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大切な人を失うことへの恐れ

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有り難し有り難し 2

昨年10月に父を膵臓癌で亡くしました。
亡くなってすぐの頃は、早すぎる別れに落ち込み、辛い日々が続きました。

しかし、母や兄、夫の支えもあり、悲しみに暮れる日々は時間の経過と共に少しずつ減ってきました。

もちろん、今も生きていてくれたらなあと思うことは多々ありますし
ふと思い出しては泣くこともありますが…。

8月の初盆を終えて、父の死の悲しみと共に生きていく覚悟が出来ました。

しかし、初盆を終えたあたりから
いずれは、支えてくれた母、健在の祖父母も父と同じように亡くなってしまうのだなと考えるようになりました。

母は現在、実家で1人で暮らしています。
母も10年前に癌を患い、その後2回再発していますが、幸いなことに寛解しています。

私は昔から母親が大好きでした。
父が亡くなった時も母がいたから前向きに人生生きていこうと思えたのです。

しかし、人はいずれ亡くなります。
母親もいつ癌が再発してしまうか分かりません。

一度考え出すと、亡くなってしまう恐怖が心を支配し落ち着かなくなります。

起こってもいないことが不安でしょうがないのです。

夫には起こってないことを考えてもしょうがないと言われその通りだと思います。
しかし、なかなか心の切り替えができないのです。

父を失い、そして母を失ってしまったらと考えると、怖くてたまりません。

もちろん夫も大切ですが
両親は夫とは少し立場が違う気がします。

ここ最近は暇があれば
もし母親の癌が再発したらどうしよう、と考えています。

この無駄な妄想をやめるためには
どうしたらいいのでしょうか?

2023年8月21日 21:52

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生ききるための準備

ゆり 様

相談ありがとうございます。
お父様がお亡くなりになられてから、どうやら立ち直ったようなそんな感覚だったようですね。そしてお母様のことが気になるのですね。
「母親の癌が再発したらどうしよう」は無駄な妄想ではなく、対策を考えておく必要があるように思います。どのように支援していくのか、大好きなお母様が納得のいく人生が送れるのかどうかを、死の恐怖ではなく生ききるための準備としてとらえる必要があると思います。
誰しもが、今を生きていますが、生ききることを念頭にして日々の生活を過ごすことが大切ではないかと思います。お父様ことで経験も重ねていらっしゃると思いますので、事前にどんなことがしたいとか、どこに行ってみたいとかを聞き出しておくなど、感じたことをメモしておきましょう。
今は健常者ですから、生ききるための準備として深く考えないかもしれませんので、お母様との何気ない会話の中で探しておく必要があるでしょう。
今から、大切にしておくことや、すべきこと、起きる前にすることは沢山あると思いますので、リストアップしておくことも大切です。
また、ご主人とも共有することも大切です。一人で抱え込まずに、協力してもらえそうなことは頼ってみましょう。

身近な愛する人を失うとだれでも混乱したり落ち込みます。それも当たり前だということも含めて、生ききることのお手伝いをしてください。またご自身にも生ききることを心がけてみてください。
参考にしてください
合掌礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。
私も生ききるお手伝いをさせていただきますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。この度のご縁に感謝申し上げます。合掌再拝

2023年8月22日 21:04
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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
母のことに関しては、不安がるだけではなく、その後の対応が大切ということ、その通りだと感じました。
一種のパニックになってしまうことがあるので、冷静に現実的に考えていきたいと思います。

誰もが大切な人を失うのは当たり前で
1人ではないですね!そう思うと少し元気が出てきます。
生きるためのお手伝い、しっかり母を支えていきたいと思います。

命あるもの終わりがあります。もちろん私も。
それまで一生懸命に生きようと思います。

ありがとうございました!

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