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普通になりたいです。

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普通とは、普くものに通用する状態のことをいうようですが、普通の人になるには何を心がけたらよいでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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すべて平均値の人はいません

 普通と言う言葉を極当たり前のように使っていますが、明確な定義ってないと思います。タイトルに書いたように、平均値に近い状態のことを指すのだとは思います。仕事で言えば、定時に出社し、仕事に取り掛かり、同僚と同じように仕事をこなして成果をあげるような意味合いで、使われているのでしょう。学校でも、地域社会でも、会社でも、周囲と歩調を合わせることが求められます。それが「普通」ということかもしれません。

 でも、すべての人が学校でも地域社会でも会社でも周囲と歩調を合わせら訳ではありません。走るのでも歩くのでも、速い人もいれば遅い人も居ます。文章を書くのが上手な人もいれば、苦手な人も居ます。説明が上手な人もいれば、下手な人も居ます。作業が早い人も居れば、遅い人も居ます。作業が丁寧な人も居れば、雑な人も居ます。早口な人も居れば、口調のゆっくりな人も居ます。自己主張の強い人もいれば、思いやりのある人も居ます。

 こうして回答文を書いていて、「普通って何か?」ますますわからなくなっています。世の中には「自分は普通だ。」と思っている人は多いと思います。でも、本当にその人が普通かどうか、わかりません。しんさんの「普通になりたい」と言っている気持ちはわかります。今まで、学校でも、職場でも、周囲の方と同じ歩調で行動したりしゃべったりしようしてきた。でも、上手くいかない。それで、苦しんだり、疎外感を味わったりして来られたのだと思います。

 本当の「普通」なんてありません。無理に「普通になりたい」と思う必要はありません。現実に「普通なら、こうするよ。」という言い方が日常生活の所々で使われています。こういう言い方は、時として人権問題をはらんでいます。そう言った人の「普通」から少しでもはみ出している人に対して、差別的な言動となりかねません。ですから、普通になる必要はありません。普通になる方法もありません。あまり気にしないことです。

 尚、地域社会には地域社会のルールが有ります。仕事には仕事のルールがあります。きちんと文書で書かれているルールもありますが、暗黙の了解のルールもあります。上司への報告の仕方、報告書や引継書の書き方、作業の段取り。きちんとマニュアルに書かれていない場合の方が多いと思います。一つ一つ上司や同僚に教えてもらいながら、身に着けていきましょう。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。

自分には多くの問題があります。

しかし、頑張って生きていきたいと思っています。

多くの人に救われてきました。

頑張って生きていなければ無かったことだと思います。

これからもたくさん苦しむでしょう。

でも頑張りたいと思います。

仏教と共に生きながら。

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