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毒親、姉の不倫…心配事が絶えません

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

2度目の投稿です。前回の相談内容も見ていただけると、今回の内容も伝わりやすいのではないかと存じます。

私には姉が1人いるのですが、4月に、姉の不倫が発覚しました。姉には小学生と、5歳の子供がいます。
姉が不倫しているのでは…と疑った時期があり、かなり真剣に話をしたのですが、全く聞く耳を持ちませんでした。ショックでした。
母も不倫を繰り返している為、母まで、娘である姉の不倫を見て見ぬふり。
私の心配は的中し、姉の旦那さんは探偵を雇い、不倫の証拠を集め、弁護士を立てて離婚をつきつけてきました。
子供の親権も、本気で取るつもりでいます。
私は、姉の旦那さんが親権を持つ方がいいと思っています。
なぜなら、姉は離婚をつきつけられても不倫を辞めておらず(相手は独身)、子供のことより、自分の事ばかり考えているように見えるからです。
旦那さんは子煩悩ですし、離婚しても子供達にとっての変化が少なく済むこと。
姉が親権を取れば、精神疾患を持つ母のいる実家に、しばらくはひとつ屋根の下で暮らさなければなりません。
母も症状が悪化し、子供たちが辛い想いをするのではと感じているからです。
両親、姉に直接、上記の私の気持ちを伝えました。何時間も話しをしました。
しかしやはり、姉は親権を取るつもりです。
姉は結婚当初から実家を頼りきり、両親もそれを許してきました。娘や孫が可愛いく、心配する気持ちは理解できますが、そこで溜まったストレスを、母は私に愚痴ってくるのです。
まだ私は産後半年で、幼い子供がいます。実家のことが負担になり、体調を崩しがちになったので、愚痴の電話は控えてもらっています。
(母は私の妊娠中にも60針を縫うリストカットをしました。産後、全く頼れませんでした。)

また、両親は昔から浪費癖が酷く、父もかなりの年収があったにも関わらず、老後の貯蓄はありません。(賃貸住まい)
負担が少なくなればと、実家のペット(保護猫)のお世話代を、私が払っています。ペットは私にとっても大切な家族ですから、それは構いません。
しかし現在、私は専業主婦で、夫からもらう生活費から捻出しています。夫は気にしなくていいと言ってくれます。
私達にはローンも無くお金の心配はありません。
しかしこういった実家や姉のゴタゴタで、肩身が狭く、心配事が頭から離れず辛いです。
私が病んでしまいそうで苦しいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ブレーキのない自動車は事故を起こす。

「コップの中の嵐」という ことわざ をご存知でしょうか。
 他人さまからすれば、どうでもいいことなのです。しかし、コップの中で嵐が起こり続け、その嵐の中にいる ましろさん は常に嵐の渦中に巻き込まれている状態であります。
 嵐の中では中々、冷静な判断力を見出すことも難しいことです。

 とにかく心配が先行している ましろさんの心は優しさが強いということを感じます。もちろん優しさは必要です。両親、姉、ましろさんの旦那に親族を含め、多くの心配事を抱え、心労が蓄積され心に大きな負荷がのしかかって来ていることが十分に伝わってきます。

 この状態はとにかくとにかく辛いです。
 姉のことを放置することもできないですが、進行している「愛の渦」の中から抜け出すことは、現実的に難しいものであります。煩悩の中でも渇愛であり、これを抜け出すには不倫相手が一方的に姉のことを嫌いなり、別れてもらうことを望む状態であります。
 時が経過して、後悔の念が数十年とお姉さまを苦しめることになるでしょう。それは人間の根底に備わる勧善懲悪があるからです。わかっているけど止められないということであり、今ましろさんがしてあげることは、アドバイスしかないのです。話しても馬耳東風であれば、この文面を渡してあげてください。

◇あるお坊さんに相談すると、仏教では不倫はこのようにとらえ、釈迦はこう述べます。
・放逸にして他人の妻に
 近づく者は四事(4つの心配)を得る
 功徳なきこと、安眠なきこと
 第三に非難、第四に地獄を
 功徳なく、また行方も悪い
 怯える男女に楽も少ない
 王(世間)も厳罰を科すゆえに
 人は、他人の妻に近づくなかれ

 ↑これは地獄への入り口を述べたものです。人間は人間です。情熱をもっています。執着ももっています。依存もします。見ることで、心に感じることもできます。

 人間の理性というものは、ブレーキのない自動車が走っているものであり、必ずどこかで事故に遭います。理性にブレーキをかけるには、口では伝わらない場合には別の方法、手紙など(できれば、手書きが効果的)で伝えてみてください。事故は起こしても、最小限の事故に抑えることが今できることであると感じます。

 文字数に限りあり、お母様のことは伝え切れない出すが、ましろさんとましろさんのご主人と力を合わせて、乗り切っていきましょう。

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有り難し
おきもち

祈るこころに佛心が宿る。 変化多き時代を生きる私たちにできること、それは...
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質問者からのお礼

法源様

お忙しい中、お返事をくださって、本当にありがとうございます。
何度も読ませていただきました。

まず、私の辛い気持ちに寄り添ってくださる言葉に、心が癒されました。
コップの中の嵐…まさにその通りですね。
姉には今まで、たくさんの言葉を掛けてまいりました。
文字にもしましたし、電話で話もしました。
不倫などしたら、姉の今までの苦労や悩みが水の泡になってしまう。誰からも軽蔑されてしまう。そうなってほしくないし、私は姉の子育て、生活を応援しているし、嫌いになってしまいたくない。
旦那さんのことはもちろん、 1番に、子供達のことを傷つけてほしくない。
今まで育ててくれた両親にも悲しい想いをさせてしまうから、どうかやめて欲しい…と。
それでも届きませんでした。
夫婦の問題に口を出すな、綺麗事を言うな、離婚などにはならない…と。
しかし現実は、旦那さんに離婚をつきつけられ、慰謝料も請求されているし、離婚になることで子供達も必ず傷つきます。
こうなってようやく、私に対して急に態度を和らげ、弱音ばかり吐いていますが、不倫は辞めていません。
法源様の仰る通り、わかっていても辞められないのでしょうね。
仏教にも、不倫に対する教えや解釈があること、かなり的を得ていることに驚きました。

きっと私は、産後まだ半年で、幼い子供がいる為、余計に姉のしていることに嫌悪感を抱いてしまうのかもしれません。
私の実家の家族の問題で、夫や、気の許せる友人、そして法源様、hasunohaのお坊様達に、時間と心を使っていただいていること、心から感謝しております。
ありがとうございました。

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