hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

父を亡くしてどうしたらいいかわかりません

回答数回答 1
有り難し有り難し 5

父が2週間程前に癌で亡くなりました。享年70歳でした。1年7か月の闘病でした。最後は肺に転移してしまい発作ばかりで苦しい上にせん妄も起き、話が通じているのか通じていないのかわからない状態でした。

最初の1年くらいは胃を切除し抗がん剤をして、普通の生活を送れましたが、やがて抗がん剤が効かなくなり食べ物を食べては吐くの7か月になってしまいました。余命宣告を一切父にはしてこなかったのですが、自分の体調と私達の様子で自分の命は残り僅かだと気が付いていたとは思います。

亡くなる1週間くらい前に病室で父がボソッともう少し生きてーなーと言ってきました。それから発作が起きたときは、私に殺せと言ってきて、お前は生きるからいいじゃんと言われました。はっきりと本人から俺は残り僅かなの?とか聞かれたことは一切なかったんですが、本当は余命宣告されたとき本人に告知しておけば悔いない人生を送れたんじゃないかと後悔しています。

2週間経つ今まで悲しいはずなんですが、あまり悲しみがなかったのに、今となり毎晩夢に出てきたり、悲しくなってきました。なんでも直してくれたり、家の物を作ってくれたりする父にもう何も頼めないのかとかちょっと天然な父にはもう笑わせてもらえないのかとか考えれば考える程つらいです。時間が解決してくれるのを待っていては、身が持たないような気がしてきてしまいました。

人間と言うものは寿命が決まっているのでしょうか?私はこれからどういう気持ちで生きていけばいいか整理がつきません。悲しみを乗り越えるためには、どう考え生きていけばいいでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悲しみを乗り越えようとする必要はありますか?

しろくまさん、書き込みありがとうございます。

2週間前にお父さんを亡くされたのですね。70歳で亡くなられたのですか。お悔やみ申し上げます。

お父さんは、がんが肺に転移して、発作で苦しまれているのですね。せん妄があって、話が通じているのかどうか、わからない状態でしたか。

お父さんに余命の話はしなかったのですね。そして、本人に告知していれば、お父さんは悔いのない人生を送れたのではないかと、しろくまさんは後悔されているのですね。

亡くなった直後には、あまり悲しみがなかったのに、今はお父さんが毎晩夢に出てきたり、悲しくなってきましたとのこと。お父さんは、ものを直してくれたり、作ったりするのが得意だったのですね。お父さんに頼めないことや、お父さんに笑わせてもらえないことを考えると、しろくまさんはつらく感じるのですね。

しろくまさんのお話をそのように聞かせていただきました。

しろくまさん、大切な人を喪った悲しみは、亡くなった直後には悲しくなくても、時間が経つにつれて悲しみが感じられるということも、あることですよ。決して、おかしいことではありません。

告知するべきだったかという後悔や、お父さんを喪った悲しみは、きっと、しろくまさんにとって、私の考えるよりも、とても強くて、それで身がもたないんじゃないかと、しろくまさんは心配されているのかなと想像しています。

そうですね、悲しみを抱えやすくする方法として、人と話をしたりとか、或いは、hasunohaのページ内にもバナーの宣伝が載ってますが「そらノート」(https://soranote.jp/) などのサービスを活用して、亡くなった人にメッセージを書くことなども良いことだと思います。

ただね、これは私の考えですけど、大切な人を喪った悲しみを、無理に整理をつけたり、乗り越えようとしなくても良いと私は思いますよ。だって、しろくまさんは今、悲しいのでしょう。大切な人をうしなって、悲しいことは当たり前じゃないですか。悲しんでたって良いんですよ。

生活を送れないほど、悲しが深かったりすれば、考えなければいけないこともありますけれども、でも、今は悲しい時には悲しんで生きていても良いと私は思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

真宗大谷派僧侶。共に悩める場所を求めてこちらに参りました。
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

今は気持ちが落ち着いています。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ