同期への妬み、親への怒り、承認欲求
21歳学生です。
現在経済的な事情で大学を休学しています。16歳で母親を癌で亡くしました。
父親は要領が少し悪く、高校生の時にいじめを受けていた人で、父子家庭となってから暫くの間は、長男だからしっかりしろと強く言われたり、部活でお金が必要になった時も金食い虫扱いされたり、物を意図的に捨てられたりと、父親からいじめを受けたりしました。
その時に実家で感じていた悲しい気持ちや寂しい気持ち、それらをわかって欲しい気持ちが膨らんでいったですが、当時所属していた部活の顧問は、根性論や努力論をよく話す人で、これを言っても根性が足りないと言われるだけだと思い、誰にも話せませんでした。
その頃から今日に至るまで、分かって欲しいという承認欲求が強くなったり、親からの愛情を十分に注がれていたり、親に経済面でフォローしてもらっている同期を見て妬ましく思う気持ちや劣等感、親への怒りや復讐したい気持ちが消えません。
私も普通に人を愛したいし、楽になりたいのですが、まるで呪縛にかかってるように「私はこんな経験をしたから仲良くなんてできない」と思い込み人を見下す癖がついてしまいました。
私は幸せになれるのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
幸せになりましょう…
『私は幸せになれるのでしょうか。』と結ばれていて、それが一番御聞きになりたいことかと存じます。
…私にはお答えできません。何故なら幸せかどうかはあなたが決めることだからです。幸せは感じるものです…しかも将来ではなく、今感じられなくては生きることが辛いですよね。それには幸せに向かっている実感が必要でしょう…。
「今確かに幸せに向かって生きている」…そんな思いは御自身で生み出すしありません。
お母様に早くに先立たれるなど、お辛い状況で生きていらっしゃいましたね。ご心中お察し申します…本当に御大変ですね。
しかし、そうは言っても生きていくしかありません。
経済的な事情での休学ということですが、復学の目途はあるのでしょうか。
もし今後も経済的に苦しいようならば、大学側に状況を説明し、授業料の減免などをお願いすることが必要ではありませんか。また本当に苦しいのであれば退学して働くことだって生きる為には必要かも知れません。退学などしたくない…というお気持ちはお察し致しますが、背に腹はかえられないということもあります。
働きながら学ぶことだって充分可能です。多くの大学に通信教育課程もあります。学びをあきらめないで下さい…学びは自身の将来への「一番確実な投資」でもあります。
そして、あなたの「御自身をわかってもらいたい」というお気持ちはお察し致します。ただ、その為には他の人のことを理解しようとするお気持ちが前提となります。『同期が愛情を十分に注がれていたり、親に経済面でフォローして』もらっていることはあるとは思いますが、それだけで「あなたと違って幸せ」とは言い切れませんよね。その人の内面や抱えている思い(苦悩)までは他の人にはわかりません。
そしてそれは他人から見たあなたについても同じことが申せます。
もしかしたら人からは「休学して遊んで暮らしていける結構なご身分だ」と思われているかも知れないのです。聞きたくも考えたくもないでしょうが、人の気持ちは分かりません。
ともかく、今の状況を抜け出しましょう。一歩を踏み出しましょう。
そのとき人は見ないで、御自身をしっかりと見つめて下さい。そして自分の行く先を見つめて下さい。
「仏道をならうというは自己をならうなり」との金言もあります。
どうか御自身を大切にし、決して諦めず、ゆっくりと人生を歩んで下さい。