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死への恐怖が辛いです

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何度かご相談させていただいていますが、また失礼いたします。

最近、「死」への恐怖が以前に増して強くなっています。
心療内科で「強迫性障害」(軽度)と診断されています。
死に直結するような病気にかかったかもしれない、かかるかもしれない、そんな不安が絶えません。

これまで気にしなかったようなこともすべて死ぬことに結びついてしまうのではないかと、不安になります。

先日実家に少し帰った際、いっそう「死」への恐怖が増しました。
親より先に死にたくない、これで今生の別れになりたくない。
そんな感情が溢れてきて、駅に向かう道すがら、新幹線の中、居住地付近に戻ってからの通勤電車の中、帰宅後と泣いてしまいました。

この不安が「強迫性障害」から来ているのはよくわかりますし、不安を感じたときは抗不安薬でなんとか抑えることはできています。
しかし、やはりどこか根本的な意識を変えなければならないのだろうと思います。

仏教の方面から「死」の恐怖への打ち勝ち方、ないしは恐怖の受け入れ方、といったところを是非アドヴァイスいただけませんでしょうか。

いまこの文章を書いているときも、直前の行動が不安でたまりません。
そんな不安は馬鹿げていると思える自分と、不安に震える自分が拮抗し、震えるほうがすこし優位になっているような感じです。

拙い文章で恐縮です。
何卒よろしくお願いいたします。

2021年10月4日 23:11

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏様を拠り所にする

こんにちは。

お悩みのご心境を察します。

前回までの質問、並びに上記の背景から、精神医学の方面からの状況把握はすでにされてきたようです。このため、あなたの希望される「仏教の方面から」の回答をします。私は、特に浄土真宗方面から。

「死の恐怖への打ち勝ち方」、「恐怖の受け入れ方」は結論から言ってありせん。
「死」は怖い。
これは、人間として自然な感情なのでこれを否定する必要はありませんし、そもそも恐怖を無くすことはできません。今までの人生の中で一番大切にしてきた自分自身の存在が、ある日突然に終わりを告げられる。これを驚愕して、恐怖におののかずにおれましょうか。

一般的に仏教に習熟した人は、恐怖を感じないというイメージがあるのかもしれません。しかし、そんなことはありません。

恐怖してもいいのです。
この世が愛おしくてたまらない、と思ってもいいのです。

必ず極楽へ連れ往く、この私を拠り所になさいと仰る仏様(阿弥陀様)がおられるのだから。私が恐怖をなくしてから極楽へ連れ往くと、とは仰いません。そのままのあなたを連れゆこう、恐怖したままでもいいんだというお慈悲の心です。

ただ、ここで一番の焦点は、仏様が私を拠り所にせよ(南無せよ)、と仰せの点です。なぜ、そう仰るかというと、人間は須らく自分をよりどころにしているからです。

あなたが、ご自身の力で、ご自身をよりどころにして死に向き合う限り、死とどう向き合うのか、そしてその恐怖に耐えられない、という繰り返しになるのではないでしょうか。

自分の死を共に向き合ってくださる、いや死を丸ごと引き受けてくださるのが仏様です。この阿弥陀が必ず極楽往きを安堵しよう、だから安心して生きて、安心して命終えてゆけ。こう仰るお心を拠り所にされてはいかがでしょうか。

この仏様のお心は一朝一夕ではわかりません。
それだけ、自分を拠り所にする心は強烈ですから。

聴聞(仏様のお心を聞き深めること)をされることを勧めます。

西本願寺公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCDkZqZl8W5KAr2wGtym5TWA

2021年10月5日 7:43
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おきもち


釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
お礼が遅くなりまして申し訳ございません。

「死への恐怖」は持っていて良い、仏様を拠り所とすべし、このことをしっかりと胸に留めて行こうと思います。

日頃手を合わせているつもりでしたが、まだまだ甘いということを実感しました。
聴聞を通じて仏様の御心を学んでいこうと思います。

ありがとうございました。

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