ステージ4の癌宣告を受けました。
よろしくお願いいたします。
50歳男、妻と子供が2人います。
昨年12月、前立腺癌ステージ4の宣告を受けました。
病期がかなり進んでおり、手術などの治すための治療はできないということで、
延命治療しかできませんと言われました。
また、5年生存率は、50%前後と言われてています。
これからどう生きたらいいのか分からなくなっています。
私がいなくなってからの
妻子のこと
両親も健在で、親のこと
不安でいっぱいです。
よいアドバイスをお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご家族、ご親族との時間を大切してください
こんにちは。
ご病状が思わしくない、とのことです。
どうぞ、お大事になさって下さい。
ご自身が「いなくなってからの妻子のこと」、「両親も健在で、親のこと」等で、「不安でいっぱいです」とのことです。お辛いでしょう。
映画で「My Life Without Me」(邦題『死ぬまでにしたい10のこと』)という作品があります。直訳で、「私のいない私の人生」ということになりましょう。まさに、あなたのお尋ねのことに該当する作品です。
余命が宣告されたシングルマザーが、自分が命終わったあとに子供の為に何が出来るかを生前に考え一つ一つ形にしていくというものです。中でも、子供さんが誕生日を迎える一年ごとのメッセージを事前に収録しておくというものがありました。そういった、残された人にご自身の気持ちを残されるといことも一つの方法かもしれません。
あるいは、ご家族との時間を優先し、その時間をゆったりとした気持ちで丁寧に迎えるという方法もあるでしょう。人間皆そうでしょうが、限りあると分かって始めてその貴重さがわかるものだと思います。その貴重さを噛みしめ、言葉なり行動なりで感謝や愛情を表すことも出来るでしょう。
どうぞ、お大事にされつつ、ご家族、ご親族との時間を大切してください。
※尚、今回は敢えて仏教的な視点をあまり加味しないように回答しました。
あなたの宗教的背景が分からないことと、前回のご質問で奥さんとは宗教的価値観を共有できないという背景があると汲んだためです。
全うすること
大変お辛いことです。
ご家族も心配されていることでしょう。
仏教者としていえば、私自身も世の中の人全て明日の命の保証はない。そんな中で生きています。今の精一杯をやっています。
これも世の中の人誰にでも言えることですが、人生の中で何か残すとしたら、生き様だと思います。物やお金も良いですが、最後の最後までどう生きたか、格好つけなくてもいい。ありのままの生き様を見せていくことなのではないでしょうか。それが残されたものの学びとなります。
身体の感覚を精一杯使い、今を生きる。何不足ない、ありのままの今を生きる。慈しみの心でご家族とお過ごしください。
そして、生きることを最後まで諦めず、全うしてほしいと願います。
お体ご自愛くださいませ。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
一日一日を大切に生きたいと思います。