愛犬の死との向き合い方を教えてください。
先日、大好きな愛犬が亡くなりました。16歳1ヶ月でした。実家で飼っており、母が1人で面倒を見ていました。
脳腫瘍であることが昨年わかりました。泡を吹くほどの痙攣を何回も起こし、その度に胸がえぐられる様な気持ちになりました。今年の3月から寝たきりになりました。
母は仕事で日中愛犬がひとりぼっちになるため、亡くなる2ヶ月前から子どもを連れて毎日介護に通いました。私がちょうど育休だったのが幸運でした。
頭の痛さから毎日のたうち回ります。自力で排便できず、その痛みから悲鳴をあげていました。毛も抜け落ち、可哀想で仕方なかった。何とかして助けてあげたくて、獣医さんと薬を相談したり、マッサージをしたり色んなことを試しましたが、悪化していきました。
子どもが8ヶ月で、なかなか目が離せず、子どもが泣いては愛犬が泣く、子どもが昼寝したと思ってよし私も休もうと思うと、愛犬が起きて悲鳴をあげる、目を話した隙に子どもがつかまり立ちから転んでる、そんな毎日でした。
愛犬からたくさんの幸せをもらいました。だから、絶対恩返しするんだ!という強い気持ちで介護をしていました。でも、あまりに悲鳴がすごい時は「もうどうしたらいいの」と一緒に泣いたり、「今日は介護に行かないで子どもと1日遊んでいたいな」と思ったりすることもありました。あまりに眠すぎて、愛犬が苦しんでるのに、ごめんねと言って寝てしまうこともありました。でも、何があっても毎日通いました。1人になんてさせておけませんでした。
亡くなる前日は、愛犬が亡くなることが何となく分かったので、とにかく抱っこして、ありがとう大好きを伝えました。その日の夜中、穏やかに亡くなりました。
愛犬が亡くなってから、なんて薄情者なんだと毎日自分を責めてしまいます。愛犬を疎ましく思ってしまった気持ちが伝わってしまったんじゃないか、寂しくて悲しかったんじゃないか、ずっと考えています。1番苦しかったのは愛犬なのに。苦しくても頑張って生き抜いてくれたのに。
感謝の気持ちと、大好きも伝えていたつもりです。でも、愛犬に対してマイナスの感情を抱いてしまったことに対して罪悪感の気持ちで一杯です。飼い主失格です。
この気持ちと、どう向き合ったら良いのでしょう。未熟な私に、どうがアドバイスをください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
拝読させて頂きました。
あなたが大好きなその子が亡くなられ大変悲しまれておられること、そして死の間際にもその子への様々な思いありあなたはとても後悔なさっていらっしゃることを読ませて頂きました。
その子の病いそしてお子さんの成長によりあなたもとてもおつかれになられたでしょうからどうしても辛くなってしまうのも無理からぬことかと思います。その子が亡くなっていく姿を見守ることもとても辛かったでしょうからね。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
その子が心安らかに救われていきますように心からお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
その子は仏様に導かれ速やかに救われていくのです。その子は先に往かれた親しい方々やあなたのご先祖様方にあたたかく迎えられます。そして一切の痛みや苦しみからも救われて心から穏やかになります。その子は仏様のもとご先祖様方にも可愛いがられて一緒に清らかに円満にご成仏なさっていかれます。
その子はご先祖様方と一緒にあなたやお母様をこれからもいつも優しく見守っていて下さるでしょう。
その子とあなたやお母様とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。
その子はあなたやお母様に出会いかけがえのない時間を一緒に過ごしていかれ、あなたやお母様と心から幸せにその生涯を生き抜いていかれたのです。そしてその子は精一杯の力で与えられた天寿を全うしていかれたのです。
その子は今でもあなたやお母様に心から感謝なさっていらっしゃるでしょうし、あなたやお母様のことを心から愛しているでしょう。それは永遠ですからね。
あなたの悲しみや後悔は消えることはないでしょう、どうかその子に心から向き合い手を合わせて真心込めてご供養なさって下さい、そしてあなたのその子への思いを素直に心からその子に伝えて下さいね。その子はあなたの思いを全て優しく受け止めて下さいますからね。あなたにいつもこれからもその子は優しく寄り添っていて下さいます。
いつの日かあなたやお母様がその天寿を全うする時が参ります。その時にも必ず仏様がお導きなさって下さり、その子がご先祖様方を連れてあたたかくお迎えになって下さいます。そして再会を喜び合い分かち合うことでしょう。
どうかいつもあなたやお母様のことを見守っていてね、お子さんの健やかな成長を見守っていてね、とその子にお願いなさって下さいね。
愛犬を想えばこそ切り替えましょう。
弥生さんのご心痛お察し申し上げます。
愛犬とは言え家族同然として一緒に生きてきたので、病気になった後も手厚い看護をされてきたと思いますし、又、ご自身の子育てもしながらで大変であったかと思います。誠にお疲れ様でした。そして愛犬の冥福をお祈りいたします。
さて、今は、こうすれば良かったとか、もっとこうしておけばという後悔の念があるのでしょうけど、それは、もうしない方がいいでしょう。冷たいようですが、愛犬にとってみれば、精一杯、苦しい中でも、弥生さんの思いを汲んで生きてきたのです。頑張って生きて欲しいという思い、ただそのことに応じていたのでしょう。
しかし、生あるものは必ず滅びるのも自然の摂理です。
愛犬は、そういう意味では愛情を一杯に受けて生きてきたのです。
今は、病魔に侵された肉体から解放されて楽になったのですから、それを喜んであげるべきであり、ただありがとうという感謝のみでいいのです。
いつまでも後悔やマイナスの思いを持ち続けることは、愛犬にとっては迷惑なことなのです。と同時に弥生さんのそのマイナスな考え方は、日常にも影響してくることも、そんなことを愛犬は望んでいません。
ゆえに、気持ちの整理の為にも供養をして頂き、区切りを付けてください。
供養の方法は、菩提寺さんがあればご相談してください。なければそうのような供養をしてくれるお寺はたくさんあると思います。
いつまでも自分を責める考え方は、誰も望んでいません。そして生きること亡くなることの大切さを教えてくれたのです。