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実家に仏壇があるが自宅でもお参りしたい

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プロフィールに書きました通り、夫婦それぞれの実家にお仏壇があり、お彼岸や法事、お誕生日には実家の仏壇や菩提寺に行ってお参りしています。
自宅のマンションには仏壇を置くスペースはないのですが、亡くなった家族においしいものがあればお供えしたり、話かけるようにお参りをしたいのですが、その場合について3点ご相談です。

① このようにお参りしたい場合、どのような手順や形を取るのが正しいのでしょうか。

②自宅マンションで自分なりの小さな祭壇というか、お参りコーナーを作るとして、写真や鈴やお線香、お花を置いてお参りするのでは供養にならないでしょうか。

③夫の亡くなった家族(義父や義兄)と、私の家族(父や祖父母)を同じお参りコーナーに置くのは難しいでしょうか。

③については、できれば、というところです。父や祖父母は、私が嫁ぎ先のご先祖をしっかり敬えば同じ気持ちで実家の家族を思っているとわかってくれると思いますので…。
自分勝手な思いで申し訳ありません。できれば正しい形でお参りしていきたいと思っていますので、ご教示頂けましたら幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

供養とは仏様へのお供えであり、仏様の教えをうけること

ご相談拝読しました。ご実家のお仏壇を大切にするとともに菩提寺へのお参りも折あるごとにされているとのこと、誠に熱心にご信仰いただき素晴らしいことであると感じます。

さらに、ご自宅でもお参りしたい、それもできれば「正しい形」でとのこと。このよいうなご質問は菩提寺のご住職にされるのが一番です。きっと親身になって考えてくださると思いますよ。

以下は宗派も地域も違う私の個人的な見解ですのであくまでも参考程度にとどめていただき、実際には菩提寺に是非ともご相談ください。

まず、供養とは何かというとお供え物をするのが元々の意味です。供える対象は誰かというと亡き人ではなく仏様です。ですから何はなくとも供養にはご本尊(絵像や木像など)が必要です。
では亡き人は供養においてどのような存在かというと、その命の終わりをとおして残された者が仏様の教えと出会う機会を作ってくださる方です。

もちろん気持ちとしては何よりも亡き方にお供えをしたいのが本音でしょう。だからその気持ちを入り口としていただいて構いません。亡き人を偲ぶ気持ちを通して仏様の教えに出会っていきましょう。

現代は壁掛けご本尊など今の生活様式に馴染みやすいタイプのものが有るかと思います。灯明(ろうそく)とお花とお線香はどの宗派でも必須ではないでしょうか。お鈴はお勤めをする場合は用意しましょう。写真はあるとなお亡き人への気持ちを思い起こしやすいかもしれませんね。

お花は仏様の慈悲をあらわします。お線香はお参りする前に私たちの身と場を清める意味合いです。それはけして穢れなどということではなく、煩悩の身を自覚するということです。その煩悩の身を生きる私の心と仏の心が合わさるのが合掌です。

ご夫婦それぞれの位牌や過去帳などを同じご本尊の前において一緒にお参りするのは宗派が同じならば問題ないと思います。それは宗派が違うならば合わせると障りがあるということではありません。宗派が違えばご本尊が違う可能性があるのでより丁寧にするならばということです。

とにもかくにも、供養はこちらの思いを形であらわすのでなく、仏様の願いを形で表し、そこから私たちが教えをいただいていくことが肝要です。

亡き人はその命の終わりを通して大事な教えを聞く機会を作ってくださりました。亡き人を心配する私たちですが、実は亡き人からこちらが願われているのですね。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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家で出来るお参りの方法

よろしくお願いします。私(主婦52歳)の実父は約40年前、実母は4年前にそれぞれ他界しました。 私の実家は車で約4〜5時間ほどの距離にあります。父母そして祖父母(父方の)のお骨を実家から車で20分くらいの所にあるお寺(真宗)の納骨堂におさめています。 事情があり私は現在実家には帰る事ができません。母が亡くなったときは私が喪主でお葬式をして納骨をしましたが、初盆も3回忌も私の事情で行いませんでした。それでも親戚が何か言ってくるというわけでもなく、むしろ、そのほうが良かったようです(皆、高齢で面倒だということで)。納骨堂の管理費も私とは全く付き合いのない父方の兄弟がずっと未払いだったようなのですが、母を納骨する時に私が支払う事にして、未払い分は免除していただき引き続き納骨堂にお骨をおさめさせていただけるようになりました。 ただ私がそこにお参りにいくのがちょっと困難で、なかなか行けない事が心苦しくて仕方ないのです。実家に住んでいたときはお彼岸お盆などには必ずお参りをし、県外に出ても実家に帰った時は必ずお参りしていました。心の中では先祖を敬う気持ちはいつも持っているつもりです。けれど今は形で表せてないのでダメなんじゃないかと。。。今住んでいる家に仏壇などなく、また仏壇を置くにはそれなりの儀式が必要なのでは、と思っているのですが、主婦なので金銭的にも状況的にも出来る事が限られます。私の出来る範囲で、例えば時々見かける小さなモダンなお仏壇を購入してきて部屋の一角に置き、お線香とかご飯とか備えるだけなどというのは、意味がない(お坊様にお経とか上げてもらわないといけない)とかあるのでしょうか。出来れば子供にも先祖に手を合わせる事を目に見える形で習慣付けたいというのもあります。お知恵をお貸しいただけましたらありがたく存じます。

有り難し有り難し 8
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