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高校生 不登校

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高校生の息子の相談です。
4月下旬から学校に行けなくなりました。
先生のお力添えで、別室登校から始まり、少しずつ、学校に行く時間が長くなり、2週間ほど朝から登校して、部活もして帰るようになりました。
しかし、週末の休みをきっかけに、またパタリと行けなくなりました。

本人も周りも原因はわかりません。
先生や私はがんばりすぎだったのではないかと思ってます。

本人は、学校はやめたくない。部活の友達にすごく助けられてるので、みんなと卒業したいと言ってます。しかし、朝になると、全く起きれない?起きる気にならない?
もしくは、用意はしても、最後に制服が着れない感じです。
学校を辞めて他の道もあることも話しました。
しかし、息子はそれは考えてないようです。今もそうだと思います。
高校生ですから、欠席日数、単位もあります。そこが悩ましいところです。
私の気持ちもブレています。
なるようにしかならないし、私が心配したり不安になったからと言って、息子が登校するわけでもないこともわかってます。
息子には夢があって、そのために大学に行きたいと言ってます。

学校の先生は、親身になってくれますが、高校以外にも他の道もある。ということをしきりに促します。
しかし、息子は高校に行きたいと思ってます。もちろん、欠席日数にも限界がくることはわかってます。
私は先生に別の道を促されるたびに苦しくなります。息子が本当は学校に行きたいと思っていると思っているからです。
小学生からのあの子をみてると、そう思います。
勉強するだけなら、家でも塾でもできるけど、学校でしか経験できないことを息子は経験したいのではないか?と思うからです。親としての勘があたってるか、我が子が見れてないのか‥わかりません。

私は一度息子に他の道の説明をして以来、このことは私からは話してません。
先生に他の道の話をされて苦しくなるように、息子も、もし学校に戻りたいと思ってるのなら、息子も苦しくなると思うからです。
学校にしばらく順調に通って、エネルギーを使い果たして、今は充電中かなと思う反面、不安が押し寄せます。
息子が学校を辞めたいと言ったほうが私も息子自身も楽かもしれないです。
何かアドバイスいただけたら嬉しいです。
勝手なことを承知してますが、他の道もあるというのはわかってるつもりですので、ご配慮いただけたら嬉しいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私の一教員としての経験からのアドバイス

こんにちは。亀山純史と申します。

私は普段は公立高校で教員をしています。今までに、今回のような生徒さんを何人も見てきましたし、実際に私が担任だったこともあります。私がかつて受け持ったお子さんで、休学をして、一年遅れで高校を卒業していった生徒もいました。

登校渋りがはっきりとした理由によるもの、たとえば人間関係や学力不振等であれば、その原因を取り除くための方策を考えてあげればよいわけですが、原因がはっきりとしない場合もありました。まずは、学校に来られているスクールカウンセラーさんとの面談、あるいは各都道府県には、教育センターという教育機関がありますが、そこでは教育相談を専門に研究されている先生がおられますので、そのような教育機関を活用するというのも、問題解決の一つの糸口になると思います。カウンセラーさんやそのような機関での面談から、本人も気付かなかった原因が見えてくることもあるでしょう。

また、朝起きられない、などという症状の場合には、起立性調節障害の場合があり、そのような場合には医療機関との連携が必要になります。学校(あるいは学校の先生)は、教育という面でのアドバイスは出来ても、もしも改善すべき事柄が医療に関わることとなれば、医療機関との連携を通して、そのお子さんにとって最善の道を考えていくことになるでしょう。

最後に、高校以外にも別の道があるということについて一言。
確かに、高校以外にも別の道はあります。しかし、別の道があるという提示だけでは、登校渋りの解決には繋がっていかないと思います。本人が高校以外の別の道ならやっていけそうだ、というときに、別の道という選択肢は開かれるのです。

学校の先生といろいろと相談しながらの日々を送っていることと思いますので、以上の私からの回答は、すでに取り組まれていることだったりするかもしれませんが、少しでもお役に立てればと思い、回答させていただきました。

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おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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お子さん自信が気づいている?本心があると思います

お子さんと話してないので、本心はわかりませんが、お子さんにとってやりたいことの通過点として高校があるとして、高校が行かなければならない場所になっているなら「行きたい」というのが「行けるようになりたい」「行けるような人になりたい」ということなのかもしれないと感じました。

正直現在の学校教育の枠の中では納まりきれない力を持っているお子さんは学校に魅力を感じられず、行かなければいけないとは思っているけど、行く気力が起きない。という状況になっているように感じています。
「生きる」ということについて真剣に考えていて、どう生きたらいいのかと自分自身と向き合ってもがいているお子さんほど学校に疑問を持ち行けなくなります。

やりたいことがあるなら、そのために別の方法で高卒認定を受けて進む道もあるわけですし、お子さんの気持ちを第一に考えてみないと分かりませんよね。優しいお子さんでしょうから親の気持ちも考えたりして、素直に言い出せないということもあるでしょうし、第三者から聞いてもらうとかした方がいいのかもしれませんね。
遠回りでもほかの子どもと比較せず、その子なりのペースで進んだらいいと思います。後悔してもそれも学び。やってみなきゃわからないこと。体感してまなぶことですから。

親はスムーズに苦労させないように、失敗しないようにレールを引きたいものですが、本当は悩んで苦しみながら自分で切り開く力を身につけさせる方が大切なのだと思います。お子さんを信用して一番のサポーターとして気持ちを汲み取ってあげてください。「学校に行きたい」という言葉の裏にある気持ちを感じてあげてください。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

丁寧なお返事ありがとうございます。
そうですね。
第三者の先生、カウンセラー、病院の先生、塾の先生、私の友人など、全ての人に学校に行きたい、辞めたくないと言います。

学校の先生からも息子がそうというわけではないけど、親に遠慮して本当の気持ちか言えない子もいました。と言われました。

その可能性もあるかもしれません。

ただ、自分の気持ちを抑えて、私に遠慮して本当の気持ちを隠す‥という風にはどうしても感じられないんです。

辞めたいという気持ちがあったら、ほんの少しでもその気持ちが外に現れるように感じてます。

ただ、なんで学校に行きたい、行かないと行けないと思うのか?とかはよくわかってないかもしれないです。

レールを引いてるつもりはないですが、息子が高校に行きたいと思い込んでるのは、厄介なことかもしれないですね。

学校に行きたいという言葉がそれ以上でももそれ以外にも感じられないのです。
親のエゴかもしれないです。

私から息子に学校に行ってほしい。とかは言ったことはないですが、圧は感じてるかもしれないです。

ただ、息子が、今とは違う自分の思いを言ってきたときは、受け止めようと思ってます。息子の人生なので。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ