ただ苦しい でも楽しみたい
既婚女性で一年前ぐらいから職場に20歳近く離れている男性に恋をしてます。
その人のことが頭から離れず、常に考えてしまい悶々と過ごしていますが生活にも仕事にも精神面で支障が出て来て苦しいです。
夜中に目が覚めることもあり、その人のことが真っ先に頭に浮かび考え込む。
家では早めに掃除や片付けをしていたのですがやる気が出なかったり、子供や旦那よりも相手の事ばかり考え、上の空状態があります。仕事も集中力に欠、向上心がなくなりました。
また、他の女性と話すところを見るたびに嫉妬し昔から嫉妬しやすく悪いことばかり考えてしまう自分が嫌になります。
こういう試練は結婚後初めてなので、戸惑ってます。逃げたいけど離れたくないという矛盾。
本音は恋を成熟したいという、この人と一緒になりたいという願望はありありで、妄想も止まりません。
一人で楽しんで妄想は続けたりもしますが、問題ありきなのは私の中では過去の経験からも「嫉妬」が一番厄介なのです。
カルマという言葉がありますが、勝手にそれが課題なのかなと思ったりもします。
嫉妬で思考がおかしくなり(心も体も)、負の感情が出て来てどうしようもないくらい落ち込みでしまいます。嫉妬しないひとが羨ましいです。
自分磨きの為に恋は楽しんでますが、嫉妬によって精神面で弊害が出て来てます。
嫉妬を乗り越える?にはどうしたらいいですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一番の火傷対策
こんにちは。
「自分磨きの為に恋は楽しんでます」と書いているので、「既婚女性」であるご自身が「恋」をする心情そのものは否定していないのでしょう。その心情を肯定した上で、「嫉妬」しないようになりたい、というお尋ねです。
「嫉妬」するということは、つまり独占したいということです。
あなたも「この人と一緒になりたいという願望」があると言っているように。
これは、例えるなら焚き火のメラメラ燃える上に手をかざして、火傷しないためにはどうすればいいでしょうと問うているように聞こえます。どれくらいの時間、どのような角度で、どんな心持ちで手をかざせばいいですか、お坊さん、という小手先のテクニックの問いのように聞こえるのです。
確実に火傷しない方法は、至って簡単です。
そもそも手をかざさない。
火自体を燃やさない。
この二点しかありません。
手をかざさない、つまり「恋」自体を引っ込める。
ならば「恋」に随伴する「嫉妬」は自ずとなくなります。
根本的には、火を燃やさないのが一番の火の用心です。
あなたは、「20歳近く離れている男性」に何らかの魅力、期待を抱いているのでしょう。しかし、それはご自身の表現を借りるならば、どこまでいっても「妄想」なのではありませんか。
あなたのご主人もかつては、その男性のように魅力と期待を抱いてお付き合いし、結婚したのでしょう。しかし、これは世の夫婦誰にでも当てはまることですが、年月を経るに従って若き日のようなドキドキはなくなります。それは、とても自然なことで、「恋を成熟したい」という方向性ではなく、愛情としての「成熟」です。かつては、離れたくないその相手が、いない方が楽に、なることもあるのです。
あなたは、その一連の男女の推移をもう一度経験したい、のでしょうか。
「心も体も」「嫉妬で思考がおかしくな」るのだったら、その元を見直しましょう。「既婚女性」が「自分磨きの為に恋は楽し」むという理屈自体がそもそも成立するのですか。
扱いきれない火は、扱いきれないことを自覚して扱わない。
それが、一番の火傷対策です。