hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

母の死と大学受験

回答数回答 3
有り難し有り難し 37

はじめまして。現在、高校3年生でつい先日共通テストを終えた17歳です。

一昨年から闘病生活を続けていた母が冬休みの最終日に亡くなりました。
毎日母の病室で入試に向けて勉強していたのですが、他の人はもっと勉強しているに違いないと不安になり、母にしっかり寄り添えなかったのではないかと思っています。

受験のために母が亡くなった次の日から毎日学校に通いながら葬儀を行ったので心の整理がうまくいかず、共通テストが終わった日から強い喪失感を感じるようになりました。

生前の母ともっと話したかった、どうしてよりによって今年が受験なのかとどうにもならない思いに苦しんでいます。

また、病の母のために何度も志望校を変えてきたので今のまま大学に進んでも入学後に後悔するのではないか、実家に父を1人にするのは不安だし父も私に実家にいて欲しいと思っている…などというように出願間近なのに進学先にも悩んでいて、正直心が疲れています。

こんな気持ちで過ごしていても人生は楽しくないし、大事な選択をくらい気持ちでしても後悔が残るだろうと思っていますが、どうすることもできず、つらいです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お母さんの心と一緒に生きているのだから

こんにちは。

先ずはお悔やみ申し上げます。お悲しみでしょう。
また、共通テストお疲れさまでした。

「毎日母の病室で入試に向けて勉強していた」のですね。
あなたは、「母にしっかり寄り添えなかったのではないか」という心残りがあるのだと思います。でも、お母さんの視点から見たらどうだったでしょうね。「闘病生活」の中で、あなたと同じ空間に居られたことだけで嬉しかったのではないでしょうか。

お母さんは口には出さなかったかもしれませんが、受験の事情はわかっていたでしょうし、何より頑張っているあなたの横顔を微笑ましく思っていのだと思います。こんなに頑張っている我が子は、きっとこの先も力強く生きていけるだろうと。そして、17年ではあるけれど、ここまで育てて来れたという充実感もあったかもしれません。

「生前の母ともっと話したかった」のは正直なお気持ちでしょう。
膝を突き合わせてお話できないことは寂しいことだろうと察します。

ただ、先程書いたように、お母さんはあなたの横顔なり、後ろ姿なりに心のなかで語りかけていたのではないでしょうか。今、直接はお話はできないかもしれませんが、お母さんの視点、思いを想像するならば新たな会話ができるのだと思います。

「出願間近」で進学先に迷っているかもしれません。
しかし、どのような進学先を選んでもお母さんは、あなたの選択を全力で応援してくれるのではないでしょうか。

あんなに頑張ってたんだもの。あんなに悩んでいたんだもの。あなたが頑張って、悩んだ上で決めた選択を私は応援するよ、と。

あなたの「大事な選択」には、どのような選択をしてもお母さんの応援が、心が一緒にあることを大事にしてはいかがでしょうか。人間だから下を向くときもあるけれど、段々と顔を上げ胸を張る。お母さんの心と一緒に生きているのだから。

あとは、あなたが全力で考え抜いて選択し、答案用紙にぶつけるだけです。

私もあなたを応援しています。

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

本当に頑張っていますね。

そして
とってもお辛いですね。
ただでさえ大変な状況下で受験するのですから
疲れてしまうのは無理もありません。

でもお母さまは仏さまに成って
あなたのことを見守っています。
あなたがどのように歩もうと
ずっと寄り添ってくださいます。
いつ何時でも
お母さまを念じて
いろいろ話しかけてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
このお坊さんを応援する

すずめ 様 相談ありがとうございます。

まずは、お母様の事、お悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げませす。合掌礼拝

受験勉強をしながらの看病も大変でしたし、共通テストもお疲れ様でした。まだ受験が残っているかもしれませんね。
喪失感は感じられる時は感じた方がいいのです。泣く時は泣くだけ泣いて、泣き切る事も必要です。感情に蓋をすると、他の感情も感じにくくなるのです。
なので、受験で感じられなかった喪失感が今感じられるなら、泣き切ってください。
そして、お母様のことを沢山思い出しながら、悲しみの中とはいえあなたの中にお母様と居た、喜びを感じてください。楽しかったことも一緒に思い出してください。
そこから、お母様のメッセージを受け取ってくださいね。
もしかしたら、お母様は、「自分の人生を精一杯生きていいんだよ」というようなメッセージをあなたに伝えたかもしれませんね。

それから、辛い時は、信頼できる人を頼りましょう。あなたに思いやりや優しさを向けてくれる人です。親友かもしれませんし、先生かもしれません。
あなたから、気持ちとの整理がつかないので、聴いてください。とお願いしてください。聴いてもらうことで、気持ちが落ち着き、方向性が見えてきたりしますので、頼る時は頼ってくださいね。

自分の人生は自分が主人公です。
苦しい辛い時はどうしてもあります。でもそれはあなたが真摯にそれと向き合い、他の人の協力もかりて、乗り越えていけるものなのです。
お母様に供養と感謝をしながら、自分の行くべき道を決めてくださいね。

また困ったら、どうぞこちらへご相談ください。合掌礼

追伸:お礼メッセージありがとうございました。私だけの回答だけじゃないけど、少しでも癒されて、日々への力になっていけば!と思います。
まだまだ辛い状況かもしれませんね。お母様の温かさ、優しさを思い出しながら、笑顔を大切にして、過ごしてみてください。どうぞお気持ちをお話しください。応援しますので。一礼

{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お礼が何ヶ月も遅くなってしまいました。申し訳ありません。回答していただいたあとすぐに読ませていただきました。涙が止まらず、心の整理をすることがしんどかったのですが、少し楽になりました。答えていただいたお坊さん方、ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ