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全身全霊を仕事に捧げられません

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働く上で、向上心や負けん気(と言って合っているのかわからないですが)は、必要でしょうか?

現在、人材系営業職で働いています。
私は、正直に言って、プライベートの時間が持てて、生きていくだけのお金が貰えればいいと思って働いています。
以前働いていた職場でうつ病を患い、それ以来「生きているだけでいいや、仕事は生きていくためにやること、やりがいや自己実現は求めない」と思うようになりました
しかし、現在の職場では「夢を叶えるために働く、喜びのために働く、やりがいのために働く」という雰囲気があり、息苦しく感じます。
働くということは、お金を貰うことであり、お金を貰うからには責任の伴うことだと思います
責任がある以上、自分のやることを全うし、努力することが必要だと思うのですが、自分にはそれが足りないのではないかと思います。

上司には「努力や改善しようとする姿勢が見えない」と言われてしまいました。
私としては、努力や工夫をしているのですが、上司にはそう見えないようです。
人の評価などどうでもいい、お金が貰えればそれでいい、と思う反面、働くからには評価されなくては、結果を残さなければ、と思います。
自分では、一番大切なのは自分の生活、心身の健康と思っているのですが、仕事を第一に考えられない自分は悪なのではないかと思います。

社会で人と交わって生きていく以上、自分本位に生きていくことは難しいことですし、考え方を変えなければいけないこともあると思います
ですが、仕事に関しては、どうしても「何も求めないからお金だけもらえればいい、最低限のことはするから」という気持ちになってしまいます。

職場や仕事内容が合っていないのかとも思うのですが、三年転職活動をしてやっと就けた仕事で、まだ働いて3ヶ月ほどなのでまた転職というのも現実味がありません。

転職関連の記事などを読んでいると、「以前の自分は『お金だけもらえればいい』という最低の考え方だった」という文が目に入り、「ああ、私って、最低の考え方なのか」とショックでした。

私は社会人として、人間として失格でしょうか。
この考え方はなんとしても変えるべきでしょうか。
考え方は変えられるのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

全身全霊を仕事にかけるのではなく、生き方にかける

れいちさん、こんにちは。金剛座寺の染川智勇です。
仕事に全身全霊が捧げられないのですね。
 少しだけ方向が間違いです。仕事に全身全霊でなく、あなたの生き方に全身全霊が必要なのです。その一つの生き方が仕事であれば全身全霊が必要ですが、仕事が収入だけの目的であれば、その収入だけの仕事対応でいいのです。「金だけもらえればいい」の目的でもかまなわないのですよ。そのために転職を繰り返すこともかまいません。収入が目的なので、あなたの仕事レベルであう仕事があればそれでいいのです。

れいさんのの生きる目的はなんですか?趣味でもスポーツでもなんでもかまいません。その目的のために全身全霊を捧げましょう。
 ただ、そのために多くの収入が必要であれば、仕事での頑張り・我慢も必要ですね。どの仕事を選択するのはれいさん次第です。生きるためには普通は仕事を通しての収入が必要なのですから。もちろん、株や投資で儲かって、仕事をしなくても生きられる人生であれば仕事をしなくともいいです(笑)そういう人生をしている人もたくさんいます。

自分の生き方の目的を何か?こころから考えてみてくださいね。応援します。
(^人^)合掌

 
 

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プライベートはそのままで、工夫を

その仕事があなたに合っていて、努力しなくても楽に結果を出せる能力があなたにあるなら、今のままで良いと思います。
しかし、そうではなさそうですね。
プライベートの時間を削る必要はありません。
仕事のやり方を工夫してみて、より楽に効率よく仕事できるようにする等の改善は、プライベートを犠牲にしなくても可能です。
また、そのように仕事に変化がある方が、仕事に飽きずにモチベーションが長続きするかもしれません。
他人からの評価や競争のためではなく、自分自身が楽に早く仕事できるように、楽しく仕事できるようにという視点で、工夫してみてはどうでしょうか。
たとえば料理人だって、毎日同じ料理ばかりでは楽しくないでしょう。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お言葉をありがとうございます。
わたしは精神を患ったことのある、まともではない人間だから、周りの人達と同じように仕事に一生懸命でいられないことにつらさを感じるのかなと思います。
自分の好きなことってなんだろう、と考えてみたのですが、本当に、心から大好きなものにはもうふれることが難しくなりました。それを仕事にできれば、一生懸命になれたのかな、と少しだけ後悔しています。

自分なりに工夫して仕事に取り組んでみるのですが、上司からは「なぜ言われたことを言われた通りにやるだけのことができないのか」と毎日言われてしまいます。
工夫の仕方や方向が違うのかもしれません。
自分に自信がなくて、このまま何の成果も出せず見捨てられていくのかと思うと、周りの目がとても怖いと思う反面、そうしてくれよと思う時もあります。
自分の気持ちがわかりません。

わたしの拙い話に真摯にお答えくださってありがとうございました。
お二方のお言葉を胸に、もう少し息苦しくないように、仕事のやり方や生きるやり方を考えてみます。

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