両親の関係
就職を機に一人暮らしから実家へ戻ってきました。
両親は私が小さい頃からよくケンカをしていましたが、なんだかんだ離婚はせず今に至っています。
私も歳を重ねたからか、実家に戻ってから両親の悪い部分が気になってしまうようになりました。
父は、うつ病ではないかと感じます。毎日あまり気力がなく、日によって明らかに気分が落ち込んでいます。
そのような日は、私はいつも通りの対応を心がけますが父の気分がそれ以上下がらないようかなり気を遣います。
ただ、母はそのような気を遣うことができないのです。母の言動や話で父の気分がより下がっていくのを感じます。
あまりにも下がると様子がおかしいことに気がつくようですが、テンションをあげようと空回りしたり、それがうまくいかないと拗ねたりしてしまうのです。
そのような状況を見ているととてもハラハラします。
父は一度病院などにかかった方がいいかとも思いますが、普段体調が悪いときに病院に行けと言っても行かない人ですし、本人に精神的な病気ではないかと言うとより落ち込んでしまうのではと思ってしまいます。
母にもう少し父のことを考えてほしいと言うと、私が父の方が好きだから自分ばかり悪者になる、みたいなことを言われます。
いつまでも実家にいるわけでもないですし、私が悩まないためには早く一人暮らしをすればいいのですが、それはそれで両親がうまくやれるか不安です。
父の様子を見ていると、思い詰めて母を殺してしまうのではないかとも最悪な想像をしてしまいます。
どうしたらいいかわかりません。
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あなたが出来る、二つのこと
こんにちは。
ご両親それぞれに、立場の違い、視点の違いが上手く噛み合っていない印象です。
お父さんは、
「毎日あまり気力がなく、日によって明らかに気分が落ち込んで」いる。年齢的にお仕事もまだ現役ではないかと思われますが、仕事のことか、お母さんとのことかで「うつ病」が疑われる、心理的な問題を抱えている。
お母さんは、
お父さんの状況を細かく感じ取るとことができず、「あまりにも下がると様子がおかしいことに気がつく」けれども「テンションをあげようと空回りしたり、それがうまくいかないと拗ねたり」する。「母の言動や話で父の気分がより下がっていくのを感じ」る、とあなたが書いているように、お母さんはきっと口数、言い方のきつさ、勢いでいつもお父さんを圧倒しているのだと想像します。
何かお父さんが仕事で悩んでいるのか、自分にも改善すべき所があるのではないかと自省の念を持つという方向性ではなく、「テンション」が上か下かという非常に単純な二分法でしか向き合えない。上手く行かないと「拗ね」るというところからは、自分の方法が見当違いをしてしまっているという洞察に至るにはかなりほど遠い印象です。
つまり、お父さんとお母さんは心の方向性がほとんど噛み合っていないのです。
では、どうするか。
方法は2つで、まず1つはあなたがお父さんのお話をじっくり聞いてあげることです。あなたは、「いつも通りの対応を心がけます」と書いていますが、これにプラスしてあなたなりの心の繊細さ(お母さんにはない)でお話を聞く。そこにお父さんの内面が知ることができるし、お父さんも吐き出せる、理解してくれる相手がいるのはありがたいはずです。
もう一つは、その話をじっくり聞く中で受診を勧めることです。
あなたの言うように、いきなり「病院に行け」では行かないのだから、段階を踏んで助走をつけてから、会話の合間を見計らって受診を勧めればいいのだと思います。
以上、2つをお勧めします。