hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

恨みが返ってきた?家族に不幸が起きた

回答数回答 2
有り難し有り難し 21

以前、こちらで「友達の妊娠を恨んでしまう」といった内容のご相談をさせていただき、ご回答のおかげで気持ちが落ち着きました。
ありがとうございます。

その時は、今までひどい言動を繰り返し、「先を越されたくなかったから」と私の不妊治療を諦めさせようとした友達が、
妊娠したのを機にマタニティハイなのか私に妊活を勧めてきたという内容でした。

1ヶ月間、恨み辛みの感情に苛まれ、呪っていたのではないかと思います。

さて今回のご相談は「人を呪わば穴二つは現実に起きるのか?」です。

先程の件から1ヶ月経つ頃、兄に相談をしましたところ、霊感の強い兄が何か私が悪いものを呼び寄せてるといい見に行きましたが何も居なかったとのこと。

「人の不幸を願うと、逆に自分や周りの人に災いが起きることがあるから、もう考えるのはやめなさい」と言われました。

こちらでお坊さんに人間関係の断捨離を勧められたこともあり、友達にはこちらから連絡をしていませんでしたが、

兄の言うように家族や周りの人に悪影響があってはいけないと友達への思いはきっぱり断つように心がけたところ、気持ちがスッキリしてきました。

呪っていたのであろう時は毎日、洗面台がびちょびちょに濡れ、黒いカビの塊のようなモノが大量にでてきていて、不思議に思いながら掃除をしていました。

気持ちが落ち着いたのを機に水周りがカピカピに乾燥し、黒いものもほとんど出なくなり安心していました。

先日、兄が脳梗塞を起こしました。

1週間前からトイレ以外動けないというので、食べ物の差し入れをし、病院へ行くよう促しましたが頑なに拒否しました。

夫が休みの日に診察の予約をいれ、連れていってもらったところ、病気が発覚。

かなり重症だったものの、幸い会話はできます。
ですが、時々まだらボケのような時もあり、これからリハビリ病院へ転院しますが、その後も心配です。

幼い頃から可愛がってもらっていたので一生懸命協力をしていきますが、私も持病があり心身ともに辛い時もあります。

兄は生きがいだった仕事も休む事になり、落ち込んでいて可哀想です。

私のせいで兄が病気になったのではないかと後悔と申し訳ない気持ちで一杯です。

私が友達を呪ったから、兄に災いがいったのでしょうか?

今後、私はどうしたらいいでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

怒りの眼鏡は暗い。仏様は明るい。

お兄さんの病気とあなたの「呪い」には関連はないと思いますよ。
ただ、怒りはストレスの原因になり、集中力の邪魔にもなります。
「呪い」を抱いて生活していると、ストレスで体調不良になったり、日常生活でミスが増えたりする可能性はあるでしょう。
それを「穴二つ」と呼んでよいと思います。
ただ、「穴二つ」が家族の病気や災難にまで影響するとは考えにくいです。
呪いや怨みは、怒りの煩悩ですよね。
怒りの煩悩とは、物事を嫌がる感情、暗い気分です。
怒りやすい嫌がりやすい目で見れば、世の中の出来事は何でもかんでも不幸に見えてしまいます。
家族の病気を怒りの色眼鏡で見るのか、人間は誰でも病気になるのが普通だと見るか、それは私たち観察者側の問題なのかもしれません。
一方、仏様には怒りの煩悩がないので、どんな出来事も仏様にとっては不幸ではないのです。
だから仏様の心はいつも明るく、冷静な判断力と優しい慈悲に満たされている。
私たちも、仏様の明るさ(怒りが無い心)を見習いたいものです。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

本人に影響します

拝読させて頂きました。
あなたが人をのろったからお兄さんやパートナーの方が病いになったり災いが降りかかるとい直接的に関係はないかと思います。
お兄さんやパートナーの方が病いになったのにはご本人の身体によると思います。

病はいろいろな要因で発症するでしょう、生活習慣にもよるでしょうし、生活環境にもよるでしょう、或いは遺伝による場合もあるでしょうし、今回のコロナウイルス感染症のような流行性のものもあるでしょう。
ですが周りの家族が人をうらんだり憎んだりのろったりしたから家族が病になったということは基本的に薄いというか、ないでしょうね。

人をうらんだり憎んだりのろったり、殺意を持ったりして影響を受けるのは本人です。人をうらんだり憎んだりのろったり、殺意を持ったりすればその人の心が汚れ濁り様々な悪しき考えや言葉や行いが本人自体に現れてきて、本人に多大な影響を与えます。そう思ったりして発した言葉や行いによって他人の心を傷つけたり被害を与えたり、行きつくところは殺すことまでいってしまいます。
そうした行いをすれば本人が他人からそのような愚かな行いをするものとして見られるでしょうし、実際に傷害や殺人を犯せば法律によって罰せられます。そしてその家族も他者からそのような見られ方をする恐れがあります。具体的には犯罪者の家族としていわれなき差別や偏見をうけることになります。そしてご本人も犯罪者として差別を受けることになるでしょう。

いずれにせよ人をうらんだり憎んだりのろったり、殺意を持てば本人に様々な報い・災いをもたらしますし、そのような思いを持っていれば永遠に心は安らかにも穏やかにもなれません。つまり人をうらんだり憎んだりのろったり、殺意を持てば永遠に幸せにはなれません、そして永遠に成仏はできません。

ですから人をうらんだり憎んだりのろったり、殺意を持つことはやめましょう。

あなたがこれからの未来を大切な方々と一緒に心から豊かに仲良く幸せに生きていかれます様にと心から祈ってます。

怒りやうらみやねたみや憎しみの心は捨てましょう、そして悪縁を切りましょう。

どうか心穏やかにがんばってくださいね!あなたを心より応援してますね!

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お2人のお話を聞いて安心しました。ありがとうございます。
私のせいで兄が病気になったのではないかと自責の念が強く苦しかったです。
友達に対しては今は呪うくらいの気持ちはないですが、やはり時々恨めしく思い出す時はあります。
前回ご回答いただいたご住職様や他の友達にも言われましたが、友達の行いがひどいので、私がそのような気持ちになるのは当然とのことでした。
自分を正当化させるだけではなく、私にも友達の言動を助長させてしまった悪い面があると思うので気をつけたいです。
この件の友達とは二度と連絡をとらず、他の私を大切に思ってくれる友達を大切にしていきます。
兄の介護も頑張ります。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ