hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

愛犬を失いました

回答数回答 2
有り難し有り難し 9

まだ2ヶ月と少しの可愛い子犬でした。家に来たばかりですぐに体調を崩し、入院。そのまま亡くなってしまいました。
獣医の話によるとブリーダーさんの所で既に感染していたウイルスによる感染症とのことでした。

私がもう少し大きくなってから引取っていれば免疫が出来ていて死ななかったのではないだろうか。
体調を崩す前に健康診断に連れて行っていれば早期治療が出来たのではないだろうか。
色々な後悔ばかりが頭を巡ります。

ブリーダーさんからは補償として代犬をと言われましたが、あの子の代わりなんてどこにもいません。あの子だから家族にしたいと迎えたんです。
周りからは「新しい犬を迎えたら前向きになれるんじゃないか?」「新しい犬に励まされるだろう」と言われましたが、新しい子を迎えることであの子のことを忘れてしまうのがとても怖いです。

次にお迎えする子を考えることはあの子に対する裏切りになったりはしないかとずっと考えています。
一緒に過ごす時間が少なかったあの子を置いて、別の子と人生を一緒にする私は薄情じゃないでしょか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その子とのご縁を大切になさって下さい

拝読させて頂きました。
新しく家族として迎えたその子が急に病で亡くなってしまい、あなたやご家族の皆さんは深く悲しんでおられることでしょう、そして後悔があなたの心の中であふれいることでしょう。あなたの悲しみの程は全てはわからないですけれどもあなたのお気持ちを心よりお察しします。

その子が心から安らかになります様に切にお祈りいたします。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

その子は必ず仏様がお導きなさって下さり、あなたのご先祖様や沢山の方々がその子を優しくお迎えになさって下さいます。その子は一切の痛みや苦しみからも救われて心から穏やかに安らかになり、沢山の方々に囲まれながら円満にご成仏なさっていかれます。

本当に短い時間だったかもしれませんが、その子はあなたや皆さんに優しく迎えられて毎日を一生懸命に生きて、皆さんから愛情を受けて心から幸せに生き抜いていかれたのではないでしょうか?その病にかかってしまったのは確かに残念なことですし辛く苦しいことではあったでしょうが、その子は与えられたその命をしっかりと生き天寿を全うしていかれたのかと思います。

今その子は心穏やかにあなたや皆さんを優しく見守っていて下さいます。
その子と皆さんとのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。いつでもどこでもどんな状況でもその子はあなたや皆さんを見守り優しく寄り添っていて下さいます。
どうかこれからもその子とのご縁を大切になさって下さい。合間合間にはその子を思い心から手を合わせてご供養なさって下さい。そしてその子への思いを心からその子に伝えて下さいね。その子はあなたや皆さんの思いを優しく受けとめて下さいます。
いつの日かあなたや皆さんがその天寿を全うなさる時がきます。その時には仏様がお導きなさって下さり、その子がご先祖様方と一緒に優しくお迎えになさって下さいます。そして喜びを分かち合うことでしょう。

あなたや皆さんがこれからもその子とのご縁の中でお互いを思いやり大切になさりながら仲良く幸せに生き抜いていかれます様切にその子に祈っています。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

こんにちは。

 わんちゃんにとってもあなたにとっても悲しい出来事でしたね。

 新しいわんちゃんを迎えて良いものか、というご質問です。
 ブリーダーさんの「代犬」という言い方が、ちょっとひっかかったのだと思います。その感覚は大切にしていただきたいです。新しいわんちゃんは決して代わりではありません。
 
 気持ちの整理のために、まずなぜブリーダーさんは「代犬」という言葉を使ったか一緒に考えてみましょう。(途中法律的な話をしますが、私は専門家ではないので違うかもしれません。高校などで習った程度の知識で書いています)
 そもそも私は、生き物を金銭で取引する事に疑問を感じていますが、現実問題として、愛玩動物は基本的にお金で購入するか里親として引き取るかの方法しかないと思います。ですので、あなたがわんちゃんをお金で買ったことも否定しませんし、ブリーダーさんの職業を非難するものでもありません。あなたの気持ちを逆撫でする表現かもしれませんが、法律的な言い方をすればわんちゃんを商取引として購入した訳です。もし品物であれば、購入した時点で問題(瑕疵(かし))があれば、補償として新しい物と交換してもらうのは当然の事でしょう。わんちゃんの事もそのように考えれば、ブリーダーさんの「代犬」という言い方も納得できないかもしれませんが、理解はしていただけると思います。

 最初に書きました通り、ブリーダーさんの立場、法律的な言い方をすれば、「代わりの犬」かもしれませんが、あなたにとっては全く別の新しいわんちゃんです。是非迎え入れ、亡くなったわんちゃんの分までかわいがってあげましょう。

 またこのようにも考えられませんか?もし赤ちゃんを病気によって亡くしてしまったお母さんが、新たな命を授かった時に、そのお母さんに対し「亡くなった赤ちゃんに対する裏切りではないのか」とか「別の子と人生を一緒にするなんて薄情ではないか」などと思ったり言ったりしますか?そのような事はないですよね。

 亡くなったわんちゃんの事も忘れることなく、新しい気持ちでわんちゃんを迎えたらいかがでしょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ