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病で人生が止まってしまったようで辛いです。

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私は四年前にストレスからパニック障害になってしまいました。

パニック障害は買い物したり、電車に乗ったり、美容室に行くことが怖くなってしまう精神病です。

今は専業主婦で仕事も辞めて、スローな生活を送っています。

しかし、未だに人混みや電車は苦手で、普通の方のような生活は困難です。

何度も体調不良に襲われては、ここで負けてちゃ駄目だとなんとか踏ん張って生きています。

しかし、この病で出来ないことばかりになってしまい、人生の時間が止まってしまったように感じて虚しくなります。

人生を楽しみたいです。
病とどう向き合って生きていけばよいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

長い人生の中で、ちょっとした心の休み時間だと思って

 私も同じです。私の場合は70代くらいの男性の姿を見たり、大きな声や音のする所にでくわすと、発作が起こりました。
 一時期は、大好きだった読書や音楽を聞いたりする事もできなくなりました。集中できないのです。TVもNHK総合しかダメになってしまいました。騒がしく感じるのです。なんなんでしょうね?

 私が、パニック障害のためのお薬を始めるとき、お医者さんが私に言ったことは、
 「このお薬は安全なので、何年飲んでも心配ありません。焦らず治療していきましょう。これを飲んでいれば、パニック発作はおきにくくなります。夜も眠れるようになるでしょう。パニック発作が起きなかったら、それを自信にしてください。それを積み重ねることで回復します」
 という言葉でした。

 私はそれを信じ、パニック発作が出なかった日を自分の自信にしていくように心がけました。でもやはり最初は出来ないことだらけ。本当にこの薬は効いているのか?本当に治るのか、などと不安でした。
 治療を始めて10年くらいたちますが、今では以前のように本も読めるようになったし、音楽も聞くし、民放の番組も見ることが出来ます。 薬はまだ飲んでいますが、少しずつ減薬して様子を見ています。でもやっぱり70代の男性と大きな音は苦手です(笑)

 一方で私は、この病気を通して、人に親切になれたような気がします。あなたもきっと他人の気持ちが昔以上にわかるとても心の優しい人になっていくと思います。

 発症4年目で、一番つらい時期かと思います。薬を飲んでできるだけストレスを避け、できた事を自信にしていけば、すこしずつだけど、回復します。体調不良の時は横になりましょう。出来ないことは無理しないように。今振り返っても「あの時間、もったいなかったなぁ」って事もありますけど、今は、長い人生の中で、ちょっとした心の休み時間だと思って、ゆったり過ごしましょう。

 焦らずに、ゆっくりゆっくりです。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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無理のない範囲で。

こんにちは。
ご質問読ませて頂きました。

病と向き合いながら人生をどの様に楽しめば良いか…。

私自身、パニック障害を経験しておりませんので、現在障害を持たれて生活していらっしゃる貴女に対してアドバイスと言うか、何かの足しになるかどうかもわかりませんが、

専業主婦という今の貴女の仕事は、これまで家事や仕事でせわしなく動いていて持つ事の出来なかった、ゆっくりと流れていく時間を持つことが出来るわけです…ですから「今の」自分に出来る事、まったりとお茶を飲む一時や、のんびり散歩して今まで味わうことの無かった空気や太陽の光を満喫したりする事など、
先ずは日常生活の中において些細な事で良いですから、幸せ、楽しみを見つける事が大切なのではないでしょうか?

そして日常生活から幸せ、楽しみを見つけることが出来たなら、今度は少しずつ視野を外側に広げて、障害を持つ前に戻る事は時間を要し困難かも知れませんが、
「今の」自分がやりたい事を1つずつ紙に書き出し、その中からチャレンジ可能なものをピックアップし行動に移してみる。

最初は、お一人だと不安でしょうからご主人や気心の知れた知人、友人の方に協力して頂いて、同伴で1つ1つ自分に「大丈夫だよ」と言い聞かせ確認しながら無理のない範囲で思い切って一歩を踏み出してみる勇気も大切かと思われます。

「今の自分を受け入れて」といった軽々しい言葉は私には言えませんが、
貴女の心持ち次第で病を抱えながらの人生、善くも出来るし、悪くも出来るのです。

「焦らずに」ゆっくりと「今」の自分にとっての幸せや楽しみを見つけて行ってください。

それが病と付き合うという事なのでしょう。

隆介 合掌

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おきもち

少しでも皆様のお気持ちに心を寄せて行けたらと思っています、どうぞ宜しくお願...
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大丈夫ですよ

少しずつ少しずつできる事を増やしていってください。
無理は禁物ですよ。
少しずつです。
夫婦で支えあって。

私の友人に同じ病の人がいます。
結婚して子供もいます。
ほぼ専業主婦です。
やはり人が多い所は動悸がするそうです。
なので移動も電車はなるべく使わず車を使ってます。
でも最近はジムに通いだしたようです。
あなたも上手く病と付き合っていけると思いますよ。

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おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

ご解答ありがとうございます。いろいろな体験やお話が聞けて良かったです。

身も心もヘトヘトな時もありますが、これが私の人生の課題だと思い、マイペースに頑張っていこうと思います。

確かに病気になる前より感謝できることが確実に多くなっています。
普通に呼吸できること、太陽が美しいこと、愛する人がいること。

正と負の正の方をじっくりと感じながら、ゆっくり楽しみも見つけていきたいと思います。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ