祖父母の生前の願いを叶えられない
お世話になります。
答えが出ずにモヤモヤが残っておりますのでご教示頂けると幸いです。
私の母は家の跡取りでしたが、父と駆け落ち同然の結婚をし、生家を離れました。
結婚を許す条件として母と父の間に生まれた子を一人、跡取りとして土地に戻すように決められ、第二子目の私がその役目を負うように言われていました。
私の夫もそれを了承し結婚したのですが、私と夫の仕事の関係で現在住んでいる土地を離れる事が困難になりそうなのです。
生前の願いが叶わなかった祖父母はがっかりするだろうな、あの土地にある祖父母の魂は管理する者がいなくなればどうなるのだろう、主に見捨てられた家が可哀想だな、母が可哀想だなと色々な考えが頭をぐるぐるとめぐり考え出すと涙が出てきます。
とりとめない文章で申し訳ございません。
・家に残った先祖(祖父母)の魂は跡継ぎが現れなかった場合どうなるのでしょうか?
お盆に帰って来て、家が廃墟や更地になっていた場合悲しくなるのでしょうか?
・家にも魂(付喪神のようなもの)は宿るのでしょうか?
もし宿った場合、見捨てられ朽ちていく時は私達人間と同じように悲しいという感情を持つのでしょうか?
教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
手を合わせていく生き方は、離れていても大事にしていける。
亡き人の魂は、そこにはありませんよ。
仏教的には、仏様のお救いでお浄土の国に参られていることでしょう。
親が、代々に継ぐようにと 子や孫に縛りをかけていくから、遺された者はこうやって申し訳なさが募りますよね。
本当にそう思うなら、何もかも投げ打って地元から離れなければいいのか。
でも、あなたのお母さんも、自分の人生を生きられた。それは、親に対しての裏切りでしょうか? 違うよね〜自分が手にする幸せが一番だよね。
あなただって、申し訳ないと思いながら、今あるものを手放せないでしょ。
永遠に手にしていくことは、不可能なのですよ。
あなたのような相談は、私の田舎でもよくあることです。祖父母さまの時代は、家を継ぐのは当たり前だったかもしれませんが、移り変わる世において、価値も財産も便利なものも住む世界も変わっていきます。
祖父母さまには、自分の生きる道を選んだお母さんやあなたを、責める立場にもないでしょうね。
子どもの幸せよりも、結婚を反対してまで家や土地に執着した祖父母さま。
そんな煩悩は、仏様の世界に往くと、取り除かれます。それが仏様の願いでありお救いだからです。この世にかけた執着など、もう想っておられないはずですよ。
仏様に救われたのであればね。
それは、あなた方 お身内の方々が、仏様に手を合わせていく生き方によって決まってくると思いますよ。
土地や家を気にするのと同じように、仏縁を大事に継承なさってくださいね。
そしたら、亡き人の声がきけるでしょう。
お葬儀をされたお寺様とは、ちゃんとお付き合いがありますか。
ご挨拶に伺ったり、法事や またご法話にも触れていきましょうね。
亡き人を弔い、手を合わせていく生き方は、離れていても大事にしていけるでしょ。
田舎に戻らなくても、同じ宗旨のお寺は、全国にあるのですもの。
あなたは、あなたで、仏縁を結んでいきましょう。
質問者からのお礼
中村様ありがとうございます。
先祖の気持ちを私の勝手で踏みにじる事に罪悪感を感じていました。
頂いたお言葉をもとに数日間考えた結果ようやく気持ちに区切りを付けることができました。
私はおそらく祖父母の土地にはいけない、しかし一度任された墓守は私が生きているうちはきっちりこなす、祖父母の土地の御院主様との繋がりを大切にします。
道筋を開いてくださりありがとうござぃした。