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息子が自死、私はどう生きたらいいのか?

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息子が自死しました。
持って生まれた資質もあり、幼い頃から苦悩多い子で、精一杯寄り添って育ててきました。

コロナの自粛頃からいよいよ精神を病み、必死で相談や受診などをしていましたが、亡くなる前日に、生きるのがつらい、自分が嫌いと泣きました。
死ぬなと言えばきっとこの子は明日も泣きながら生きてくれる、でも、それは親のエゴなのではないか…と。こんなに生きるのがつらいと泣く子に、死にたいなら死ぬ道を選んでもいいと、許してしまいました。
それでも、私は泣きながら、貴方に生きて欲しい、死んで欲しくないと伝えました。次の日には約束もしていたのですが、明け方早くに自死してしまいました。

息子と対面した時、よく頑張って生きたね、と、闘病して力尽きたような思いでいっぱいになりました。
でも、やはり、死という取り返しのつかないことを許してしまった自分がおそろしいのです。
生きるのがつらい、死にたいとは、生きていたいからこその苦しみであったのではないか。
私は、息子と一緒に苦しみながら生きる道を探すことをしなかった、最低最悪の母親です。
私が殺めてしまったも同然です。
私の償いの道はあるのですか?
生きることは許されるのですか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ここから訪ねていきませんか。

Y・Yさん、プロフィールやY・Yさんの煩悩として記されていた言葉と併せて、ご質問読ませていただきました。辛い胸の内を明かしていただき、まことにありがとうございます。

Y・Yさんは息子さんに、こんなに生きるのがつらいと泣く子に、死にたいなら死ぬ道を選んでもいいと許されたのですね。

自死と望む人とどのように向き合うのかは、私も悩んでいます。

たとえば、ここで言葉を交わしただけの相手だったとしても
どの人にも、自死を選んで欲しくないという思いはあります。

一方で、もう手を尽くして、それでもしんどくて、逃げる他は無い人に
自死しては絶対ダメだと言い切れぬものは私の中にもあります。

そのことを言葉に出すかどうかは別問題ですし
また、自死を推奨するような言葉は絶対に言いません。

ただ、自死がダメだと言う時に、私たちは容易く自死で亡くなった人の尊厳を踏みにじってしまうと感じています。不幸な死に方だからとか、悪いことだからと、自死を否定しようとして自死者を否定する言葉を見ると、私も少し胸が痛いなと感じます。

すいません、話が少しそれました。Y・Yさんは息子さんに、泣きながら、貴方に生きて欲しい、死んで欲しくないと伝えたのでしょう。Y・Yさんは相反するような胸の内もすべて出して、息子さんに接しておられたのだと感じます。決して本心から死んでほしかったわけじゃない。けれども、こんなに生きるのが辛いならと…わたしは、それはとても暖かい言葉だったと想像します。

だから、Y・Yさん、あなたは最低最悪の人間ではありません。

Y・Yさんが、息子さんを殺してしまったも同然だと思われていること
償いの道はあるのかと探されていること。これについては申すことは何もありません。

私にもわかりません。ただ、その事を考えたり、道を探されることが
Y・Yさんが生きていく上で大事なことかもしれないと勝手ながら感じています。

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いそぎ仏になりて、堂々と迎えに行こう。

慈悲に聖道・浄土のかはりめあり。聖道の慈悲といふは、ものをあはれみ、かなしみ、はぐくむなり。しかれども、おもふがごとくたすけとぐること、きはめてありがたし。浄土の慈悲といふは、念仏して、いそぎ仏になりて、大慈大悲心をもつて、おもふがごとく衆生を利益するをいふべきなり。今生に、いかにいとほし不便とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終なし。しかれば、念仏申すのみぞ、すゑとほりたる大慈悲心にて候ふべきと云々。『歎異抄』「第四条」

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質問者からのお礼

転落院さま
秋山さま

ご回答ありがとうございます。

息子の苦しみを除いてあげたかった。でも、言葉にしてはいけなかったのだと思います。
言葉ではなく。
抱きしめてあげれば良かった、と思います。
もう、遅いですが。
せめて、心の中でいつも子を抱きしめながらお念仏を唱えます。

ご回答を、何度も何度も拝読いたします。
ありがとうございました。

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