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手元供養の開眼供養について回答受付中

回答数回答 3
有り難し有り難し 11

こんにちは。
質問ですが、お墓から少量、分骨して、手元供養しようと思います。

その際、開眼供養は必要ですか?
遺骨に魂は宿らないと聞いているので、開眼供養しないと、故人の魂は抜けた状態になりますよね。
開眼供養しないと、故人は成仏できないでしょうか?

また、自宅保管の場合、毎日手を合わせるべきですか?
時々、線香を上げる程度でいいですか?

教えていただけたらありがたいです。
よろしくお願いいたします。

2025年4月23日 17:42

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お骨はなるべく自宅には置かない方が良いです

拝読させていただきました。

お骨を自宅保管されることですが、あまりご自宅に置いておかれるのはお勧めはしないです。お骨はなるべく中陰が終りましたら、なるべく早めにお墓かお寺等に納骨することを自坊ではお勧めしています。

浄土真宗では、人は亡くなったらお浄土という仏さまの世界に行かせてもらうと教えられています。それですのに、残された遺族の方が故人の遺骨を手放せずに寂しい寂しいと言っていたら、お浄土に行こうと思っていた人も行くに行けなくなってしまいます。

亡くなった人に対して残された私たちができることは、「私たちは幸せに生きているから安心して仏さまの世界に行ってください」と見送ってあげることだと思います。

お骨はお墓やお寺等の納めるべきところに納めて、私たちはお仏壇なりお墓を通して亡くなった人のことを思い返すことが1番スッキリすると思います。

2025年4月24日 12:53
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有り難し
おきもち

ご質問ありがとうございます。
分骨して自宅で供養するとのことですが、分骨しなくても仏壇(小さくてもいいので無理のないサイズ)と故人のお位牌(浄土真宗なら過去帳)があれば自宅で供養できますよ。もちろんご遺骨を身近に感じたいとかお墓を作らない場合は分骨は良いと思います。
開眼は仏像やお位牌にするものですからご遺骨にはしないです。
ご遺骨に魂が宿らないというのは魂は浄土に行かれているからです。
開眼というのは故人の為よりもご遺族の為の儀式です。開眼しようとするまいと故人は必ず成仏されます。開眼することによってご遺族が心の目で仏像を仏様として、お位牌を故人として見ることができるようになるのです。
毎日手を合わせるのがベストです。ただし家に不在の時は無理にする必要はありませんよ。
お線香は毎日でも時々でもいいですが、命日やお彼岸やお盆や法事の時くらいでもいいですよ。煙たくない程度に。あと、お線香が原因で火事になることもありますから決して就寝時や不在の時に火が付いたままにしないようにしてくださいね。もしも続けてお線香を使う場合はお線香を突き刺す位置を毎回少し変えてくださいね。灰の中に火が付いたお線香が残っていると新しいお線香が転倒して火事になりますからね。
なお、宗派や地域性によっていろいろありますのであなたの宗派のお坊さんにも聞いてみてくださいね。

お返事ありがとうございます。
無縁仏になることを気にしておられるようですが心配しなくて大丈夫ですよ。
あなたもお父様もご家族も浄土に行かれるのですから。みんなで浄土にお引越しするようなものですからね。何も心配いらないですよ。ですから、あなたの安心する形でできる範囲でご供養してくださいね。

2025年4月24日 12:08
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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

開眼供養とは供養を始める合図

まりさん、はじめまして。質問を拝読しました。

手元供養したいと思うほど故人を大切に思っておられるのですね。

開眼供養を『魂を入れる】と言い換えることがあるので、魂はどこにあるのか?と迷ってしまうことでしょう。

開眼供養とは供養を始める合図と考えてください。手元に置いて供養を始めますという宣言をすることです。

供養とは「故人を忘れないこと」なので、心を向けていつまでも大切にしてください。形にこだわる必要はないと思います。

手元供養にこだわりすぎず、いつか手放して故人を見守ることができるよう祈念しております。
合掌

2025年4月24日 20:41
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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

質問者からのお礼

手元供養はしない方がいいというかたもいらっしゃいますが、私は跡継ぎがいないため、私に何かしらがあった場合、親は無縁仏になります。
そのための選択としての手元供養なのですが、開眼祈願しないと、想いが通わないきがして、開眼祈願について聞きたかったのですが…。
さまざまな教えをいただいて、ありがとうございました。

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