これからのことで
実は今から会社を起業しようと考えております。
その起業に至った理由は、この先のことを考え自分の思いを込めた会社をおこしたいと思いました。
介護に長く携わってきて、そこでの経験を元にして自分だからこそ出来ることをしたいと思っております。
そこでなのですが、起業するさいに気をつけないといけないことや注意することはあるでしょうか
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
儲けもしないが損もしないぞ
日本を代表する宮大工さんが仰っていました。
この精神は大切です。
そしてそもそも働くということは、働くことで幸せになれなきゃいけないのです。
世間のブラック企業は働くことで病みます。
どこかにウソがあるから病むのです。
ちゃんとしたものを提供して、恥じることのないもの、無理のない労働、道徳・倫理・宗教性のある仕事をしましょう。
人間性の無いビジネスはずるがしこい悪魔を生みます。
誠実さを大切にしましょう。
人を厳選しましょう。
誠実でない人はやめてもらいましょう。これも大切なことです。
お寺においては弟子づくりこそが最も大切です。
会社も同じです。
あなた自身が本当に働いていて幸せになるスタンスを共有できるスタッフのみをパートナーとする。
自分のルールのぶつかり合いの無いようにする。
「ああ、この人はとても誠実な人だなあ」と思える人間を直感で見抜く。
自分のためにやる人間、媚びる人間よりも、本当にあなたと会社の事を考えてくれる人を採用することです。
発心百万発(ほっしんひゃくまんぱつ)
曹洞宗の開祖道元禅師の言葉に、
「一発菩提心を百千万発するなり」という言葉があります。
「発菩提心」(ほつぼだいしん)=「発心」(ほっしん)とは、修行するぞ!と決意することで、道元禅師はその気持ちを100千万回おこせ、常に発心なんだ、と示しています。
あなたも、よし、会社を起業するぞ!という気持ちを、今回1回だけじゃなくて、つらいとき、苦しいとき、折に触れて、この時の気持ちと熱意を忘れず思い出していただきたいと思います。
会社を起こすと、目先の利益を追いがちになりますが、5年先、10年先を見据えて経営していくと良いと思います。ご近所づきあいも大切にね。
がんばって下さい。応援しています。
質問者からのお礼
お二方から視点の違う回答をいただきありがとうございました。
大事な点とやはり決意表明みたいなものを常にしておくことの大事さをよくよく肝に銘じておきます。
自分と会社のことを思ってくださる方との出会いの大切さ、また折々に触れて自分が決意したことを思い返すこと。
初心忘れるべからず、そのままですね。