死別のトラウマを乗り越えるには
お坊様、こんにちは。過去にも近しい内容の悩みを相談させていただきました。婚約者と死別後、トラウマができてしまい今ある新な幸せもすぐに崩れ去ってしまうのではないかと不安を抱いていた者です。
今でも気持ちは変わらないのですが、最近自分の内側からフっと良くない考えが浮かんでしまい、自己嫌悪に陥ります。それは自分の人生を振り返った時に、死別してしまった婚約者との出会いは何だったのかと考えてしまうことです。
最近は死別の経験があるから心配しすぎてしまい不安症にもなってしまったし、結婚・出産を経験したいのに私は死別のことがあり、もう今年で35歳です。
死別の経験がなければもっと早く順調に人生のステージを登れたのでは、高齢出産などで迷うこともなかったのでは、などともう自分で書いてても吐き気がするくらい最低な気落ちになってしまいます。彼のほうが生きて幸せになりたかったはずなのに・・・今になって彼のことを否定してしまっている自分の気持ちに引いてしまいます。
もうすぐ命日なので余計に過去のことを考えてしまうのかもしれません。死別後は今生きていること・新しい彼に出会えたこと・ささやかなことに感謝できたのに・・・。
私に湧き上がる気持ちは正常なものですか。やはり冷たいのでしょうか。自分のことばかり考えすぎでしょうか。
稚拙な文章で申し訳ございません。お返事いただけますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
みんな同じ。あなたも自分を大切に。
こんにちは。
大丈夫ですよ。冷たくないですよ。
感じてしまうこと、頭にふと浮かんでしまうこと、これは仕方のないことなんですよ。そんなに自己嫌悪しないで。もっと自分を大事にしてあげて下さい。
亡くなられた婚約者様のことを思い返すこともごく当たり前のことです。現在が辛い時に過去に思いを馳せてしまうというのは誰にでもあることです。ましてやそれが婚約までしていた方に対するものだったら尚更のことでしょう。
人生は苦難の連続であります。あなたは「人生のステージを順調に……」と仰られましたが、過去が変わって違う道を歩んでいたとしても、そこにも必ず違う形の苦難が待っていたことかと思います。それに、あなたが一番痛感されているように、過去は変えられません。分かるんですよ?あなたのお気持ちはよくわかる。あの時、ああなっていたら…こうしていたら…私だって考えることがあります。でも、過去を変えることは誰にも出来ない。
だからこそ!
今を生きるしかないのです。昨日でも明日でもない、今この瞬間を精一杯生きるしかないのです。
きっとね、亡くなられた婚約者様も、あなたの幸せを願っていると思うんです。自分のことを思い返して苦しんで欲しくない、とも思われているでしょう。だから、その方の為にも前を向いてあげて下さい。
生きられる命の分だけ、精一杯生きましょうよ。
あなたの人生にも幸せが訪れますよう、祈っています。
また苦しくなったら、いつでもご相談下さいね。
拝
前の彼も今の彼もどちらも同じように愛してくださいね。前の彼との思い出を大切にすることで前の彼は嬉しいと思います。今の彼との時間を大切にすることで今の彼は嬉しいと思います。
心配しなくても不倫や浮気にはなりません。
前の彼はあなたが幸せになることを願っていると思いますよ。
質問者からのお礼
日延様
早速に有り難いお言葉をいただき感謝いたします。
お言葉を受け、過去にとらわれず今を精一杯生きよう、前の彼も見守ってくれていると改めて思いました。
死別後もうすぐ3年が経ちます。
これまで幾度となく感じていた思いです。そしてこれからも・・。
すぐに浄化できることはありませんが、こちらに相談させていただき少しずつ自分の中で収めていけたらという思いです。
今の幸せに感謝しつつ、彼も見守ってくれていると信じ、前を向いて生きていこうと思います。ありがとうございました。
三宅様
早速の有り難いお言葉を頂きありがとうございます。
今の彼も前の彼もどちらも同じくらい大切です。
前の彼がもし、おっしゃられるように私の幸せを祈ってくれているのであれば、
私は幸せにならないと怒られてしまいますね。(今も十二分に幸せです)
前の彼がそう望んでくれているのであれば、心強く思います。
ありがとうございました。