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大切な人の命を救う方法をご教示下さい。

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

僕は今、大切な命が消えようとしているのに救えずにいます。
その方は女性です。付き合いは長く、まるで妹の様な存在で、恋仲ではありませんが等しく大切な人です。
そんな彼女にとても悲しい事が起こり、それにより藻掻き、苦しみ、精神を病んでしまっています。一時期は社会から離れ生活していましたが現在では、生きるために万全ではないにも関わらず復帰しています。
故に心は今でもズタボロで、喜怒哀楽の状態関係無く唐突に涙を流し始め、記憶がフラッシュバックするのか震えています。
彼女を抱き寄せできる限り励まし、認めるような言葉がけをしていますが、効果は一時的なもので改善まで繋がらずどうしたら良いのか分かりません。日に日に衰弱し、気力を無くす姿を指を咥え見ているのはとても辛く、己の未熟さに憤りを感じます。
また過去にも辛い経験をしており、心はとても傷だらけです。そんな中でも感情に蓋をして、顔に鉄仮面を付け周りに笑顔を振りまき、いかなる時も誰かのために行動してきた事を僕は知っています。
だからこそ、顔だけでなく心も笑顔になって欲しい。沢山の幸せを経験して欲しいのです。
自分語りで申し訳ないのですが、僕自身、親すらも敵で帰る場所を失い、果てに人格崩壊を起こした過去があります。しかし、今では笑い話、貴重な経験談として語ることができます。
闇を抜け出した先は明るい、という事を僕は知っている。だから、縁のあるうちにその景色を見せてあげたいのです。

僕のお節介で過干渉、とんだエゴイズムかもしれません。煩悩の塊ともとれますね。
分からないのです。
今僕がしている事が果たして正しいのか、誤っているのか。
僕はどうしたら良いのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

菩薩の心で

フロムさん、初めまして。
まず、これだけは覚えておいて頂きたいのですが、時にはお節介、過干渉、エゴイズムでなければ救えない事があります。それがたとえ煩悩であろうと構わないじゃないですか。煩悩から離れられないからこそ、我々は人間の世界に生まれ、必死に生きているのです。ましてやそれが自分以外の者を救う為なのであれば、尚更のこと。あなたの行為は菩薩行と言えるでしょう。
ご友人がどんな苦難に見舞われたかわからないので詳しくどうしたらいいのか解りませんが、あなた自身が苦境から這い上がり生きてきたその経験がご友人を救うことに繋がるのではないでしょうか。今こそ、その経験を生かす時なのではないでしょうか。
フロムさんが苦しんだケースとは違うのかもしれませんが、自分が苦しい時にどうして欲しかったのか。何をしてあげられるのか。何が出来るのか。なんとなくですが、独りにしてはいけないのではないかと思います。(あくまで想像です。申し訳ありません)
あなたの、その方に対する気持ちが、友情なのか愛情なのか分かりませんが、その方を救いたい、明るい景色を見せてあげたい。その気持ちを強く持ち、自分を信じて、ご友人の力になってあげて下さい。大丈夫。あなたは間違ってませんよ。

最後に。
菩薩行と言いましたが、「菩薩」とは、「慈悲」の心を持ち、他を救う心持ちで生きる者のことです。
どうか、その方を慈しみ共に悲しむ心で、支えてあげて下さい。

南無妙法蓮華経

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おきもち

初めまして。 精神障害(主に鬱病)を発症して20年を経て寛解した僧侶です...
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積極的にサポートを受けましょう

拝読させて頂きました。あなたが本当にその子のことを守ってあげたい、救ってあげたいと思い必死になっているのを教えて頂きました。あなたがその子のことを本当に大切に思っていて一生懸命になっているのですね。あなたのその志や行動はとても尊く素晴らしいと思います。あなたのことを心から応援したいと思いますし、その子が救われてもらいたいと心から願います。

現実的にあなたがその子を守り保護してあげることも重要ですし、その子が何の為に苦しんでいるのかを理解していくことは重要かと思います。それにはあなた独りだけではなくいろいろな人にも助けてもらったりアドバイスやサポートしてもらいましょう。
医療機関で専門医の診察を受けたりその子が安心して自分の気持ちを話してもらえ緊張した心を緩めることができるようカウンセラーの方にもじっくりと話しを聞いてもらいその子のことを受け入れてもらうことも大事だと思います。又必要な治療もあるかもしれません。医師やケアマネージャーさんにも相談して対応や処置をお願いしてみましょう。

その子が安心して生活していく為にも地元の市役所や自治体の相談窓口や社会福祉協議会の生活支援センターの相談員の方々や支援員にも積極的に相談してサポートやアドバイスを受けていきましょう。
あなたもご経験があるのかと思いますが辛い思いや苦しみはなかなか尽きないですし、一気に解決するわけではないですからあわてないでじっくりと継続して話しを受け止めて支援していきましょう。その子が自分のことを何の憂いもなく話すことができるような状況にしていきましょう。

その子もあなたも決して独りではないのです、いろいろな人達とのつながりの中で生きていますから必ずその子は救われることができるのです。その子の命も人生も大切ですし、あなたの命も人生も大切ですからね。

その子があなたや沢山の方々から守られて救われて、その子もあなたも毎日を安心して生きていくことができるようになります様に、そしてあなたもその子も沢山の方々との素晴らしいご縁に恵まれて健やかに成長なさっていかれます様心から祈っています。あなたもどうか頑張って下さいね!ただ無理はしないように気をつけて下さいね。あなたの身体も生活も大事ですからね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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