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汚い感情

回答数回答 1
有り難し有り難し 14

夫の姑との共依存で離婚調停をおこされてから私の心の汚い部分の整理が出来ません。

結婚てこんなに簡単に終わるの?
相手を想う気持ちってこんなに簡単になくなるの?
不思議がいっぱいで気持ちの整理がつかなくて苦しいです。

そして、恨みの気持ちも出てきてしまい自分が嫌になります。
やる気がなくてただ寝て過ごす毎日です。これじゃだめだと思いながらも心の奥がズキズキします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

煩悩の事実を受け止めて歩む

全てに目を通したわけではありませんがこれまでのご相談とあわせて拝読しました。この度の結婚生活は大変ご苦労なされましたね。

同居解消しアパート生活とご夫婦として結婚生活を成り立たせるために課題に対処はしてこられたようですが、根っこのところで思いに違いがあったというところでしょうか。

相手への不信、不満、恨み…さまざまな気持ちが出てきてご自身を嫌悪してしまうとのこと。お辛いことと思います。

しかしそれが人間の現実なのです。愛と憎しみは裏表の関係で体は一つ。自分の都合に合うか合わないかで出てくる感情は異なりますがその本質は一緒なのでしょう。仏教で言う渇愛の煩悩です。

けしてそのように燃えさかる煩悩にまみれるあなたがダメだという話ではありません。それがあなたであり私の事実、人間の悲しい事実なのです。

そしてだからこそ、そのあなたを、そして私を救おうと仏様は立ち上がり教えを説かれました。煩悩の障りが大きいからこそそこから転ずる徳も大きいもの。

今お抱えのお気持ちは単なる「汚い感情」ではなく、真実を求める深い願いが、仏様の私たちを真実に目覚めさせようというはたらきと共鳴しているものとも言えるでしょう。

どうかお辛いときは無理せず休み、ただたずらに自分を責めるのでなく、自分の存在の事実をしっかりと受け止めていきましょう。

寝て過ごす毎日を過ごしている内に、またきっとご自分の中の真の満足を求める気持ちに突き動かされてくることでしょう。

これからのあなたを応援しております。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

とても心に響くメッセージありがとうございました。
段々と朝起きることが出来、掃除洗濯をすることが出来、自炊も出来てきて心を整える生活を送ることが出来てきています。コロナ渦で不安なことが多々ありまだ落ち込むこともありますが、周りに助けられながら出来ることからこつこつとやっていきたいと思います。事実を受け止めるそのときがくるまで。淡々と過ごしてみます。

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