母が大切だけど許せません
回答 1
有り難し 9私の母は、幼少期に父親から虐待されて育ち、逃げるように家を出て、私の父と結婚しました。
そして、私がまだ小さいとき、父にまでDVをされ離婚をしました。
母はそれでも、私と弟を何不自由なく育ててくれました。
私は苦労した母のことを知っていたので、私が幸せにしてあげるのだと、自分の人生の中心に母を置いて生きてきました。
しかし、私が思春期になったころ、自分勝手さや衝動的な性格が父にそっくりなようで、私を宇宙人として扱うようになりました。
私は夢や目標がたくさんあって、早く社会に出て活躍したいと思っていましたが、その部分も父似らしく、まともに相手をしてくれませんでした。
私は社会人になってから、仕事をやめ、3か月ほど家にいた時期がありました。
「いつ仕事するの！？毎日何してるの？いい加減にして！」と、大声で怒鳴りドンと扉を閉めて去っていく。
そんな日が続き、私はとうとうある日きれてしまいました。
「なんで考えさせてくれないの？！そんなにすぐにお金が欲しいなら、交通事故で死ぬからその保険金もらえば？それで満足でしょ！！！」
私の夢や目標なんて母にとっては無価値でした。
私は周りと同じように同じことはできませんでしたが、これだと思うことは成果を上げることができました。
だからその道が見えるまで、考えたかったし、もう少し待ってほしかったのです。
ですが、母はそんな私を理解せず、今仕事をしていない私を責め続けました。
その日に私は誓いました。
仕事に就いたら、どんなことがあっても、母にお金を送り続けようと。
そのお金だけが、母が私に望むことのすべてで、私が母にできることのすべてなのだと。自分の夢が叶ったら母も喜んでくれると思っていた期待をこのときに捨てました。
その後、私は起業し、それなりに成果を上げてきました。
ここ最近になり、母は私を認めるような発言や、あの時の自分も未熟だったというような話をします。
私が起業して以来、毎月欠かさず送っていた仕送りが、何百万と貯まって、心にも余裕ができ、自分の発言を振り返ったのかもしれません。
だけど、私はあの日から、母との関係を積み重ねることを辞めました。
ですが、昔の母の優しさを思い出すとやはり大切な人なのです。
だけど、あのときの出来事がどうしても許せない・・・
どうすればよいでしょうか？
ご教示お願い致します。
お坊さんからの回答 1件
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その時の自分を癒すとしたら
lemono 様 相談ありがとうございます。
素晴らしいですね。お母様から揶揄されたような言葉をかけられても、頑張って起業して、仕送りをするなんて、なかなかできるもんじゃないですよ。
どうぞご自分を誇りに思ってください。
そして、過去のその時の出来事の自分に、今だったらどんな言葉をかけて、慰めるでしょうか？
お母様に認めてもらえなかった、優しい言葉をかけてもらえなかった、宇宙人のような扱いをされた、その時の自分を癒すとしたら、愛情を向けるとしたら、あなたはどんな言葉と態度で、過去の自分と接するでしょうか？
思いやり、優しさ、寛容さ、温かさを、その時の自分に向けてみてください。
そして、癒されたような感じになった時、その時のお母様にも、思いやりを向けてみてください。何か少しでも優しい雰囲気が流れたような感じに包まれれば、いいかと思います。
時間がかかるかもしれません。何度も試みることが必要かもしれませんが、
自分を癒して、そして相手も癒すことができると思いますので、試してみてください。
また、新たなお母様との１ページが開けるかもしれません。
一礼。
追伸：メッセージありがとうございました。
まず、父と同じ遺伝子を持つ、とありますが、意識し過ぎではないでしょうか。あなたの中にはお母様の遺伝子もあるわけで、さらに、育ってきた環境も違うし、世代も違う。あなたはあなた自身で、遺伝子の影響力があるとはいえ、それはほんの少ししかなく、自分の人生は自分が主人公として生きていい。ということです。おそらく、お母様の言動から、刷り込まれるように意識せざるおえなくなったと思いますが、「もうそんな思いを持たなくてもいいよ、沢山頑張ってきたから、私は私自身だよ」という癒しの言葉を自分に向けてみては如何でしょうか、心静かに落ち着ける空間で。
そして、お母様ですが、おそらくDVによるトラウマやフラッシュバックの影響であなたにそのような態度を示したと推察します。ですのであなたが負担に思うようなことはないと思います。お母様にも癒しが必要でしょうが、それはあなたでなくても構いません。あなたはもっと自由で闊達でいいのです。癒しや思いやりを向ける方法はいろいろあります。
追追伸：すいません。回答欄には字数制限があるので、honsyoji.sk@ddknet.ne.jp へメールをお願いします。
質問者からのお礼
お言葉ありがとうございます。
胸がつまります。
母に与えた傷を、父と同じ遺伝子をもつ私が癒すことが私の宿命なのだと感じており、自分に対しての言葉掛けが全く思いつきません・・・
私は母に永久に大嫌いな父の子供として、私が存在することすら否定されているように感じておりました。
社会で活躍し、お母さんが自慢できる子になれれば、父の子供でも認めてくれるのではないかとずっと期待をしていたのです。
ですが、母にとっては、自慢できる子なんていらないから、お金を稼いでくれればいいという対応でした。
私は、この一件以来、ずっと自己受容できずにいます。
自分は一番大切な人に認めてもらえない価値のない人間なのだと根底に思っています。
なので、今更、私の夢を肯定するような発言や私の性格を受け止めてくれるような発言をしている母へ、どのように対応すれば良いか分からないのです。
母にはお金だけを送っていれば、それが母の幸せなのだと思い、悲しかったですが、それをずっと続けていたので。
これから、母との時間はどんどん少なくなっていきます。
こんな小さな出来事なんて、早く忘れて、今までいろんなことをしてくれた母だけをみて、たくさん親孝行をしていきたいと思っています。
ですが、その小さな出来事に囚われ、一歩がどうしても踏み出せません。
母にいまだに距離を置いたり、冷たく接してしまいます。
変わらなければいけないのは自分だと思っています。
自分を受け入れるには、過去の自分に寄り添うことからでしか道は開けないでしょうか？
追記のご返信ありがとうございます。
たくさんのお言葉を頂き、自分の中で整理しておりました。
母と私は別の人間ですが、どうしても切り離して考えることができないのです。
どんな喜びも悲しみも怒りも母に繋げてしまうのです。
私が喜ぶと、「自分はそんなことしてもらったことはない。あなたはいいね。」
私が悲しんでいると、「自分はもっとつらい思いをした。そんなこと屁でもない。」
私が悩んでいると、「そんな小さなことで悩めるなんて羨ましい。自殺できることは恵まれてる」
など、母はいつもそういう言葉をかけてきます。
私が、母のために、幸せになっても、不幸になっても、どんな状況においても、自分の苦労を武器にして、私に寄り添ってはくれません。
人の辛さや痛みは出来事よりも、人それぞれの感じ方によるものではないでしょうか。
母はすべて出来事の大小で痛みのレベルを測ります。
母に認めてもらうためには、母の出来事レベルで、母の経験より、もっと辛い出来事を私が経験することでしか、叶わないということになります。
私は私。母は母。
こう考えられれば楽になれるのでしょうが、あまりにも私の人生の中心にいた存在だったため、とても難しいです。
ご返信を頂いて以来、ずっと考えていたのですが、別々と考えれば考えるほど、余計縛られてしまいます。
なので、私の中にいる母を追い出すのではなく、共存していきたいと思い至りました。
このように決断した場合の知恵として、心の在り方や作法などご教示頂ければ幸いです。
また、和尚様でしたら、このような場合、どのような決断をされ、母と関わりますでしょうか？
ご返信をお待ちしております。
