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ふと思いました

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有り難し有り難し 9

今でも昔でも、暗いニュースってよくありますよね。
例えば、強盗や殺人事件など。
犯人は当然捕まるのですが、たまにあるのが「死刑」という制度です。
この制度でふと思ったのですが、「どんな大罪人でも生きなきゃダメではないか?」と思いました。よく犯罪者に対して「しね」「生きる価値ない」などと誹謗中傷的なコメントがあったと思います。
僕は親やいろんな人から、「しんでいい人間なんていない」とよく言われてきましたがそれを思い出すと死刑制度ってかなり矛盾してる風に感じました。
もし死刑制度を無くすべきだという理由を述べるとしたら、「どんな人間でも必ず変えられる。やり直せる。」という単純な事しか思いつかないんですが、もう一つの理由ですが、もし他の人を間違って死刑にしたら取り返しがつかないというのも考えられます。昔は僕も、「犯罪者なんかこの世にいなくてもいいんじゃね?」と間違った考え方をしていましたが冷静に考えると、もしかしたらその犯罪者も「またやり直したい。必ず償う」と思っているだろうし、そりゃあしにたくないと思うのが大半だと思うので死刑制度よりも、例えば「しっかり罪償いのために、キツい訓練や労働、それに人の為になる仕事や勉強」などをし、その方が世の中的には良い方向に向かうと考えています。
あまり政治や社会に詳しくないのに書き込んですみませんでした。後これを他のサイトに書くと「こいつ偽善者だ」みたいな事を言われて叩かれそうで怖いのでここに書き込みました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人のためになることを進んでできる人に

死刑というのは私も基本的に反対ですね。
人が人を裁くわけですから、無理があります。

しかし、一方で被害者の気持ちを大切にして、その感情により、死刑があるのだろうとも思います。身近な人が殺された時の思いいとか想像できないですから。辛いことだと思います。だからといって加害者を殺して良いのかどうかというところになるのだと思います。

以前、チベットの僧侶が自らガソリンをかぶって火をつけ焼身自殺をしました。
中国に対する抗議気持ちの表現なのでしょう。
仕返しをするのではなく、抗議の気持ちを命がけで表現したのでしょう。仲間が殺され辛い気持ちに打ち勝つために一人座禅を組んで静かに過ごした僧侶もいたようです。
何が正解かはわかりませんが、過ちを犯したものが立ち直るチャンスが欲しいです。失敗した者や過ちを犯した者を袋叩きにするのは人ではない。やはりみんなが仏教を学び赦し赦される世の中にならないものかと願っています。

人のために行動できる喜び、そうした心を育てることが必要なのでしょう。仏教の出番です。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

邦元様
ご回答ありがとうございます

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