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最後の一歩が踏み出せません

回答数回答 1
有り難し有り難し 13

ご覧くださりありがとうございます。

主人とは結婚して10年近くなります。結婚して数年経ったころ、疲れている時に喋りかけるな・喋ってもいいけど相槌を求めるななど、心無い言葉を言われたことがあります。
それ以来、主人が興味を持たない話はしないようにし、表面的には仲の良い夫婦として過ごしていました。

不妊治療の末、子どもを授かりとても喜んでいたのですが、ここ半年ほど主人への不満がたまりに溜まって離婚を切り出しました。

不満の内容は、
・話を聞いてくれない。
・共働きですが、自室に篭り家事育児をほとんどしない。
・金銭感覚のズレ
・生活習慣がだらしない
などです。

私が離婚を考えはじめてから会話も笑顔も無い状態だったにも関わらず、主人は驚いていました。

「自分は仕事と家庭しか無く、できることは十分やってきたつもり。他に何かあるなら言って欲しい。」と言われたのですが改善して欲しいことがあまり思い浮かばず、
・簡単な家事と生活習慣の改善
・話を聞いてほしい
程度しか提案できませんでした。

伝えたことはやるようになりましたが、話は聞いてもらえません。
遠慮することが習慣となっていたためその場で注意をすることもできず、すぐに諦めてしまいます。

以前に言われて傷付いた言葉について伝えたところ謝罪はありましたが、そんなつもりで言ってない、と私のネガティブな捉え方を指摘される部分もありました。

関係修復に向けてしばらくは前向きに過ごそうもしましたが、家族で食卓を囲んでいても自分が食べ終わったら「仕事があるから部屋に戻っていい?」とすぐに聞いてくる姿勢に呆れてしまいます。

私は不満や言いづらいことを言葉にするのが下手で、主人は思ったことをすぐ口に出すタイプです。
話し合っていても、私は気持ちを言葉にできず、ほとんど主人が話して終わります。

また、実母は、子供が居るのに離婚なんてあり得ないという考えを持っているため離婚に踏み切れない自分もいます。

こうなってしまった原因は私にもある。まずは主人に伝える努力をしよう、それでもダメなら離婚しよう。
と頭では決めているのに、心が沈んで辛い毎日を過ごしています。本心では、許されるのならすぐにでも離婚したいと思っています。

これからどのように過ごすと良いのか、アドバイスをいただけると嬉しいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずはすれ違い解消の試みを

こんにちは、初めまして。

「許されるのならすぐにでも離婚したい」とのことです。
文面からは、ご主人とのすれ違い、隔たりの大きさが伝わってきます。思い詰めるお気持ちは分かります。

提案なのですが、離婚に踏み切る前に試みたほうがいいことがあります。
それは、夫婦カウンセリングなどの第三者に入って貰う方法です。

あなたが「離婚を考えはじめてから会話も笑顔も無い状態だったにも関わらず」、離婚を切り出したことに「主人は驚いていました」とあります。ご主人はあなたの日常からあなたの異変に気が付かない。言われたら気がつくこともあるけれど、非を認めない部分や、逆にあなたの捉え方の問題点を指摘したり、消極的にしか改善の行動を取らない(食事が終わると自室に帰りたがるなど)。

一方、あなたはご「主人が興味を持たない話はしないようにし、表面的には仲の良い夫婦として過ごして」いたため、反射的にご主人の顔色をうかがう癖がついてしまっている。「話し合っていても」「気持ちを言葉にでき」ないのは、ご「主人が興味を持たない話はしないようにし」てきた長年の習慣の蓄積によるものでしょう。

ご主人が「疲れている時に喋りかけるな・喋ってもいいけど相槌を求めるな」と、あなたに顔色をうかがうことを、忖度することを半ば力づくで押し付けてきたのでしょうから、今になって急に自分の意志、言葉が表明できなのも無理はありません。ましてや、家庭にご主人からあなたに向けられた長きにわたる無言の圧力があったのですから、その力関係は容易に覆せないと思います。

このため、カウンセラーなどの第三者に入ってもらって中立の立場で話を聞いて貰い、上下ではなく対等な関係としてご主人と対話する必要を離婚の前に試みるべきではないでしょうか。恐らくご主人は、あなたが言っていることの半分も理解できていないと想像します。

一方、あなたは言葉にしづらいこと、十分表明しきれていないことがあるようです。このすれ違いの事態を、一度解きほぐしてみる。その希望をまず持って取り組む。そして、ご主人が改善すればよし。もし、非協力的だったり、カウンセリング自体を止めてしまうようならば、あなたが「最後の一歩」を踏み出すというように整理してはどうでしょう。

修復にしろ、離婚にしろあなたの幸福に向かって解決できるよう、まずは行動する。決断はそれからです

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。

主人と私それぞれの立場からご意見をいただき、とても腑に落ちました。

カウンセラーさんなどのお力をお借りして、向き合ってみようと思います。

正直、私の本音を知られるのが怖い気持ちもあります。
それは主人を傷付けてしまうこと、もし本当に態度を改めてくれた時に私の気持ちが前向きになれるのか、、という不安。

でもこのまま離婚へ踏み出せないのは、主人と向き合うことを避けているからだと感じています。

このまま暗い気持ちで生活を続けていても子どもにも悪影響ですし、夫婦でカウンセリングを受けてみないか提案します。

わかりやすく回答してくださり、本当に感謝でいっぱいです。
ありがとうございます。

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