過去に悪いことをした。
家族に対して悪いことをしてしまいました。夢に出てくるほど悔やんでいます。改善するには時間がかかりました。罪悪感は永遠に消えないと思います。相談するのも誰かからの赦しが欲しいんだと思います。悪いことをしたのにそんな甘い考えの自分が既に嫌なのです。悪いことをしてこの先自分にいいことが起こるとも思えません。こんな自分が少しでも罪を償うにはどうしたらいいですか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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よく相談して下さいました。ありがとうございます。
家族に対して悪い事をして、夢に出てくるほど悔やんでいるのですね。
文章を読んでどれほど、その事を悔やみ苦しんでいるか伝わってくるようでした。
それほど、悔やまれている。きっと罪を消したいと思っているからこうして相談されたのでしょう。消したいけど、消すことも違うと思っておられるのではないでしょうか?私は無理に消すことないと思うんです。その罪悪感を背負って生きていく、それも一つの道ですよ。無理に消そうとする必要もない。
ただ一方で、私はこうも思うんです、罪悪感から、自分を責めてせめて自分なんてどうせダメだと思って生きるもの違うのかもしれない。だって、何も罪を犯さない人なんていないから。私たちは罪を犯したり、逆に誰かの罪を許したりしながら生きていくしかないのです。愚かなことをしてしまう自分をしっかり見つめながら、自分なりにできることをしていく。ちょっとづつでいいから。
今あなたは必死に生きている。善い生き方をしようともがいている、まずそのことがすごく大切な事だと感じます。今までがどのような生き方だったとしても、これからが今までを決めます。気づいたときから再出発できます。お釈迦さまのお弟子にもアングリマーラーという弟子がいました。彼は100人近くの人を殺してしまったそうです。しかし、その時にお釈迦さまに出会い、もうこんな生き方したくない、傷つけあう生き方を辞めたいと泣き伏して、そこからお釈迦の弟子になり、人生をやり直しました。傷つけあうことを超える生き方をしていったのです。
あなたは今このアングリマーラーの泣いている時を経験しているのではないでしょうか?
大事なのは大地にひれ伏すということです、嘆き悲しむという過程を経て歩むのです。徹底的に自分の罪悪感と向き合う過程に今あなたはおられるのではないでしょうか?
カウンセラーに相談したり信頼できる大人にも相談できると良いなと思います。今は罪悪感と向き合う本もたくさん出ています、そういう本を読んだりしつつ、どう罪悪感と向き合うか考えていってほしい。
釈迦の言葉を紹介します「目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。」こういう心持で他者と接していって下さい。それだけでも大きな償いになります。
質問者からのお礼
こんな素敵な回答ありがとうございます。心がずいぶん楽になった気がします。辛くなったら戻ってきてまた回答の方何度も読み直させていただきます。これからの生き方を考える上でとても大きなものになりました。こんなに長く素敵な文章を私なんかに書いていただき本当に感謝しきれないと感じます。その気持ちを糧にしてこれからもっともっと良い行いをし続けてどこか遠くに住んでらっしゃる釈義行さんにも幸せが届くことを目標にして生きていきます。拙文ではございますが、この度のお礼を書かせていただきました。