hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

ステージ4の癌宣告を受けました。

回答数回答 2
有り難し有り難し 57

よろしくお願いいたします。
50歳男、妻と子供が2人います。
昨年12月、前立腺癌ステージ4の宣告を受けました。
病期がかなり進んでおり、手術などの治すための治療はできないということで、
延命治療しかできませんと言われました。
また、5年生存率は、50%前後と言われてています。
これからどう生きたらいいのか分からなくなっています。
私がいなくなってからの
妻子のこと
両親も健在で、親のこと
不安でいっぱいです。
よいアドバイスをお願いいたします。

2021年7月3日 8:23

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご家族、ご親族との時間を大切してください

こんにちは。

ご病状が思わしくない、とのことです。
どうぞ、お大事になさって下さい。

ご自身が「いなくなってからの妻子のこと」、「両親も健在で、親のこと」等で、「不安でいっぱいです」とのことです。お辛いでしょう。

映画で「My Life Without Me」(邦題『死ぬまでにしたい10のこと』)という作品があります。直訳で、「私のいない私の人生」ということになりましょう。まさに、あなたのお尋ねのことに該当する作品です。

余命が宣告されたシングルマザーが、自分が命終わったあとに子供の為に何が出来るかを生前に考え一つ一つ形にしていくというものです。中でも、子供さんが誕生日を迎える一年ごとのメッセージを事前に収録しておくというものがありました。そういった、残された人にご自身の気持ちを残されるといことも一つの方法かもしれません。

あるいは、ご家族との時間を優先し、その時間をゆったりとした気持ちで丁寧に迎えるという方法もあるでしょう。人間皆そうでしょうが、限りあると分かって始めてその貴重さがわかるものだと思います。その貴重さを噛みしめ、言葉なり行動なりで感謝や愛情を表すことも出来るでしょう。

どうぞ、お大事にされつつ、ご家族、ご親族との時間を大切してください。

※尚、今回は敢えて仏教的な視点をあまり加味しないように回答しました。
あなたの宗教的背景が分からないことと、前回のご質問で奥さんとは宗教的価値観を共有できないという背景があると汲んだためです。

2021年7月3日 9:49
{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

全うすること

大変お辛いことです。
ご家族も心配されていることでしょう。

仏教者としていえば、私自身も世の中の人全て明日の命の保証はない。そんな中で生きています。今の精一杯をやっています。

これも世の中の人誰にでも言えることですが、人生の中で何か残すとしたら、生き様だと思います。物やお金も良いですが、最後の最後までどう生きたか、格好つけなくてもいい。ありのままの生き様を見せていくことなのではないでしょうか。それが残されたものの学びとなります。

身体の感覚を精一杯使い、今を生きる。何不足ない、ありのままの今を生きる。慈しみの心でご家族とお過ごしください。
そして、生きることを最後まで諦めず、全うしてほしいと願います。

お体ご自愛くださいませ。

2021年7月3日 17:13
{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございます。
一日一日を大切に生きたいと思います。

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

有り難し有り難し 22
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ