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有縁とは?どこまでが供養対象ですか?

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

先祖は父母、祖父母を遡った方々。
母縁は、母方の関係。
有縁は、兄弟姉妹、叔父叔母等の横の繋がり、縁のあった方。
昔、そう教わり、その流れで我が家には
先祖代々(◯◯家の記入なし/私にとっての先祖さん)、
有縁母縁のお位牌があります。

血の繋がりが関係なくての『有縁』が、
一体どこまでなのか、ずっと疑問に思っています。
例えば、
母方の祖母が養父母育ちなのですが、
これは育ててくれたと言う有縁の関係で良いのでしょうか?

余談ですが後に祖母から、
戦死した祖父は養父の甥っ子だと聞き、
じゃあ私は祖母の養父とは血縁者なんだ!と。
母方のご縁なので『母縁or有縁』で良いのかなと。

祖父とは、恩給?の関係で離縁(離婚)したそうです。
離婚した元配偶者はもちろん無縁ですよね?
それとも、まさか有縁ですか?

先祖、有縁、母縁さんは膨大な人数となるので、
余程でない限りは縁のある誰かが
必ず手を合わせてると思うので、
決して無縁さんにならないだろう、との考えでもありつつ、
手を合わせる者としては
『縁』がわかった方が良いのでは、と思います。

長年の疑問が少しでも解明すればいいな、と、
質問させて頂きました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

一切の衆生は世々生々の父母兄弟なり

どこまでが有縁のご先祖さんなのか、はっきりとした定義みたいなものがあるとは思えません。法事を勤めるのは一般には三十三回忌まで、とか私の住む滋賀では五十回忌までとされていますので、ある程度参考にしていただけると思います。要はひい祖父さん、ひい祖母さんくらいですね。それ以上遠い人って想像の世界以外にないですものね。

ただ、最近は都会の場合三回忌までで終わりという話も聞きますし、とにかく法事がやりたい人は二百回忌でもなんでもなさいます。最終的には人それぞれなんで、冒頭に申した通りはっきりとした定義はないんです。だから、個々人の裁量に最終的には帰してしまいます。

あなたの御宗旨は分かりませんが、私の宗旨で言わせていただきますと、ご開祖の親鸞聖人は、「一切の衆生は世々生々の父母兄弟なり」とおっしゃっています。輪廻転生するなかで、すべての生きとし生ける者がときには父であったり子であったり、兄弟や親類、隣人であったりしてきたと考えておられます。その意味では世界中の生き物がご先祖さんでもあるわけで、先祖を大切にするということは今あなたのそばにいる人たちを大切にするということであるともいえます。

こうした考え方では、有縁というのは全世界のすべての生き物であるということですね。

で、結局、おまつりする先祖としては具体的に想像できるご先祖さんを中心に考えるのが分かりやすいでしょうが、実際にはご自身の周囲においでになる縁ある人たちをひとりひとりかけがえのない存在として大事になさるのがよいと縁を大切にすることだと思います。

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質問者からのお礼

藤岡俊彦様
お忙しい中、お答え頂きありがとうございます。

過去のご縁から私自身は真言宗のお経を読みますが、
お付き合いのあるお寺さんはありません。
父方の菩提寺は浄土真宗本願寺派ですが。。。
父の葬儀でお世話になり、
その後も何かと相談に乗って下さっての感想は、
「浄土真宗って庶民派(←語弊があったらごめんなさい)。」
定義がない、と言う考えもある意味納得です。

今世の肉体は滅んでも魂はひとつ、永遠に続く。
今世のお位牌は過去世をも背負っている?
今世のお位牌は今世だけのものと
信じて疑わなかったので、
私にとっては
新たな課題を与えて頂けた事、感謝致します。

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