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不安や後悔ばかりで今に集中できない

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高校生くらいの時からやたらと後悔をしたり、将来を悲観したりといったことでずいぶんと時間を無駄にしてきました。
不毛なことだとは分かっているはずなのですが、大学を卒業し、社会人一年目となった今でもこの癖をやめられません。
むしろ、今が生きてきて1番辛い状況であるため、後悔の毎日です。
といって仕事を辞めたとしても明るい未来が見えず…
とにかく今に集中するための心構えなどをお教え頂きたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今を切に生きる。後悔もいずれは経験となる。

拝読させていただきました。

お釈迦さまは
「過去は追うな、未来を願うな、今を生きろ」

これだけであり、この言葉にすべてが集約されています。

・過去は追っても戻れることはなく
・未来は願わなくても勝手に到来する

今を生きることが未来を創り、今に専念することが、明日を迎えます。

「明日」という字をよく見てみると、明るい日と書いて明日になります。
過去を振り返ったり、これからの不安を考えながらは翌日はきても、明日は到来しないということなのです。

まず、過去を振り返らないことには、忘れたい気持ちを持たないことです。忘れたいと思う気持ちが煩悩により引き寄せられます。同じように未来もどうなるのかな?考えないようにしようと思えば思うほど、煩悩は引き寄せます。

「今を生きる」ということに念をおくことが大切です。念という字も「今+心」です。

過去の苦い思いが脳裏をよぎるときには、「今を生きる」と念じる。未来も同じく、不安がよぎると「今を生きる」と念じていく。

これが今の第一段階であると感じます。すべての過去から起こった経験は無駄ではないのです。不安を抱えながら、すべての物ごとに躊躇していれば何もできませんよね。仏教では「迷悟一如」という言葉があります。ここでは文字数制限がありますので事細かに説明できませんが、funimiさんなりにネットでたくさん出てきますので、調べて経験と重ね、感じてみてください。少し前進してもいいんだと感じれる心が見つかるものです。

後悔は誰にでもあることです。知人などに知られると価値観が違うと思われるのではないのか?離れていくのではないのか?言ったところでどうにもならない問題だから、言わないほうがいいか?などなど、各々の心には必ずあります。また未来への不安も年齢限らず誰にもあることです。

今を懸命に生きていくことにとにかく専念してください。夢や目標がないときは、とにかく家の掃除でもバイトでもがむしゃらに今を生きることに専念してみてください。
車や自転車に乗っているときは、過去や未来のことを考えながら運転していれば、事故するのと同じで、今、今、今です。

経験は無駄にならない、人間は生きることは一切皆苦です。蓮は泥の中から咲きます。後悔を失敗に、失敗を経験に、経験をこれからの人生の力へと変貌を遂げれることを信じてください。

合掌

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