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人の役に立ちたいが、利用されるのは嫌

回答数回答 1
有り難し有り難し 12

フリーランス で仕事をしています。
相手の役に立ちたいと、やり過ぎてしまう性分です。勿論相手の為だけではなく、人に喜ばれたり認められたい、そしてそれを収入に繋げたいという自分の為にやっている事です。

ただ、やり過ぎると相手がそのサービスを当たり前と思って要求が多くなったり、単価に見合わない仕事を頼まれる傾向があります。
結果「いいように使われているのでは」と感じることが多く、無性に虚しくなります。
この「役に立ちたい」と「利用されたくない」の感情が常に戦っているようで、よくモヤモヤしてしまい、ご相談させていただきました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

気の配り方を選んでみましょう

「人の役に立つ」
この考えを実践出来ている人は実はあまりおりません

例えば他人に対して敬意を持ち、義を大切にしている方と、相手を利用してやろう、他人がどれだけ労力を被ろうと知ったことではないという方では行動や言動の受け止め方が違ってしまうのです。

勿論露骨に差をつけてしまえば業務上支障が出てしまいますし、他者に対して感謝や敬意を持って接して損をすることはありませんが、相手の事を思いやらない人は他者からの親切を『当然』と思っているので何かが帰ってくることはありません。

仏教では『三田』という法話があります(さんでん、『みた』ではない)
親切する相手を田んぼに例え、時間がたったら米(結果)になって帰ってくるよというものですが、大昔でさえ
『楽して人に依存して生活しようとする人に施してもよけい怠けさせるだけですから、布施、親切にはなりません。』
と説かれております

相手に対しての行動や親切が役に立つかどうかは人それぞれで、同じ行動は同じ結果にはなりません。

相応以上のサービスは、相手を選んだ方が良いのです

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有り難し
おきもち

曹洞宗正教師です フレンチの料理人でもあります 精進料理の講師もし...
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質問者からのお礼

ご回答いただきありがとうございました。
相手によって対応の仕方を変えてもいいのだと、気持ちが軽くなりました。
自分の出来る範囲で、相応の対応というものも考えていきたいと思います。

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