僧侶は信者としか結婚できないでしょうか
私は1年9ヶ月の間、日蓮正宗の彼と付き合っていました。
8月に突然結婚できないからと別れ話をされました。
それまでは彼も結婚を前向きに考えていてくれました。
彼のご両親(もちろんお父様はご住職です)は私のことを彼から聞いていて、反対はしないとおっしゃっていたそうです。
遠くのお寺に住んでおられるのであったことはありません。
私と私の両親が無宗教だからと別れを告げられましたが、それは付き合う前からわかっていたことです。
私が信仰したとしても、親が信仰していなければ結婚できないのでしょうか。
もちろん結婚のために信仰するわけではありません。
私はちゃんと日蓮正宗について理解を深めたいと思っていましたし、付き合って1年を過ぎた段階で将来が大変になる、つらいという覚悟はしていました。
それに彼の落ち着いていて穏やかなところがとても素敵だと思います。
そういう人格も僧侶として修行するうちに身についたものだと思いますし、彼は真剣に縁がある全ての方を幸せにしたいと言っていて、人柄も考え方も尊敬しています。
日蓮正宗の僧侶は親の代から信者でないと結婚できないのでしょうか。
そう決まっているのですか?
彼を心の底から愛していたし、今は総本山に修行に行っておりますがそれが終わったら近くに住んで欲しいと言われていました。
なかなか忘れることができません。
お時間ある時にご教授いただければと思います。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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彼自身の本当の「人柄」
こんにちは。
私は、浄土真宗ですが「日蓮正宗の僧侶は親の代から信者でないと結婚できない」などということは聞いたことがありません。
彼のご両親は、「反対はしない」と言っていたそうですね。
これは、同様の質問が過去にも多々ありましたが、よくあるのが親の言われることに唯々諾々と追従してしまう、あるいは抗しきれないケースです。いずれにせよ、精神的な自立の問題、自分のパートナーと一緒に突破しようという意志に問題があって成就しないケースです。
よしんば「結婚できない」ルールがあっても、何とか結婚を貫き通すという意志と行動力があれば成就が可能なことです。むしろ、このような「親の代から信者でない」という理由で当事者以外の周囲が結婚を阻害するようなことがあれば、これは重大な人権侵害です。現代社会で、法律を超越するような特別なルールは存在しません。
あなたとあなたのご両親が「無宗教だからと別れを告げ」られたようですが、あなたの言う通り「それは付き合う前からわかっていたこと」です。
しかもあなたは積極的に「ちゃんと日蓮正宗について理解を深めたいと思ってい」た。それを、「無宗教だから」別れるなどとということは、強引なこじつけでしょう。
彼は、別れたいから別れた。
第三者から見ればそう見えます。
別れを切り出す気まずさを覆い隠すために、宗教を理由にした。
自分の最も大切にする、拠り所である仏教という看板を利用して。
あなたが、宗派の内情には疎いことを見越していたことも考えられます。
檀信徒へ「日蓮正宗」を伝える僧侶としての自覚が問われる、と思います。
「彼は真剣に縁がある全ての方を幸せにしたいと言っていて、人柄も考え方も尊敬しています」と書いています。「なかなか忘れることが」できないのも、今もって、「人柄」「考え方」を「尊敬」しているし、「心の底から愛していた」からでしょう。
しかし、それは「愛して」いるというフィルターで彼を見ていた可能性もありましょう。過去の彼からではなく、現在の実際の行動から彼を理解すれば、本当の事態のありのままが、彼自身の本当の「人柄」が分かるのだと思います。
どうぞ少しづつ元気を出されてください。
伝統を大切にする
いろはさん、色々大変でしたね。身心共に労ってください。ご自愛下さい。
最近、お寺さんとの結婚で悩み相談が多くなっております。これは大切にしているものが、他の人と違うからそこに戸惑いトラブルとなるかもしれません。
私の見解になりますが、お寺さんの大切なものは 仏様お寺は殿堂入り。1位伝統 2位作法 3位信心 4位壇信徒・信者 5位師匠 6位家族 7位配偶者 あくまでも私が感じた印象です。
住職とは仕事と家庭がくっついているので、家族は社員、職員でもあります。お寺のためなら家族が協力して当たり前。いちいち家族の言い分を聞いていられない。それよりは仏様のお世話や壇信徒の布教に重きを置かねばならない。お勤めも急に依頼が来ますから、家族旅行はドタキャンや途中参加は当たり前。ある意味世間ずれしているかもしれません。
お寺の負の部分を知って結婚するかしないか考えないと。一生モノですから。私はちょうどよい機会だと思いました。それでも彼と家庭を持ちたいなら、あなたが彼のお寺事情を受け入れるかどうか一度話してみても良いと思います。
質問者からのお礼
釋 悠水様
お忙しい中ご回答いただきありがとうございました。
やはりそういう決まりはないのですね。
薄々自分の中でも気づいておりましたが、きっと目を背けていたのだと思います。
彼もまだ若く、私自身も未熟なところが多々あったのだなと感じました。
悠水様のおっしゃる通り、今の彼の行動を見てまたゆっくり考えたいと思います。
本当にありがとうございました!