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過去の傷、生きる意味

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有り難し有り難し 8

現役の大学生です。私は過去に親から学校から多くの大きい傷を与えられてきました。
それがトラウマで夢にも出てきます。そして今日も親が私に理不尽にあたってきます。最近は機嫌が特に悪いようです。

そして、しんどいなぁ誰かに相談したいと思った時、気が付きました。自分には相談できる人どころか友人すらいないと。
過去の心の傷のせいか性格のせいか人と馴染めません。そして、これからも友人や恋人も出来る気がしません。
今の私は誰も信じる事が出来ないし、他の部分も擦り切れてしまってどんな人といても、どこか居心地が悪いです。

そして、無理に人と一緒にいても無様で哀れに思います。しかし、一人だとトラウマがフラッシュバックしてきて...。
剣道で鍛えても歌を聴いても私の心は晴れません。うだうだ言ってもどうにもならないとは分かってはいるのですが心が納得できなくて強い虚無感を感じます。

本当は愛情が欲しいのは薄々気づいてはいるんですが、親からは到底望めないし恋人もそんな与えられるのを求めて付き合いたくないし、出来ない。それに男なのにこの様な事を考える自分が弱く情け無く思えてきました。

今まではなにくそ!と頑張ってきましたが最近はもうその体力すら無く...生き恥を晒している様で自殺しようとも思いましたが、そんな勇気すら私にはなくて...心もはれない。私はどう行動したら救われるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの苦悩は、そのまま人間の根源的な苦悩なのです…

 昔なら…出家する道がありました。
 社会生活を捨てて、出家者の集団に加えてもらい、そして生活面は在家信者に支えて頂いて、本人は悟りに向けて修行を積む道です。
 どうですか、この出家して仏道を修める道を選びたいですか。
 でも、釈尊の時代の出家者の集団においては様々な戒(皆が守るべき決まりごと)がありました。
 どうも、それらは最初からあったのではなく、多くの人間が修行生活を営む中で様々な問題が起こり、それを防止する為に定められ、そしてその戒がどんどん増えていったのが実状のようです。
 さとりを求める者達の集団でも諍いは尽きなかった…のが事実なのです。
 出家しても苦悩からの解放は難しいことの証と申せましょう。
 あなたの抱えている苦悩は大なり小なり皆が抱えています。この私もそうです。
 『私はどう行動したら救われる』のか…すくいの定義によるとは思いますが、自らの心の安寧をすくいと受け取るなら、我が心(煩悩・欲望)を満たす方向よりも、そんな我が心を離れ、捨てる方向が現実的です。
 ただ、この「我が心を手放す」ことが難しいのです。わかっていても我が心にこだわってしまう…これが煩悩の根深さ、厄介さと言えます。
 浄土真宗では我が心、思いを阿弥陀仏に委ねることを教えます。
 「我に任せよ」とおっしゃる仏の御心を素直に頂き、我が心を仏様に任せていくのです。
 …以上を読んで「なんか宗教じみてて、とてもついていけない」とおっしゃるかも知れませんね。
 でも、御自身で自分自身をしっかりと分析し、自分を何とかしようと懸命に努力をしているのに解決しない…それにどう対処するかということです。
 一般にはさらに自分で頑張るのでしょう。もちろんその結果、解決することもあると思います。ただ、今よりさらに自分を追い詰めるわけで、それ程強くない人間の心が壊れてしまう可能性もあります。
 ならば、我の思いを捨てていく、離れていく…そんな方向での解決法があることを知っておくことには大きな意味があると思います。
 あなたの抱えている悩みは多くの人間が持つものです…それは、その苦悩の解決の難しさの裏返しかも知れません。
 どうか、御自身の思いに囚われ、心の重荷に潰されることのないようになさって下さい。
 どんな時のあなたも仏様が支えて下さっていますよ…。

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りょう様

こんにちは。ご相談ありがとうございます。

ご相談内容を拝見すると、あなたは「苦しい原因」をよくわかっているように思います。世の中には「なんだかよくわからないけど苦しい」と感じる人もたくさんいます。あなたは、しっかりと自分を見つめているように感じますが、いかがでしょうか?

今は大学生だそうですが、そろそろ親御さんと離れて「大人になっていく」時期がきたのではないでしょうか? なのに、人とうまく関わっていく自信がなくて、苦しみがグルグル循環しているのかなって思いました。

現代の日本は、昔に比べるととても「優しく」なっていると私は思っています。あなたのことをしっかり受け入れてくれる人や場所は、きっとあるはずです。その人や場所を探すために出かける必要はないですね。ネットである程度は探しておけます。「これだ」と思う人や場所があったら、連絡してみることですね。少し手間がかかると思いますが、やってみる値打ちはあると思います。

親御さんから離れて「大人になって」、それからあらためて親御さんをみてください。ずいぶんと印象が変わっているかもしれませんね。

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福祉施設に駐在し、医療・福祉専門職と協働する坊さんです。 ●真宗大谷...
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