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失敗する事は悪いこと?

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自閉症スペクトラム症の年長の娘がいます。
幼稚園、療育・運動療法・言語療法、天候が許す限り散歩や外遊び、等々、日々試行錯誤していましたが、病院での言語療法で泣いたりする様子が見られて療法士さんが苦戦した事と、病院指定の自宅と園のチェックリストの結果から、ひと月前に抗ADHD薬を処方され、飲んできました。病院以外の見解(家、療育先など)は、薬は見当違いだし誤診では?の疑問ばかりでしたが、病院では、投薬OKの歳になったら、と、最初から処方を決めていたとの事。
効果は驚くほどの逆効果で、飲む前に一切なかった困り事が増え(寝付きが悪い、攻撃的になった等)、今まで頑張って出来るようになった事が出来なくなっていき、これは危険と感じ、薬を中止する事になりました。
主治医は「前回は全然泣かなくて療育士がやりやすかったと言ってたよ?」と薬の効果を見出だそうとしていましたが、やはり子供にかかる負荷を考えるとこれ以上は無理だなと…病院や療育士さんの為に飲むわけではないし、善くなる為に飲むはずの薬で悪化するなら意味がないと思った為です。

疑問に感じたのが、投薬のきっかけとなった「泣く」「失敗への気持ち」に関してなのですが、主に

・間違えて悔しくて泣く
・相手が提示しようとした答えを答えられなくて泣く(例:空を飛ぶものなに?→ヘリコプター!療育士は飛行機のカードを片隅に置いていて、しまった間違った!と思って泣く)
・相手が思うような反応をしなかった時に泣く(褒めてもらえなかった等

といった感じで、悔しくて泣く、失敗が怖くて泣く、相手の顔色を伺う、自信が持てない…といった様子が、幼稚園と病院の言語療法では、強く見られるのです。失敗はいけない事、悪い事だ、といった雰囲気が上記2ヶ所にはあり、自宅ではどうフォローをしたらよいか色々試しはしましたが、(本人にとっての)失敗がフラッシュバックしてしまっているようです。
自分のにも足りないところがたくさんあると思うので、自分が出来る事をやっていきたいのですが、今、娘にどのような声掛けや接し方が、失敗への恐怖を拭えるでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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失敗しても良いと私は思います。

あ、さん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

病院の見解と、ご家族や療育先の見解が異なったこと。病院の姿勢に疑問を持っている様子を、あ、さんのお言葉を通して、お聞かせいただきました。

専門的なことは私にはわからないのですが、もし、病院の見解が信頼できないようでしたら、セカンドオピニオンを利用してみるのが良いのではないでしょうか。お話を聞いていてそれが一番の近道かなと思います。

失敗がいけない、悪いことという雰囲気が、幼稚園や病院の言語療法に感じているのですね。あ、さんが不信感を抱かれているように、私も、失敗することは別に悪いことじゃないと思っています。

ただ、言語療法に関わったことは一切ありませんので、その上での話はわかりません。

そうですね、私ならば失敗しても良いということを伝えようと思います。そのために、失敗することや間違えることは怖いのかい?と聞くかもしれません。言葉でどれだけ伝えられるのか、行動を交えながら伝えようとしたほうが良いのか手探りします。あ、さんが失敗してもいいのだよ、娘さんのことを認めているのだよということが、娘さんに伝わるといいですね。

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質問者からのお礼

秋山智 様

お返事ありがとうございます。
幼稚園の発表会の際、症状の特性上、劇のセリフやBGMを最初から最後まで言ってしまう、といった理由で発表会の役を外され出番無しとされてしまった事があり(聞かされたのは前日)、娘もその出来事以降失敗へ過敏になってしまいました(本人は自分がセリフで失敗したからだ、と思っていた様子、違うから大丈夫だ、と毎日声をかけ続け収まってきました)。
発達障害の特性上、言動が周囲の妨げになってしまう事は多々あるのですが
何で!?失敗したって泣いたって、良い所をたくさん伸ばして自信を持てるようにと頑張っているのに余計に自信を失ってしまうじゃないか、そもそも、もっと早く伝えられていれば、いくらでも対処できたでしょう、と、他の療育先の先生方もお怒りの様子で…。

幼稚園は春には卒園ですので、病院に関しては、転院してからの歴が短いので少し様子見期間は設けようかと思いますが、セカンド・オピニオン、検討してみます。児童発達を専門とする病院は多くはないので、苦戦はしそうですが、やはり不安や疑問が増すようでしたら、本格的に動いてみようかと思います。

失敗が怖いの?間違えるの怖い?と聞いてみます。失敗したって大丈夫!と伝え続けてきましたが、肝心の娘の気持ちをちゃんと確認していなかった事に気付きました、反省です…。
失敗に対して娘が感じている気持ちを大切にしたいと思います。
ありがとうございました。

本人に「失敗するのが怖い?」と聞いたら「怖い」との事。ただ、今まで以上に失敗を意識して過敏に反応してパニックになってしまった為、失敗した時の気持ちの切り替えを、今まで以上に優先して、本人の「困った」に向き合いたいと思います。どんなタイプの子供であれ、育児には悩みが付き物ですね。
ありがとうございました。

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