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納骨について

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有り難し有り難し 23

先月、父が他界し、遺言で、お坊さんも呼ばず、火葬葬で済ませてほしいとのことだったので、葬儀を行ったのですが、火葬をする前に納骨の件で、父が姉のために70年近く前に買った墓(現在は母も納骨されています。)の住職に連絡すると、「戒名もつけず、お経も上げないのであれば、納骨は出来ない」と言われ、現在も、納骨できないでいます。戒名もつけず、お経も上げないと自分の家の墓に入れることができないのですか。前の住職の時に頼まれて墓を購入し、その際、戒名もつけず、お経も上げなくても、他の宗派の人でも構わない。お布施も気持ちで良い。と言われ、頼まれて買ったと父が言っていましたが」と聞くと、永代供養であり、所有権はなく、登記などもしていない。何か言いたいのであれば、沖縄で住職 もしている顧問弁護士から内容証明を送る。過去同じようなことがあったが、一切認めていない。前の住職はでたらめなことをしていた。」と言われました。姉や母の際は、戒名もつけ、お経も上げたのですが、今回は故人の意思に従い、しなかった為、納骨出来ない状態です。購入した時の条家もないですし、現在の住職になってからも見たことがありません。真言宗の寺です。良い助言お願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご自身の儘にすることは、寺院墓地では難しいと思われます。

まず、お墓のある「墓地」は「買う」ものではありません。
買うのは「墓石」のみです。したがって墓地の所有は寺院の
規約に則るものとなります。
寺院墓地はとくに、寺院への寄付と、寺院への信仰とによって
貸し得られたものという扱いとなります。
ですのでその寺院墓地に入るということは、必然的に
寺院を支える信徒となることが約束されるものです。

その上でともに仏教を学ぶものとして、また、寺院の本尊などから
自身のこころに「信心」を芽生えさせていく為に、戒名というものが
与えられます。
これも「買う」ものではありません。じぶん自身のこころを磨くため
師となる存在から賜るものです。

前住職の発言がきちんと文章などによって遺されているのであれば
納骨も可能でしょうが、それがないのであれば、現在の住職、
責任役員である総代方、寺院の規約などが反照されます。

なぜこういうことになっているか。それは、寺院墓地が「私有地」である
ということが大きくかかわります。
私有地ですから公的な資金援助もありませんし、なによりも管理のうえで、
どこで火葬されたりしてきたかもわからないようなお骨を納めることも
場合によっては出来うるのです。
そうならない対策としても、寺院墓地にお墓がある場合、
その家の葬儀を執り行うということが管理上も必要になることがあります。

くだんの事に関しては、寺院住職ともっと話し合う必要があると
思います。しかし、小生が思うには、そこまで特に寺院への思い入れが
ないのでしたらどこか別な霊園へ改葬すべきではないかと思います。

じぶんの思いの儘にしたいのならば、それが叶う一般墓地で果たすべきです。

もうひとつ・お父様がなぜ戒名も葬儀も不要だと言ったかをしっかりと考えて
頂きたいと思います。
そこには、遺されるものたちへのお父様からの「思いやり」が必ずあります。
余計な出費などをさせたくない。子供たちを困らせたくない。俺の事など
忘れて生きて行ってほしい。少なからずそういう思いが込められていると、
思うのです。
この思いをどう受け止めていくか。遺されたものとしての課題では
ないでしょうか。

いろいろと失礼を申しました。お父様の安らかなることを祈ります。

あなた様のこれからに、さちあれ。さちあれ。合掌。

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有り難し
おきもち

再度お寺にご相談なさってお話なさってみては

お父様がお亡くなりになりさぞお辛い悲しい中と存じます。心よりお父様のご冥福をお祈り申し上げます。
ご納骨については再度御住職にお会いしてできればゆっくりお話を伺った方が宜しいかと思います。その中でお寺の規則を確認し、双方ご納得頂けない場合にはやはり別の墓地に移るほうがいいと思います。
お寺の運営にもかかわって参りますので、双方がご納得するする形でご納骨なさる方法を選択することが望ましいです。やむを得ない場合は第三者に入って頂き(例えば行政書士の方等)ご相談なさってもいいと思います。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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「納骨」問答一覧

祖母を火葬しました

先日、祖母が亡くなりました。 火葬場で働く私は、自ら希望して祖母を火葬し、きれいなお骨となって収めることができました。 孫である私に火葬されることについて、親戚や知り合いからは「とても良いことだね、ばあちゃんも喜んでいるよ」、「そこまでしなくても」等、様々な意見がありましたが、お坊さんは身内が身内に火葬されることについて、どうお考えになるかお伺いしたく思います。 祖母については、私が生まれた時からずっと一緒に、一つ屋根の下で暮らしていました。いつも優しく元気で、自分より他人を優先する祖母でした。怒られたことは1度もありません。亡くなる数か月前から入院をしており、私がお見舞いに行った1週間後に亡くなりました。 大変お世話になった祖母を自ら火葬したことについて、後悔はしていませんが、ふとした時に「ばあちゃんは孫に火葬されてどう思ったかな」と考えることがあります。理由は、祖母は認知症が進んでいたこともあり、火葬場で働いていることを私が伝えていなかったからです。認知症は進んでいても、話の受け答えは問題ない時期もありましたので、火葬場で働いていることについて、祖母はどう思ったのか聞いておけばよかったと、今になって少し気になっています。 お手数をおかけしますが、ご回答をいただけると幸いです。

有り難し有り難し 7
回答数回答 1

父の納骨について

昨年、父が80歳で他界しました。 残された母の住む実家から、車で2時間半のところに父の故郷があります。父は長男で2人の姉も嫁いでおり、田舎の家は人手に渡り親族は住んでいません。その田舎に先祖代々のお墓があります。すぐ近くの小さな墓地で町内の方が管理されているようです。 すでに遠方に嫁いでいる私の負担を考えてか、父は生前田舎の墓じまいを考えていましたが、自分のお墓はどうするのか決めかねていたようで、本人の意思は聞けないままでした。結局、母の意向で母方の親族が供養されている都心の大きなお寺の納骨堂へ納骨しました。 月命日に母とそのお寺にお参りに行っていますが、今になって田舎のお墓にも分骨してあげればよかったと後悔しています。物忘れが激しくなり急に頼りなくなってしまった母も、「前にも言ったと思うけど…」と定期的に父のお墓のことで後悔を口にします。 今、私の家には手元供養にと片手の掌に乗るほどの小さな骨壺の中に少しだけ父の遺骨があります。その遺骨を父の田舎のお墓に納めて、墓石に名前を彫ることができないかと今頃になって真剣に悩むようになりました。すでに納骨堂へ納めていること、お骨が少量であることから、納骨式は行わずに石材店に依頼して納骨と彫刻だけお願いできればと考えています。その地域の石材店に電話で問い合わせたところ、最近はお寺さんにお経をお願いしない方もいますよとのことでした。 そのお墓は近くに住む父のいとこが墓守りをして下さっており、私達も毎年お盆にはお参りしています。 自己満足のための非常識な行為にも思えますし、親戚に相談したらどう思われるだろうか…と考える一方で、ほんの少しのお骨でも祖父母の元に帰してあげたら、父も祖父母も喜んでくれるのではないか、と勝手な想像をしてしまいます。 もう納骨を済ませたのだから、このような行為は控えるべきでしょうか? 長々と申し訳ありません。よろしくお願いします。

有り難し有り難し 10
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