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人生の岐路 不安ばかりで怖い

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有り難し有り難し 6

初めての質問です。
今後の人生についてずっと悩んでいます。不安です。
高卒で就職した会社でずっと働いてきました。私は能力が低く最近やっと人並みに仕事が出来るようになりました。やっと仕事が楽しくなってきました。
しかし最近のコロナの不況の影響で会社が倒産しそうです。
今後の人生を考えると今のうちに転職するべきかと考えていますが自分の能力の低さ、自分のメンタルの弱さなどを考えると不安で不安でたまらなくなります。
また現在の職場環境が恵まれており転職した場合他の環境に対応できるか不安です。人に甘えて生きてきたので自分に自信がなくなにもできないままここまできてしまいました。
もともとメンタルが弱いこともあり最近は毎日不安になって泣くばかりです。
自分が恵まれた環境にいるのにくよくよ悩んでいる自分も恥ずかしいです。
このまま転職せずに最後まで残るべきか
、しかしそれは甘えや逃げではないのか、年齢的にも転職は厳しくなるのではないのか、不安と葛藤の毎日です。
支離滅裂な文書で申し訳ないです。
なにか前向きになれるアドバイス等いただければ幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」

拝読させていただきました。

せっかく慣れた職場なのに、コロナ禍に加え倒産するかも知れないというご不安、メンタルの弱さよりなおのこと不安な気持ちになられますことお察しいたします。

タイトルで記しましたお言葉は、フランスのポール・ヴァレリー氏のお言葉です。「風立ちぬ」ではジブリの宮崎駿監督の映画でも有名です。

このお言葉は、どんな苦難・苦境・境遇にあったても、「私たちはそれでも生きていかなければならない」という内容です。また、それでも生きようとしなければならないという言葉でもあります。
少し歴史を振り返りますと昭和20年終戦となり、世の人々は家も職場も家族さえも失うことが数えきれないほどありました。しかし、考えている暇なんて与えられなかったのです。考えている時間があれば行動に移し、ご飯を食べれることに先行しました。当時の人々は学歴なんてものも関係なく、生きていくためにとにかく今を懸命に生き、また落ち着いたときにゆっくりと悩んでやろうと考えている人々が多かったものです。

どの時代も、もちろん今も悩みや不安は拭えないものです。悩むのはもっと後からでいいのです。そう思考を変換する時期でもあると捉えてください。

ピンチは人生において不安になります。しかし、ピンチはチャンスなんだとよく言いますが、中々理解できないものです。しかし、また新しいことにチャレンジできるんだ。また新しい環境が人生を明るくしてくれるかも知れない。また人生が深まっていくんだと良い意味としてとらえてみてください。

行動に移すという「最初の一歩」はとてつもなく怖いものです。しかし、留まっていては解決の糸口は見えないものです。
遊園地などにもある迷路には必ず「入口があれば出口があります」このように迷路の中で立ち止まってしまっては出口には近づけないものです。

今回の不安という中から生まれた悩みは、前進するための種であり、芽を出すための不安(悩み)なのだととらえてください。

合掌

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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
「入り口があれば出口がある」という言葉に少し心が軽くなりました。
あまり悲観的にならずに前向きに考えて行こうと思います。
ありがとうございました。

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