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結婚を理由に親への罪悪感に悩んでいます

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結婚を反対され、どうにか押し切りましたが罪悪感に悩んでいます。

元々とても過干渉な家族でしたが、長男の兄がいたため、将来の縛りはなくこれまで育ち、自分の望み通りに国内外で働いてきました。しかし数年前に兄が事故で急死し、それならば後継ぎは私しかいない、と干渉を再び強く感じるようになりました。

私は現在も実家から離れて暮らしており、また真剣にお付き合いしている人(外国籍)がいて、彼と人生を歩んでいきたいと思っています。
2人での生活や今後を考えるとまた日本を離れる予定ですが、それを家族に話したところ、「そもそも外国人はだめ」「婿養子をとって家を継いでほしい(継ぐものはビジネス等ではなく、家やお墓、土地です)」「我慢して日本で生活してほしい」「残された私達家族を将来どうするつもりだ」と大反対されました。
彼側の家族は何の問題もなく祝福してくれて受け入れてくれたので余計に、自分勝手な思いかもしれませんが、私の幸せを考えてくれない自分の家族にとても悲しくなりました。

ここで諦めたら一生後悔すると思い、自分の本音をぶつけ、「そこまで言うなら」と話し合いは終わりました。勘当されたわけではないですが、現在居心地の悪い状態です。
今結婚の手続きを進めていますが、こうなることは予測できていたはずなのに、時折罪悪感で押し潰されそうになります。家族、親戚一同に良く思われない中で結婚して幸せになれるのだろうか、やはり諦めるべきなのかと不安になったりもします。
家族には、将来的には私達のいるところへ、良ければ移住してほしいとも伝えているのですが、慣れ親しんだ地元を離れるのは嫌だそうです。
家族の過干渉を昔から窮屈に感じていて子どもの頃は実家を出たくて仕方ありませんでしたが、離れみて、育ててもらったこと等に感謝はしています。

本件に関して、どちらの選択肢を取っても何かしら後悔はするのだろうと思い、自分の思いに正直に行動してみましたがやはり悩みは尽きません。
彼と人生を共に歩みたい気持ちに迷いはありませんが、気分が落ち込むと、私の選択肢は間違っているのではないか、親不孝ではないかという罪悪感で、何もかも投げ出して兄の元に行きたいと思ったりしてしまいます。
この気持ち、罪悪感と、家族と今後どう向き合っていくべきか、アドバイス宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

彼としっかり話し合いましょう…

 『本件に関して、どちらの選択肢を取っても何かしら後悔はするのだろう』…おっしゃる通りです。
 残念ながら私達人間は二つの人生を生きることが出来ません。身は一つです。
 結論申せば、どちらかの道を選ぶしかありません。
 そしてそのことに対して決して後悔しない方法は、その時々の自分の決断は正しかったのだと考え、振り返らないことです。過ぎ去った時間は戻せません。
 このように申しますと人生が怖くなるかも知れませんが、お釈迦様は「人生は一切が苦しみである」と説いておられます。ある意味苦悩するのは当たり前…人間の人間たる所以であるということです。
 にもかかわらず苦悩は嫌と避けようとすることから、余計苦悩が生まれるのです。
 避けられない苦悩ならば受け止めていきましょう。
 いえ、あなた一人で苦悩を背負い込むことはないのです。
 ご相談内容に彼の意見が書かれていないのですが、このことを彼と真剣に話し合いましたか。そこが一番肝心です。
 あなたの今の不安、御自身の家族への思い、また家族のあなたに対する思いなど洗いざらいぶちまけて…言葉が過激ですが、それくらいの気持ちで彼と全てを話し合いましょう。
 彼の思いを聞いて、それに納得出来たなら彼との生活に踏み切られてはいかでしょうか。そして、もし二人の将来の生活について彼が曖昧にするとか、深く考えていないようであるならば、もっとしっかりとした返答を求めましょう。
 そのことで、もしかすると彼との関係がぎくしゃくするようなことがあるかも知れません。でも話合いの段階でつまずいていたら、海外の彼の国での二人の生活など到底おぼつきませんよね…。
 御家族もそうですが、まず彼とゆっくり、しっかり時間を掛けて話し合って下さい。そうして出した結論ならば、あなたは将来どうあっても後悔をしないで済むでしょう。いろいろあったけど、これが私の選んだ人生なんだと受け止められるでしょう。
 今後のあなたの人生を、あなたと彼の人生を仏さまはどうあって見捨てることなく寄り添い続けて下さいます。支え導き続けて下さいます…。

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