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どう生きればいいでしょうか

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有り難し有り難し 17

30代後半女です。もう生きる気力がありません。将来に不安や孤独感が消えずどう生きればいいかわからなくなりました。消えてしまいたいです。

私は人が嫌いです。物心ついた時から父の母へのDVを見て育ちました。私自身も幼稚園から高校生になるまでずっといじめにあってきました。人前に出ると震えや赤面など症状がでるようになり(今思えば不安障害や男性恐怖症だったかもしれません)自分も人も大嫌いになって引きこもるようになりました。
そんな中父が他界。母は弱い人で仕事をしておらず、2人で年金暮らしをすることになりました。母は甘く、私に仕事をしろとも言ってこない人でした。

引きこもってる間に絵を描いていたらそこそこ見れるようになり、20代は絵を描いて自費出版で本を売ったり、仕事の依頼を受けたりして個人事業主として生きてました。人に否定され続けてきましたがそこだけは評価され、私自身もここだけは自分が好きでした。
絵は私の生きがいであり、アイデンティティでした。

しかし30代で乳がんになり、胸の一部を摘出し、母も倒れて看たりしてるうちに、次第に絵の方もうまくいかなくなりました。

そして30代後半になった一昨年、母が亡くなりました。家族は誰もいなくなり、親戚も疎遠で天涯孤独になりました。
それでもここから再スタートだと思い、関西から東京に出て個人事業主として再度頑張ろうとしたものの、コロナで本の販売機会を失い収入は激減。現在貯金もなくなり家もボロ家に引っ越すことになりました。

絵はもうだめかもと思い他の仕事を探してますが、絵しか描いてこなかったので社会人としての経歴もなく、この歳なので絵などのクリエイティブな仕事にはつけません。介護や清掃などかけ離れた世界のバイトしかありません(人嫌いの私が介護を出来る気もしません)
家族も夢もアイデンティティもお金もなくなり、将来ずっと違う世界のバイトでギリギリの生活が続くのかと思うと、生きている意味を失いました。恋人もできたことがない、結婚も諦めてます。
甘えだと思われるかもしれませんが、将来の絶望感と孤独で生き方がわからなくなりました。もう生きていたくない簡単に死ねたらいいのにと思ってます。
私はどう生きればいいでしょうか。
長文で申し訳ございません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは決して独りではありません

拝読させて頂きました。
あなたが幼い頃から大変つらい思いをなさってこられて生きていらしたこと、そして大切なお母様がお亡くなりになりとても孤独にさいなまれつらく悲しい思いをなさっておられること、また得意で好きな絵を描いて生計を立てることがこのコロナ禍でできなくなってしまい生活することが出来なくなっておられ苦しい思いをなさっておられることを読ませて頂きました。その様な中で生きる気力を失ってしまわれていること、消えてしまいたいと思っておられるのですね。その思いはそれぞれ筆舌に尽くせない思いでしょう。あなたのその思いを心よりお察しします。

今あなたはその様な孤独や不安を抱えておられて心身ともに追い込まれていらしゃるでしょう。コロナ禍で多くの方々があなたと同じように苦しみ追い込まれておられると思います。宜しければあなたの様々なお気持ちをこの場所でもじっくりとお聞かせ頂けますか?あわてることはありません、心を落ち着けてみて今まで抱えていたお気持ちや今の孤独な気持ちやこれからの人生への不安なお気持ちをゆっくりと教えて下さいね。
あなたは決して独りではありません、孤独ではありません。もう既にこの場所でもあなたは私達とご縁を頂いています。あなたが抱えている思いをここでもおっしゃって下さいね。

またあなたは素晴らしい才能を持っています。絵を描いて表現する素晴らしい能力を持っているのです。今すぐそれが仕事として役立つわけではないかもしれませんが、状況が変わってくればあなたのその力を発揮する機会や場面も必ず訪れます。どうかあわてないで下さい。生活していくのに困る場合にはどうか自治体の生活相談窓口にもご相談なさって下さい、そして生活支援も受けて下さいね。決して恥ずかしいことではありません。誰もが支援を受けることのできる権利です。必要な場合には迷わずにサポートを受けて下さいね。

あなたは孤独ではありませんし、あなたはとても大切な人なのです。あなたのことを沢山の方々がきっと大切に思っておられます、あなたが想像するよりもはるかにあなたのことを大切に思っている方々が沢山いるのです。

コロナは必ず終息しあなたが穏やかに生活していくことがきるのです。どうか決してご自分を卑下せずにおとしめず追い込まないで下さいね。
あなたが健やかにこれからの未来を生き抜いていかれます様心より祈っています。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お忙しい中長文にも関わらず、親身になってお答え頂き、誠にありがとうございました。
孤独に押しつぶされそうでしたが、寄り添って聞いてくださる方がいたこと、そして一つ一つのお言葉が大変身に沁みて、堪えていた涙がボロボロ出てきました。
どうか慌てないでという言葉が特に胸にささりました。確かにここ数年で母も夢もお金も急になにもかも失って焦ってしまい、もうだめだと絶望していたと思います。正直将来への不安は完全には消えませんが、焦らずに少しずつ今やれることをやって元に戻れるように、生きがいである絵で生きていけるように、前に進んでいきたいです。
あまり卑下しすぎず、頼れる人がいることを胸にもう少し頑張ってみます。
辛くなった時は状況が変わることを祈りながら焦らずに、という言葉を思い出します。本当にありがとうございました。

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