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兄に自信を取り戻してもらいたい。

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有り難し有り難し 4

はじめまして。にゃにゃこと申します。いつも、皆様の質問や回答を拝見し、自分に当てはめ色々と考えさせていただいております。長文になりますが、読んでいただけると嬉しいです。また、身バレが怖いので、私のプロフィールを読んでいただけるとたすかります。

私は、兄と一緒にお店を経営をしております。しかし、ビジネスパートナーである兄がいつも自信がなく、とてもネガティブです。
兄は人一倍努力家で、沢山の資格を持ち出し、言語も不自由なく4カ国語ほどをあやつります。しかし、5年ほど前から鬱病を患い、人が変わってしまいました。

毎日、死にたい、生きてる意味もなく自分のいる意味がない、能力がないヤツは死んだほうがいいんだ。など言って、それを聞くたびに私は、そんなことないよ。あなたは十分すごいよなどと言っているのですが、兄の症状は悪化するばかりです。
更に、先日、友人と兄と話しているときに友人が兄に「結婚願望あるんですか?」と言った時に兄が、「そうだね、こんな才能も意味も価値も無い私は恋愛はしてはいけない。」と言っていて、私からみたら兄はとても魅力的な人なのですが、そんな事言って欲しくないのです。兄自身、毎日暗い顔をしてネガティブな事を言い続け、ときには泣いたりと辛そうです。

私はネガティブな言葉をあまり使わなかった、自信のあった頃の兄に少しでもいいから戻って欲しいのです。自信を少しでも取り戻して、積極的に行動をしたり、仕事はもちろん、恋愛や趣味などを楽しむ兄に戻ってほしい。なにより、兄の良いところを自分で気づいて、この苦しみから解放されてほしいと思っています。
お釈迦様は、こんな兄を見捨てず、救ってくださるのですか?苦しみから解放してくださるのでしょうか?それとも、苦行をするようにおっしゃるのでしょうか?
なにか、アドバイスいただけたら大変嬉しく思います。宜しくお願いします。乱文長文失礼いたしました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お兄様の為に

にゃにゃこさん、初めまして。

お釈迦様はね、苦行を促したりしませんよ。勿論、だらけ過ぎても良くはありません。
弦楽器の弦を張るとき、張りすぎては弦が切れてしまう。逆に、弛んでいると、良い音が鳴らない。丁度良い塩梅にしなければ、本来の良い音は鳴らないんだよ、と喩え話を使って、我々の生き方を説いて下さっております。
いわゆる「中道」という考え方です。

もうひとつ。お釈迦様はこんなことを仰られてます。
「私はいつでもこのように考えている。どうしたら皆がこの上なく素晴らしい教えの世界に入って、佛になることが出来るのか、と」(妙法蓮華経如来寿量品第十六)
お釈迦様はインドの釈迦族に生まれ、修行をして悟りを開き、最期を迎えこの世を去った、と思われていますが、実は、我々の想像も及ばないほどの遠い過去世から、今、そして永遠の未来世まで、我々生きとし生ける者を救おうとして下さっています。なので、あなたのお兄様のこともどうしたら救えるだろうか、と考えておられるのです。そして、その教えを勉強して、世の人々の為に生きなさいと派遣されたのが我々僧侶なんです。

さて、お兄様のことですが、まず、病院には通われてますか?うつ状態であるならば、病院で受診して、状態に適したお薬を頂く。そして、出来れば、仕事も私生活も、ストレスのかかることから一度完全に離れて静養する。これは、中途半端にではなく、完全に、です。当たり前のようなことですが、私もうつ病なので、その静養の大切さは間違いありません。
とにかく無理はしないこと。その時々、病気の治り具合で、少し頑張る時だったり、旅行に出てみるなりとありますが、今はとにかく無理をさせないことです。
ご家族の理解と手助けが必要です。にゃにゃこさんのお気持ちもおありと思いますが、前のように戻って欲しいという言葉は、ここだけにしてあげて下さいね。
お医者さんも合う合わないがあったりします。根気が必要ですが、お兄様に合うお医者さんがきっと見つかります。(私も十回ほど変わっています)
支えることはとても大変なことです。頑張り過ぎて、にゃにゃこさんが病んでしまわぬように気をつけて下さいね。
現実の厳しい面ばかり言ってしまい申し訳ありません。でもお兄様が少しでも良くなるようにお祈りします。また変化がありましたらご連絡下さいね。

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有り難し
おきもち

初めまして。 精神障害(主に鬱病)を発症して20年を経て寛解した僧侶です...
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質問者からのお礼

日延さま
回答ありがとうございます。
まず、お釈迦様は彼を見放していないと知って安心しました。きっと助けてくださる、いい方へ導いてくれると思って安心して過ごせます。
なんだか、私ひとり焦って、兄を早く元気にさせなければと思ってしまっていました。いい塩梅ではないといい音が出ない。焦らずゆっくり彼を見守ろうと思います。
兄は発症した頃は通院していましたが今はしていません。今は残念ながらが共同経営しているお店がコロナで仕事が無くなり、通院するお金はおろか、散髪や自由に使えるお金がありません。給料はずっと未払いです。お金がなくなったら経営を辞めようと思っていましたが、二人の夢が叶ったお店を簡単に手放せないのです。それは兄も私も同じで、二人で励まし合いながら耐えているところです。休ませてあげたいですが、私がお店にいると必ず休まず手伝ってくれる兄です。
またいつか仕事が戻ってきたら、仲のいい兄妹で旅行にいきたいです。
回答ありがとうございます。お言葉を胸にゆっくり頑張ります。

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