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家族との付き合い

回答数回答 1
有り難し有り難し 2

家族との付き合いに悩んでいます。私も含めて個性が強く、かつ個人主義者の集まりで、激しく言い争ったり、キレて問題解決を放棄したり、頭に血が上って具合が悪くなるなど、意見のぶつかり合いや価値観の違いがありすぎて、よく今まで家族解散しなかったなと思うことも多々あります。

何とか上手く付き合っていく方法を模索してきましたが、話し合いにならないこともあり、正直疲れています。今後どのように家族と接したら良いか、アドバイスをお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

離れた方が良い。相手にも煩悩がある。

ご家族とは同居されているのでしょうか?
可能なら距離をとりましょう。
特に、ケンカしやすい相手とは二人っきりで会話しない、会話するなら必要なことだけにするなど。
冷静に会話できないなら顔を合わさないがマシだと割り切りましょう。
ただし、相手を嫌わないように慈悲の心(けっこう可愛いとこあるじゃないか)は忘れずに。
誰にでも欲(楽しいうれしい)・怒り(嫌だ)・怠け(集中できない)・プライド(譲れない負けたくない)があります。
欲・怒り・怠け・プライドは煩悩なので無い方が人生が楽になりますが、実際には自分にも相手にも煩悩がある。
ケンカになりそうなときは、自分と相手の欲・怒り・怠け・プライドを考えてみましょう。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

丁寧にご回答頂き、有難うございました。今回のアドバイスで、相手を冷静に観察し、自分自身の混乱も少し整理できました。

最近はコロナ対策で外出自粛のために顔を突き合わせることも多くなり、余計にぶつかる事が増えたのも原因の一つですが、そもそも何故ケンカや言い合いになってしまうのかということを、今回教えていただいた煩悩(欲・怒り・怠け・プライド)に照らし合わせて内省してみました。

私の中にも煩悩があり、家族だから分かって当然だとか、家族はお互い理解し合うべきものだという、自分の要求や理想を相手に押し付けていたのかなと反省しました。

お互いの価値観のズレや認識の違いを理解し、気持ちにゆとりを持って付き合うことが出来れば、無くなりはしないまでも、ケンカや言い争いは減ってくるのではないかと思います。

今は仕事上の理由で同居していますが、ゆくゆくは離れて暮らしたいと考えています。その時は前向きな理由で家族の元を去ることが出来る様に、適度な距離感を保ちつつ、自分一人の時間も大切にしたいと思います。

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