一人暮らしの部屋に後悔
初めまして。
知人よりこちらのサイトの話を聞き、悩みを解決するアドバイスをいただきたく、投稿させていただきました。
私の悩みは今の住居についてです。
この度、漸く親元を離れ一人暮らしを始めました。色々な部屋を見て回り、一番気に入った部屋を選んだつもりです。内見の際、部屋からの景色が気に入って、その部屋を選びました。
しかしいざ住んでみると、決め手となったはずの景色が、気に入るどころか唯一の不満になってしまったのです。
カーテンで見えなくしてしまえば良いのかもしれませんが、そうすると日当たりが悪くなるのと、自分の判断の誤りを自分に責められているような気になって、気が進みません。
金銭的な理由で引っ越しはできません。また部屋の構造上、どうしても景色が目に入ってしまい、常に意識してしまいます。
景色以外は立地も内装も、周りの住民の皆様もとても良い人なのです。なのに景色が嫌だという一点で、この部屋がとても嫌なところに思えてしまいます。
私はどうすれば心地良くこの部屋で暮らせるようになるでしょうか。
漠然とした、かつ我儘な質問ですが、どうかお答えをいただけませんでしょうか。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
2つの対処法
こんにちは。
事前に下見した段階で、「部屋からの景色が気に入って、その部屋を選」んだ。「しかしいざ住んでみると、決め手となったはずの景色が、気に入るどころか唯一の不満になってしまった」とあります。
肝心のどういう景色(自然の風景?、繁華街の景色?、隣家の家の窓から見えるから?etc)で、どういう理由で嫌いになったのかがわかりませんが、いずれにせよ「不満」だということで思いついたことを回答します。
一つは、物理的な対処をすることです。
窓に貼るシールがあります。ステンドグラス調のようなものから、異国の景色までさまざまにありますから、これでしたら光量を保ちつつ気にならなくなるでしょう。
2つ目は、内面的な対処です。
「景色以外は立地も内装も、周りの住民の皆様もとても良い人なのです。なのに景色が嫌だという一点で、この部屋がとても嫌なところに思えてしまいます」と書いています。
恐らく文面から思うに、あなたは住み始めてからあまり時間が経っていないのだと推測します。今は、たしかに「不満」は「景色」だけでしょう。しかし、住環境は少しづつ変わっていきます。周囲の住民も年度替わりに顔も変わっていくでしょう。隣人との騒音等は、このサイトでもしばしば相談にあがります。
その点で言えば、今はアクティブにあなたを困惑させる事態がないことを、むしろ喜ぶべきという観点も必要でしょう。あまり、すべて揃うことを求めすぎると、年月を経て次に引っ越す場合に更にハードルが上がる可能性もあります。ここは、ご自分の内面を落ち着かせる方向に考えるのも良いでしょう。
比較にならないかもしれませんが、私が大学の頃(27年前)の下宿先は今思うとなかなか大変なところでした。風呂なし、トイレなし、かなり薄い壁、交通量の多い沿線沿い、唯一の景色は自動車修理工場の壁でした。工場からの騒音と学生の騒ぎで眠れないこともしばしば。でも、管理人のおばあちゃん(推定90歳近い)がとても良い人でした。4年住みました。そんな住環境もある、ということで。
逆に…
アザミさん、この時期に引っ越しされて新しく住むのは色々大変ですね。ご自愛ください。
さて、新居の景色が悪く、住民達がいい人と書いてあります。だったら、反対だったら、どうしましたか?
景色が良い。しかし、住民達がどうも無愛想。ご近所トラブルも多い。だったら。あなたは安心して住めましたか。
世の中あなたの希望だけが叶う居場所はありません。しかも希望が景色という一点のみは理想が高いですね。せめて10の希望で、1割叶えば良いと思います。
私は経験上、初め嫌だと思っていた学校や修行、仕事は続けていくうちに最終的にいいものになっていたことがよくあります。逆に良いと思っていた事は続けていくうちにしっくりこず、後悔したことがあります。
世の中あべこべが面白い。高杉晋作は「面白きなき世を面白く」と言いました。前田慶次は「大ふべん者」の旗印を掲げておりました。斎藤一人は「サッカーはディフェンスがいるからゴールすると面白い。誰もいなくてゴールし放題は疲れるだけ」どちらも思い通りになる世の中ほどつまらいものは無いと言う意味です。
さあ!あなたはどんな人生を歩みますか?
質問者からのお礼
釋 悠水さま、御返事ありがとうございます。「アクティブに私を困らせるものがないのを喜ぶべき」とのお言葉、確かにそのとおりです。気づかせていただいてありがとうございます。
大鐵様、御返事ありがとうございます。
自分が何もかもを望みすぎていると気付かされました。
「面白きなく世をおもしろく」素敵な言葉ですね。そんな生き方が出来るようになりたいです。
お二方、本当にありがとうございます。