夢を叶えたのに無気力になってしまった
中学生の頃から叶えたかった夢を20年越しに叶え、漫画家としてデビューしました。
まずまず順調な新人漫画家生活を送り、そろそろ連載を視野に活動してみましょう、と編集部にも言われていたのですが、突然描けなくなり、そのまま何もしたくなくなりました。
私は自己肯定感が低く、漫画を描いていたのも「褒めてもらえるから」「評価してもらえるから」といった動機だった気がします。
大人になるにつれて自省を繰り返し、人に褒められなくても私は生きていていいんだ、ここにいていいんだ、と自己肯定感を持てるようにはなりました。
それで漫画を描くモチベーションがなくなってしまったのかもしれません。
ですが、今までの人生ずっと漫画の事を考えて生きてきたので、描かなくなると時間が余ります。
最初は「好きなことを好きなようにしているうちにあたらしい人生の歩み方が見つかるだろう」と思っていましたが、かれこれ半年以上経っても特にやりたいこともなく、それどころか好きだったはずの趣味も何も楽しくなくなってしまって、毎日無気力に過ごしてしまっています。
夫の稼ぎで暮らし、最低限の家事だけをする日々です。
贅沢な悩みだと思います。
それでも無気力な毎日がつらいです。
これなら他人の評価を得るために必死になってストレスにまみれながら漫画を描いていた時の方がマシな気さえしています。
本当は、また漫画を楽しく描けるようになりたいんです。
でも毎日の無気力に流されて、毎日毎日なにもしないまま、ただ時間が過ぎていきます。どうしたらいいのかわかりません。
何かアドバイスをいただけたら嬉しいです。。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分の心に問う
チョコ子様 相談ありがとうございます。
漫画いいですね。連載を視野に入れるところまで行っているなんて素晴らしい。
でも、「褒めてもらえるから」「評価してもらえるから」という動機を自分で否定してしまったのですね。その動機がうまく機能するならいいのでしょうが、機能しなくなったということでしょう。
では、今の無気力感を乗り越えるのは、本当に何のために漫画を描きたかったのか?を自分に問うことだと思います。
「褒めてもらえるから」と一緒に出てきているはずです。例えば、「誰かを感動させたい」「誰かを笑顔にしたい」「この世を楽しさで満たしたい」などだと思います。人には、いろんな思いがあるのですが、無気力だと気が付かないのです。心の底の本当の思いに。
なので、瞑想などをして、自分の心に問うのが一番いいのです。焦ることはありません。静かに自分の心に尋ねてみてください。
それで、漫画の目的が出てきたら、その目的が達成されたことをイメージしてみましょう。漫画で大成功した時を想像してみましょう。どんな読者がどんな感動をして、笑って、泣いて、わくわくして、喜んでいるでしょうか? そしてあなたは、どの場所で誰てと、どんな笑顔で喜びにあるれているのでしょうか?
その大成功し場所に立ったイメージをして、それに満たされてください。
そしてその大成功の時に、振り返って、今の自分を眺めてみてください。
どんな自分の姿がありますか?そしてどんな言葉をかけますか?
喜びに満たされた自分から、今の自分へ!
「今は、充電中、ぼちぼち歩き出そうか」とか「心が温まるまで、ゆっくりしてていいよ」でしょうか?
優しく、思いやりを持ち、勇気と寛容さを備えたコーチのように、今の自分を包み込むように言葉をかけてください。
その言葉が、これからのあなたの励みになるでしょう。
さて、満タンに充電出来たら、何をしたいかな?
一礼
追伸:御礼メッセージ、ありがとうございました。自分の描きたいものを自分流で描いてください。あなたの世界を広げながら。ご縁に感謝申し上げます。再礼
追追伸:おきもちまでいただきありがとうございました。再再礼。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
目からウロコが落ちるような思いです。。
贅沢な悩みだと思っていたのもあり、優しいお答えに胸がじんわりと暖かくなりました…。
と同時に、自分で自分を責めていたなぁ…とも気づきました。
寄り添っていただき、また指針となるような言葉もかけていただき、本当にありがとうございます。
自分の心に問うことを、確かにずっと疎かにして来ました。
焦らず自分自身とじっくり向き合ってみようと思います。
いただいたお言葉大切にします。
本当にありがとうございました。