幸せを素直に喜べない
結婚して、家も建てて、可愛い2人の子供に恵まれて、十分幸せなはずなのに
今日、いとこの妊娠報告(2人目)を聞いて、おめでとうと口で入っても内心素直に喜べない自分がいます。
なぜそうなるのか考えると
・いとこがまだ若い(21歳で結婚し1人目、23歳で今回の妊娠)
・自分は結婚してからなかなか子どもを授かれなかった
・いとこはまだ若いから今後も妊娠、出産するのではないかという焦り(自分も将来的にあと1〜2人欲しいと思っているため)
・自分自身、妊娠期間がとても幸せだったため、その経験ができるのが羨ましい
という気持ちがあるからだと思います。
身内だからこそ、会いたくなくても会う機会が多いというのも自分の中でしんどいところでもあります。
人の幸せを素直に喜べるようになりたいです。
そして人と比べるのではなく、今の自分を受け入れて、今の自分がいちばん幸せと思えるようになりたいです。
主人に、素直に人の妊娠報告を喜べないと相談すると、その気持ちは分からないと言われてしまいました。
やはりあたしの気持ちは歪んでいるのでしょう。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
優しさが溢れ出る時
わっちゃん 様 相談ありがとうございます。
自分の過去を後悔したり(「なかなか授かれなかった」など)、自分の事を不安に思ったり(「歪んでいるんでしょうか」など)、自分を責める心の状態は、誰でも起こりえることです。完璧な人はいませんし、完全に満足で幸せな人はいないでしょう。
だから、「人の幸せを素直に喜べない」と気付いたら、「そんな自分がいるんだ、私も人間だものいろんな思いがあるよね!」ぐらいで流していく方が、心持ちが楽になり、歪んでいると悩むこともないでしょう。
心持ちが楽なった方が、
「今の自分を受け入れて、今の自分がいちばん幸せと思えるようになりたい」のあなたの希望は、叶えられるでしょう。
それには、あなたにとって、いちばん思いやり深い人を思い浮かべて、その人に包まれているような感覚を想像でいいので、味わってみることです。リラックスして、深くゆっくりゆったりとした呼吸と共に、出る息と入る息に集中してみて、思いやり深い人を想像してみてください。その人はあなたの恩人かもしれませんし、大親友かもしれません。あるいは御両親かもしれませんね。その人にただ優しく包まれている感じをイメージでいいので充分に味わってください。
そして、あなたのお子様を眺めた時、優しさが溢れ出て、お子様を抱きしめて、包み込みたいような感じになるでしょう。その優しさや愛情、あたたかな感覚が充分にお子様に注がれたと感じた時に、そこから愛が溢れ出て、優しさや思いやりが他の人に向けられて、人の幸せも素直に喜べるようになるでしょう。
慈しむ心、共感する心、喜びを分かち合う心、そして自分も他人も同じように見る心は伝わっていくのです。それは、無理にそうしようとするのではなく、あなたの心で慈悲深い、思いやり深い人の恩恵を受け取ってそこから溢れ出ていくものなのです。イメージでいいので、慈悲深い、思いやりの人に包まれてみてくださいね。
きっと大丈夫。笑顔の溢れる、優しい家庭、家族になりますよ。
一礼