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兄をいつか殺してしまいそうです

回答数回答 2
有り難し有り難し 20

私の家は幼い頃から母子家庭です。
現在母は彼氏の家で暮らしており、実家で25歳の兄、20歳の私、17歳の妹で暮らしています。
兄は小学5年生くらいから不登校になり、家庭内暴力が始まりました。
その頃に一度精神関係の施設に入りましたが、他の人の前ではいい顔をする為なにも変わらず家に帰ってきてしまいました。
高校2年生になる頃には学校で問題を起こし自主退学をしています。
それから勉強や就職、アルバイトもせずに毎日自室でパソコンをし母にお金を出してもらい生活しています。
インターネットのお金、飲食代、携帯代、全て出してしまう母にもかなりの疑問がありますが
父がDV気質だったため男の人が暴れることにトラウマを持っていて言いなりになっているんだと思います。
私や周りの人間が何を言っても支援をやめようとしません。
長男が可愛いのは分かりますが、その域を超えているのではないか?
その代わり、私には何の支援もなく
むしろ集られます。
お金がないのだから協力してと。
そんなもの、意味のない場所にお金を出しているからお金がなくなるのでは?と強く思います。
もちろんそれを言っても「仕方がない」だとかなんだで片付けられます。
毎日毎日大きい音を立てて暴れる兄、時たま突然殴ってくる兄
兄とも言いたくありませんが、本気で殺してしまいたくなります。
この人間がいなければどれだけ平和な環境なのだろうと。
親に集られている、食費や携帯代など自己負担な為中々貯金もできず家を出られる目処も立ちません。
どうしたらいいでしょうか。
殴られた時に一度警察に通報しましたが、起訴するか?と聞かれ「どうせそのお金を出すのは親だ」と思い起訴も何もしませんでした。
私も20なので自立したいですが、コロナ禍なのもあり安定した収入が得られずすぐに一人暮らしというのは厳しそうです。
本当に殺してしまう前に何か解決策が欲しいです。
一刻も早くこの人間と離れるにはどうしたらいいですか?もう限界です。
助けてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お兄様の自立支援のために

お母さんの精神状態も含めて、行政に相談する必要があるかもしれませんね。
お兄さんの自立支援については大きな問題になります。
お母様が老後、亡くなった後、誰がお兄さんの面倒を見るのかということです。

お兄さんにとっての支援はお金を渡すことではなく、自立することです。社会に出て仕事をすることの喜びを感じられる人になること。

すでにお母様はお兄さんをどうにかできる状況ではなくなってしまっていると考えられますから、あなたとお母様で行政に行き自立支援について一緒に相談してあげることも必要かもしれません。

動けば何か道が開けると思いますよ。

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おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

第三者の介入を

大切なのはあなたが今の「殺したい」という心理、怒り・ヘイトの心理からもさらに高い意識に立つことです。
殺してしまえばあなたが罪に問われるだけ。
兄を殺したいという気持ちを「兄をより良くしてあげたい」「兄を救ってあげたい」「兄に戻ってもらいたい」という気持ちでガイドご案内、ともに歩くという気持ちにシフトチェンジするのです。
あなたも社会に裏切られてやさぐれる可能性はないわけでもありません。
全人格を変えることはできないにしても、お兄さんがいわゆるグダグダになってしまったのは、
・受け入れられなかった、
・誰も助けてくれなかった
・わかってもらえなかった
・真実が広まらなかった
・自分がそのもどかしさを表現できなかった
・本当のことを伝えられなかった
・本当は正されるべき悪が正されなかった
・自分が今も悪者扱いにされている
・自分も解決方法がわからない
・変えたいけど今の楽な安全地帯にとどまりたい
などの心理的な背景があるのではないかと思われます。
それはキチンと妹であるあなたとお母さんがこれをご覧になり(「殺してしまいそう」は母親的にはアウトでしょうが)、お兄さんを社会的にもちゃんとある程度通用する人間にするようにサポート、助けてあげることです。
家庭の中というものは公共の場ではない以上、ある種無法地帯です。
横暴な人をおとなしくさせるには公共のライト、より力の強いもの、第三者の存在をもちこんでそれがおかしなことであること、人としておかしいことであることを弁えさせるよりほかにありません。
あなたたち家族「だけ」では暴君状態のお兄さんは今後もぬるま湯につかり続けるでしょうから、本当に改心させたければ家を出ていくつもり家を開放するつもりで、公共の第三者の力を借りて説得するよりほかに方法はないと思います。
お兄さんがその人の意見ならば従わざるを得ない人を選別するということも大事ではないでしょうか。
彼が現在陥っている心理的なマップ、世界地図のようなものを書いて、そこにとどまらせずに漂流している彼をより安らかな地、安穏の島に向かわせるようにすることです。彼自身もこのままでいいと思っているわけではないからです。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

気持ちが荒ぶりながら書いてしまった文だったので、読みづらかったことと思います。にも関わらず、ご丁寧な回答を頂けたことに感謝致します。
近いうちに、行政への相談をしたいと思います。
母親が死んだら俺も死ぬと豪語しているような人間ですので、まだ救いようがあるのか分かりませんが
母や私の為にも第三者への助けを大切にしたいと思います。
ありがとうございました。

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